今の自分たちのことを気に入ってる

──アルバムを通してSHISHAMOらしさが明確に示されているし、作詞、アレンジなどを含めて、新しい要素もしっかり込められていて。今後のSHISHAMOにとっても大きな作品になりそうですね。

はい。客観的に見ても十分にいいアルバムができたと思っているし、私も好きだなって思えるアルバムになったので。ただ実際にリリースしてみないとわからないところもあるんですけどね。今までもそうだったんですけど、意外な反応が返ってきて「みんなこの曲が好きなんだ？」って思うことも多いので。「明日も」とかも今までのSHISHAMOにはなかった歌詞だし、いわゆるバンドアレンジではない曲もあるから、どういうふうに受け取られるかはけっこうドキドキです。まあ、全部いい曲だっていうことには間違いないので、もっとSHISHAMOが広まるきっかけの1枚になったらいいなと思ってます。

──すごく順調な活動を続いていると思うのですが、バンドの将来のビジョンも変化してきてますか？

どうかな……やってることは変わらないですからね、ずっと。曲を書いて、アルバムを作って、ライブをやるっていうサイクルは活動の規模が大きくなっても同じだし。そういう意味では安定してるんですよね。

──地に足が着いているというか、いつも落ち着いてますよね。これだけ有名になっても「やるべきことをやれば大丈夫」という感じが見て取れます。

私たち、まだ全然有名じゃないです（笑）。特に何かを変える必要がないというか、今の自分たちのことを気に入ってるんですよね、私は。自分自身のこともそうだし、SHISHAMOのことも気に入ってて。

──「SHISHAMOを気に入ってる」って本人が言えるのはいいですね。

本当に気に入ってるんです。だから、これから私ががんばらなくちゃいけないことは、いい曲を書くっていうことだけです。

──3月には「SHISHAMO ワンマンツアー2017春『明日メトロですれちがうのは、魔法のような恋』」がスタートします。前半は2度目の日本武道館公演を含むアリーナツアーですが、CMなどでSHISHAMOを知って、初めてライブに来るお客さんも多そうですね。

そうですね。「言葉遣いがよくない」とか「もっとフワフワしてるかと思った」って言われることもあるので、MCでガッカリされないようにしないとと思ってます（笑）。ライブに来て「もっとSHISHAMOを好きになった」と言ってもらえるようにがんばります。

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