Shine Fine Movement|夏を経て一層強くなった5人の輝き

熟女になった気分でレコーディングした

──シングルにはもう1曲「雪桜」というカップリング曲が収録されます。

橘莉子

莉子 「雪桜」はShineの曲で唯一2番がないんです。1番とサビを歌ったらまたサビが来るっていう。「Love Magic」に引き続きJanne Da Arcのkiyoさんに作っていただいた曲で、歌詞もクセになるんですよ。私はShineの曲の中でトップ3に入るくらい好きな曲です。聴いていて情景を想像しやすいし、アップテンポで聴いてる側も乗りやすいライブ向きの曲だと思います。

──Shineのカッコいい一面を打ち出した、今までになかった曲ですね。

莉子 かわいい曲やさわやかな曲はあってもカッコいい曲はなかったので、私たちの新しい一面を見せられると思います。

羽深 歌詞に大人っぽいところがあって、私は熟女になった気分でこの曲をレコーディングしました(笑)。今まではアイドルらしさを意識して歌っていたんですけど、今回アイドル感は押さえて深い声の感じにして。ひと工夫して録ったので、とても好きな曲です。

咲希 私はShineで「雪桜」が一番好きな曲かもしれない。カッコいい系の曲が好きなんですよ。

まだ見たい景色を見ていない

──前回のインタビューでも話題に上がりましたが、今年のアイドルシーンは解散のニュースが多く、下半期もまだその流れが続いています。

莉子 はい。なので私たちみたいな新しいグループがこれからもっとがんばっていかなきゃいけないなと思っています。先輩グループが抜けた穴を埋めようとは考えていないですけど、アイドルファンの方にShineだったら信じてもいいかなと思ってもらえるようになりたいです。

──Shineは12月でメジャーデビュー1周年を迎えて、アイドルシーン全体から見るとまだまだ新しいグループですが、だんだんと新人という立場ではなくなっていくと思います。

莉子 そうですね。アイドルも1人の人間なので解散や卒業は仕方がないことだと思っていて。でも、Shineはメンバー1人ひとりがアイドルとしての目標を持って、グループとして1つになればこれからも大丈夫だと感じています。何があっても自分たちの芯の部分を曲げずに変わらずにいたいですね。

橘南桜

南桜 私はseeDreamのときから何かあるたびにつらいと感じて、「私ももうそろそろ辞めていいんじゃないかな」と考えがちなんですよ。でも夏フェスとかいろんなイベントに出演させていただいたときに、大きいステージに立っているアイドルさんを見てカッコいいなと思って、自分はまだ見たい景色を見ていない気がしたんです。ドリームステージからの景色もメジャーデビュー1年目で見れる景色ではないですが、自分が目指している景色とはまだ違って。私が憧れていたアイドルさんも解散しちゃったんですけど、その人たちが見ていた景色を見たいんですよ。今後そう簡単にまたアイドルになってメジャーデビューできるわけでもないし、私はLTG、そしてShineが最初で最後のグループと決めているので、辞めていったアイドルさんのファンをつかむくらいの勢いでがんばりたいです。

──センターとメインボーカルを担当している羽深さんはプレッシャーを感じたり、思い悩んだりすることはありますか?

羽深芽生

羽深 私にはミュージカルをやりたいという夢があるので、そのことで悩むことはあるんですけど、つらいと感じることはないです。りぃねえ(莉子)はアイドルとしても1人の人間としても人生の先輩で、思い悩んでいるときはギュッとしてくれるし、るうは同級生としていろいろ相談に乗ってくれるし、咲希は私が元気なさそうなときは心配してくれるし、南桜は歳下なのに大人な考えを持っているし。いろんな人の影響でアイドルとしての夢も持って、モチベーションを高く保てています。私の悩みがマイナスなものになっていないのはメンバーやスタッフさん、家族のおかげなのですごく感謝しています。

──チームとしての結束力が高いんですね。

莉子 メンバーがみんな自然体でいられるから結束力が強いんじゃないですかね。この力が人工的に作られたものだったらすぐに崩壊しちゃうと思います。自然な力で作られた強さですね。

Shine Fine Movement