バンドと一緒に育っていくような人生がいい

──今回はナタリー初登場ということで、みなさんのパーソナリティの部分にも触れてみたいと思います。まずは、みなさんが一番影響を受けた、リスペクトするミュージシャンを1人挙げてもらえますか。

TOMOMI　レッチリ（RED HOT CHILI PEPPERS）が好きで、ベーシストとしてフリーにすごい憧れてるんです。ベースを始めた頃にレッチリのライブ映像を観て、「ベースってこんなカッコいい楽器なんや」と思って。なんて言うんやろう、フリーってアホっぽく見えるじゃないですか（笑）。でも確立してるというか、自分というものをすごく持っていて、ああいう人になりたいと思いますね。

──ベーシストって地味とか一歩引いてるとかいうイメージがありますけど、あの人はちょっと別格ですからね。

TOMOMI　プレイだけじゃなくて全体的にカッコいい。ベースと二人三脚みたいな、そういうところにすごい憧れます。

──なるほど。ではRINAさんどうでしょう？

RINA　マキシマム ザ ホルモンのナヲさんがすごく好きなんです。あれだけ濃いメンバーが集まってる中でひとりだけ女性やのに、活きがよくてパワフルで。しかもあれだけかわいい声で歌えるってすごいなと尊敬してます。ライブを観に行かせてもらったこともあるんですけど、自分がドラマーやから目ぇいくんかなって思ってたら、メンバーもライブが終わった後に「ナヲさんすごかったよね」って言ってて。魅せるドラムを叩くドラマーとしても、女性のドラムボーカルとしてもすごく尊敬してます。

──ナヲさんは先日、お子さんが生まれたばかりですよね。

RINA　そうなんです。バンドをあれだけ全力でやってるのに、ちゃんと女性としても生きていていいなぁって。私もこのメンバーでバンドを何年も続けたくて、だから自分もバンドと一緒に育っていくような人生がいいなって、ナヲさんを見て思います。

──あの激しいリズムをキープしながらちゃんと歌っているというのはすごいですよね。

RINA　すごいです。でもかわいいんですよ。MCでもほんまに言いたいことを言ってしまうし（笑）、「それ言っていいのかな!?」ってこっちが思うぐらいのことを言ってくれる。自分もほんまに思ってることをステージ上で言える人になりたいし、もう全身で伝えられるようになりたいって思います。

安室さんがいなかったらこの世界を目指していない

──次はHARUNAさん。

HARUNA　安室奈美恵さんです。私は今バンドをやっていてジャンルは全然違うんですけど、でも安室さんがいなかったら私はこの世界を目指していないので。

──昔の安室さんと今の安室さんではまた違うと思うんですが、歳を重ねるごとに新しいことにチャレンジしていくところも、見ていて刺激を受けますか？

HARUNA　そうですね。小学校1年ぐらいのときに初めて安室さんをテレビで観て歌う楽しさを知ったことで、この世界を目指し始めたっていうのもあるんです。今は世界にも飛び出していけるあの存在感に、女性としてもすごい憧れます。

──では最後にMAMIさんは。

MAMI　ジュディマリ（JUDY AND MARY）のTAKUYAさんがすごく好きで。私は昔はJ-POPしか聴いてなかったんですけど、お母さんやお兄ちゃんがロック大好きで、バンドのCDだけはたくさんあったんです。家の中でTHE BLUE HEARTSやジュディマリ、洋楽も流れてたんですけど、その中でジュディマリに惹かれてちょっと聴いてみたらすごくカッコいいなって思って、DVDを観たんですよ。解散コンサートの映像だったんですけど、それを観てギタリストがこんなに動けるんだって衝撃を受けて。当時自分もギターを始めた頃で、ギタリストはこんなパフォーマンスをするもんなのかって思ったんです。逆さまになって手すりにぶら下がって弾くし、めちゃくちゃ動きまわるし、手元なんて一切見てなくて、ギターパフォーマンスすっごいなって思わされて。ギターがおもちゃみたいなんですよね。

──TAKUYAさんってソングライターとしてもすごいけど、ステージ上でもYUKIさんというフロントマンに負けないくらいのパワーで動いてたり。そういうところも含めて、確かにすごい人ですよね。

MAMI　自分は恥ずかしがり屋なんですよ（笑）。だからギターソロでも前に出るの恥ずかしいなって思うんですけど、でもTAKUYAさんは「そんなこと思っとれんなぁ」って思わせてくれて、本当にすごいなって思いましたね。