さよならポニーテールの最新アルバム「君は僕の宇宙」が、T-Palette Recordsより2月14日にリリースされた。
昨年6月発売の前作「夢みる惑星」で“神さま”不在の3rdシーズンに突入したさよポニ。歴代の2人の“神さま”が手がけていたイラストによるビジュアルは消失し、前作では実写に、その後は作品ごとに異なるイラストレーターがビジュアルを描き下ろすことで、メンバーが一切表に出ないさよポニの存在は“概念”へと近付いている。ますます謎めいた存在となったが、その楽曲はあくまでポップ。新作「君は僕の宇宙」でも、どこかノスタルジックな感覚を持つポップなサウンドは健在だ。
音楽ナタリーでのひさびさの特集となる今回は、「君は僕の宇宙」収録曲「青春ノスタルジア」のミュージックビデオをはじめ、過去3作のMVに出演しているアイドルの宮内桃子(川崎純情小町☆)が登場。さよポニがコラボレーションするAR楽器・KAGURAを使ってアルバム収録曲「摩天楼と臨界点」の演奏に挑戦してもらったほか、アルバム初回限定盤に同梱されているオリジナルのホログラム視聴装置・ホロボックスを試してもらった。また特集後半には、メンバーでありプロデューサーでもあるさよポニの頭脳・クロネコから届いた、アルバム全体のコンセプトとホログラム映像によるMV「摩天楼と臨界点」の解説コメントを掲載している。
取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 曽我美芽
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宮内桃子、KAGURA演奏にチャレンジ
- さよならポニーテール「君は僕の宇宙」
- 2018年2月14日発売 / T-Palette Records
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初回限定盤 [CD+ホロボックスキット]
3240円 / TPRC-0189 -
通常盤 [CD]
3024円 / TPRC-0190
- 収録曲
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- センチメンタル
- 壁をぶちこわせ!
- ありふれた奇跡
- せかいのむこう
- 遠い日の花火
- 約束、おぼえてる?
- さよなら夏の少年
- 恋はほうきに乗って
- 摩天楼と臨界点
- きみのたからもの
- のに
- 青春ノスタルジア
- メッセージ
- 初回限定盤特典
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ホロボックスキット
- さよならポニーテール
- みぃな、なっちゃん、あゆみんの3人の女の子たちを中心に、謎に包まれた“さよポニワールド”の住人たちで構成されたグループ。これまでに一度もライブを行わず、MyspaceやTwitterといったソーシャルメディア上のみで活動を続けている。2011年4月、自主レーベル「音楽と魔法」から1stアルバム「モミュの木の向こう側」をリリースし、同年10月にはアルバム「魔法のメロディ」でメジャーデビュー。同時に初のマンガ作品「きみのことば」を刊行し、マンガ家としても同時デビューを果たした。正体不明のグループながら、2015年5月にはタワーレコードが運営するアイドルレーベル・T-Palette Recordsに移籍。またグループにはTwitter公式アカウントなどを受け持つ“神さま”が存在していたが、初代ゆりたんから二代目ちぃたんに引き継がれたあと、2016年末には“神さま”不在のシーズン3に突入した。2017年6月にはシーズン3の幕開けを飾るアルバム「夢みる惑星」をリリース。同年11月には配信シングル「遠い日の花火」、12月には7inchアナログ盤「センチメンタル」、2018年1月には8cm CDシングル「青春ノスタルジア」を連続でリリースし、2月に最新アルバム「君は僕の宇宙」を発表した。
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