いしわたりの印象は童顔でハンサム

──Secretのみなさんといしわたりさんが会うのは今日が2回目とのこと。まずは初対面の印象から訊かせてください。

ヒョソン　確か去年11月のミニアルバム「Shy Boy」のリリースパーティで初めてお会いしたんですよね。

いしわたり淳治　そうですね。

ヒョソン　実はそのとき……いしわたりさんが冷たかったんですよ！ だから正直、私たちがあまり好きじゃないのかなって思いました。本当の気持ちが聞きたいです。

──いしわたりさん、初っ端から先制パンチが来ましたね（笑）。

いしわたり　はい（笑）。あの……結論から言うと、そのときすごく緊張してたんです。普段なかなかアイドルに会うことがないし、自分の書いた歌詞にダンス（振り付け）が付いたのも初めてで。全部が初めてのことだったので、どうしていいかわからなかったんです。

ヒョソン　そうだったんですね。良かった。気持ちが温かくなりました。

──ほかの皆さんはどうですか？

ジンガー　私は想像以上に若い男性だったので驚きました。歌詞を通じて、「このくらいの年の人かな？」って勝手に想像していたのですが、それより全然お若かったので。

いしわたり　ちなみに何歳くらいだと思ってました？

ジンガー　35歳くらい……？

いしわたり　僕、34歳ですよ。

ヒョソン　ええー！ 童顔ですねー！

いしわたり　……童顔（笑）。

ソナ　実際の歳よりだいぶ若く見えます。

ジウン　同感です！ それに自分たちが想像していた容姿とは違って、とてもハンサム。

いしわたり　ああ、それは良かった（笑）。

ソナ　確かあのときメガネをかけてらしたと思うんですけど、今は取ってらっしゃるのでまた違った印象を受けます。メガネをかけてないほうがもっとカッコいいです。

いしわたり　良かったです……ていうかオレ、今日何しに来たんでしょう？ 持ち上げられるためですか？（笑）

──あははは。こちらとしては、そんなタジタジないしわたりさんがすごく新鮮ですけど（笑）。

いしわたり　そうですか（笑）。僕のほうは彼女たちを去年7月のデビューショーケースライブで初めて観て。当時からすごくいいなって思ってました。あと、その時点で次回作の作詞の話も決まっていたので、その手掛かりも探しながら観てましたね。僕がアイドルを担当するのは人生で初めてだったから。

K-POPっていろいろな入り口がある

──そもそもの話なんですが、いしわたりさんがミニアルバム「Shy boy」で作詞をすることになった経緯とは？

いしわたり　Secretのレコード会社の方からお話をいただきました。

──音源をもらって、やるかどうか判断してくれって？

いしわたり　いや、そのときは判断も何もなくて。僕としては最初から「ぜひやらせてください！」って感じでした。曲を聴いたときも「良い！」って思ったし。

──ここ数年はK-POPの躍進が続いていますが、そういったシーンについてはどう見ていました？

いしわたり　K-POPにはいろいろな入り口があるんだと思うんです。そもそもエンタテインメントとして優れてるじゃないですか？ 踊りや歌はもちろん、芝居ができる人もいて、そういう一流のエンタテインメントが好きな人が好きになるっていうケースもあるし。あと、往年のアイドルファンの人たちは、昔のアイドルによく感じた「手が届かない感」みたいな距離感を、海の向こう側っていう部分に重ねていたりするようなケースもあったりしますし。

──なるほど。

いしわたり　でもそうやって完璧な人たちが日本に来ると、日本語がたどたどしくてかわいかったり、いわゆる日本のアイドルと同じような匂いになるというか。「愛でる」みたいな気持ちが生まれたりするんだと思うんです。そういういろんな切り口からファンが入ってくる、すごく大きなマーケットなんだろうなと。

──では、以前からK-POPシーンに注目されていたということですか？ あまりそういうイメージがなかったもので。

いしわたり　すごく熱心に観ている人にはかなわないと思いますけど、意識して聴いてはいますね。

──変な話、K-POPアーティストの作詞には抵抗は？

いしわたり　ないですね。僕は「良い歌詞を書きたい」っていう気持ちだけですから。