ライブで1回聴いただけじゃ、本当の意味は伝わらない
──「愛し泡沫ト」はEDM調のアッパーな楽曲ですが、歌詞の内容はシリアスですね。
こもち そうなんです。最初にメロディを聴かせてもらってすごく明るい曲だと思ってたんですけど、歌詞はすごく切ない。
あかね うん。歌詞を読んでビックリした。
とわ でもそのギャップがいいんですよね。多分ライブで1回聴いただけじゃ、この曲の本当の意味は伝わらないと思うんです。1回目は「明るくて楽しい曲だ」と思ってもらって、2回3回、繰り返し聴いていくにつれて歌詞の魅力にも触れてもらいたいですね。
あかね 曲の主人公は壊れることがわかっている“カラクリ”なんです。曲が進むにつれてだんだん体が動かなくなっていくんですけど、そこで初めて自分の心を知ることになるんです。聴く人によっていろんな捉え方ができる歌詞なので、私は自分のことのように思えちゃって。
ほまれ 物語調の歌詞なので、登場人物の背景をみんなでイメージしました。「濡れてること自体 わからずに拭き続ける頬」という歌詞の部分に、すごく長い時間泣き続けてきたことを想像したり。
こもち 「きっと役割があるはずだと 思い込むことの意味は」って歌詞が繰り返し出てくる中で、最後に主人公はその役割に気付くんです。それが「君の心、少し温めてあげれることだけ」。つらい思いをし続けてきた主人公が最後に“君”のことを温めてあげるという物語に心打たれました。ここを聴くたびにいつも泣きそうになる。
まうる 私は「静けさのせい」のところがすごく気に入ってます。自分で歌うパートなんですけど、いつも感情が入りすぎちゃう。
とわ うん。レッスンのときからすごく感情を入れて歌ってるよね。「あ、今まうる入ってるな」っていつも思ってた。
まうる どこを歌うときも感情を入れようと思ってるけど、ここのパートは切なさも苦しさも全部込めて歌うようにしてるんです。
テーマは戦隊モノ
──これまでの楽曲同様、振り付けは自分たちで考えたんですか?
こもち はい。すごく切ない曲ではあるんですけど、アップテンポなのでちょっとキメが多い、カッコいい感じの振り付けになっています。
まうる 派手なメロディの曲なので、動きも派手な感じにしてみたくて。私たちが5人グループなのもあって、今回は「戦隊モノ」をテーマにキメポーズを考えてみました。
とわ けっこうみんなのイメージが一致してたから、「戦隊モノ」というテーマはすぐに決まったんです。ただ、どういうポーズがしっくりくるかはけっこう吟味して。動画でいろんな戦隊のポーズを観て参考にしながら、それぞれがカッコよく見えるポーズを考えました。
あかね 私たちはけっこう身長差があったりもするので、客席からステージを観て、どういうポーズでそろえたらカッコいいかもすごく考えました。あと、覚えやすいほうがみんなも真似してくれるかなとか。
ほまれ ライブで何度か披露したけど、この曲のイントロが鳴るとすごく盛り上がるよね。
こもち 私たちもスイッチが入る感じがあるんです。ほかの曲を100%の力で踊ってるとしたら、この曲は最大限以上の力、120%の力が出てる気がする。
あかね アップテンポで盛り上げるような振り付けなんですけど、歌詞のことを考えてすごく切ない表情で踊っているので、私たちの表情にも注目してほしいです。
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何も言えない人の歌
- 星歴13夜「愛し泡沫ト」
- 2019年4月10日発売 / コドモメンタルINC.
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[CD] 1080円
CMI-0055
- 収録曲
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- 愛し泡沫ト
- The Gift of Nothing
- 愛し泡沫ト(Instrumental)
- The Gift of Nothing(Instrumental)
ライブ情報
- 星歴13夜「STELLA STIGMATA TOUR」
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- 2019年5月2日(木・祝)愛知県 ell.SIZE
- 2019年5月3日(金・祝)大阪府 CLAPPER
- 2019年6月8日(土)東京都 下北沢MOSAiC
- 星歴13夜(セイレキジュウサンヤ)
- 2018年12月に結成された、園ほまれ、寝こもち、浮あかね、天まうる、色とわからなる5人組グループ。メンバーそれぞれに担当の星座が用意されているほか、パジャマをモチーフにした衣装など、“夜”をコンセプトにしたファンタジー調のビジュアルイメージで活動している。2019年1月に1stシングル「おやすみ未来と恋乙女」をリリースし、3月には東京・CHELSEA HOTELで1stワンマンライブ「星歴13夜 初ワンマンLIVE~13のよる~」を開催。4月には2ndシングル「愛し泡沫ト」を発表した。