めっちゃかわいいです、私たち
──ここからは1stアルバム「REFLEX」の新曲について、1曲ずつ話を聞いていきたいと思います。まずは6月よりライブで披露されている「恋の魔法使い(マジシャン)にはなれない」について。
夏芽 この曲は新規のファンが付きやすい、みんな大好きな曲ですね。反射を意味するアルバムタイトルの「REFLEX」には、反射的に踊りたくなるという意味が込められているんですけど、「恋の魔法使い(マジシャン)にはなれない」はまさにそのコンセプトを象徴する楽曲だと思います。
小町 「Magic All Night」(2020年1月発表の2ndシングル)の続編というか、大人版みたいな位置付けで。SANDAL TELEPHONEの曲の中で一番盛り上がる曲が「Magic All Night」だと思うんですけど、「恋マジ」もお客さんに振付を真似して踊ってもらって、1、2位を争う人気曲になってほしいです。
夏芽 エゴサすると、初めてライブを観てくださった方にも好評なんです。あとこの曲は、スパイスとして「Magic All Night」の振りが一部に取り入れられてるのも特徴です。
藤井 クラップするところもあって、ライブでファンの方が一斉にやってくれる瞬間が好きです。ライブでやらないときはないくらい、すでに定番曲になってます。
──ミュージックビデオも観ていて引き込まれる映像になっていますね。観客の前でパフォーマンスするシーンと、プールに浸かりながら歌うシーンが交互に映し出されていく構成になっていて。
夏芽 プールに入ったことも含めて、今までのMV撮影で一番楽しかったです。映像の構成がすごく綿密に考えられていて、撮影しながらそれを実際に形にしていくことにやりがいを感じました。
小町 私、虹のコンキスタドールさんが好きなんですけど、MVの中で特にかわいいと思うのがZUMIさんが監督した作品なんですよ。だから今回、「恋マジ」のMVをZUMIさんに監督していただけてすごくテンション上がりました。夢が1つ叶ったと言っていいくらいうれしかったです。
夏芽 前からずっと言ってもんね。ZUMIさんに撮ってもらいたいって。SANDAL TELEPHONEの新しい一面を見られる映像になっているし、今回は360 Reality AudioでMVが制作されたので技術的にも新しいことに挑戦していて。プールの水の中で音が鳴っているのを再現したシーンもあって、目でも耳でも楽しめるMVです。
小町 かわいくないシーンがないよね。
夏芽 そう! めっちゃかわいいです、私たち!(笑) ファンの方が友達にSANDAL TELEPHONEを布教するときは、「恋マジ」のMVを見せてほしいです。一番かわいいし、曲もいいので。
お客さんを黙らせるすごさがある
──アルバムの新曲のうち、「Silent」もMVが制作されました。この曲は乃木坂46など、数々の有名グループの楽曲を手がけている古川貴浩さんが作詞と作編曲を担当したのが大きなトピックで、SANDAL TELEPHONEの制作陣に新たに強力な作家が加わったという印象です。
夏芽 私、この曲がすごく好きなんです。SANDAL TELEPHONEの曲にバイオリンの音が入ってるのが驚きで、今までにない要素が盛り込まれてます。SANDAL TELEPHONEが少し大人になったことが一番伝わる曲かなと。明るめな雰囲気の曲が多いアルバムの中で、私たちのギャップを味わえると思います。
小町 初めて聴いたときにヤバいなと思いました。この間、「Silent」を披露した配信ライブの映像を見返したときもそう感じました。曲がよすぎて怖いなって。
藤井 今、一番好きな曲です。「恋マジ」がみんなで踊って盛り上がる曲なのに対して、「Silent」はお客さんがライブに見入ってくれる感じで、それが気持ちいいです。「よく見てろよ」と思いながらパフォーマンスしてます(笑)。
小町 お客さんを黙らせるすごさがある曲です。
夏芽 SANDAL TELEPHONEが迫ってくる感じだね。
小町 この曲、振付は槙田紗子さんに手がけていただいたんです。紗子さんが振り付けた曲はTikTokでよくバズるじゃないですか。「Silent」にはハートを作る振りがあるので、ぜひバズらせたいです!(笑)
夏芽 SANDAL TELEPHONEにハートは珍しいからね(笑)。この曲のMVも360 Reality Audioになっていて、私たちの回りをカメラが360°回るアングルが観ていて面白いと思います。
──このMVもかなり大人びた仕上がりですね。
夏芽 私、大人っぽい表情を作るのが3人の中で一番苦手で。撮影中、「口角下げて」って何回も言われました(笑)。
小町 メンバーがペアになっての“ドキドキシーン”もあるので、ドキドキしながら観てほしいです。
藤井 お互いの指で腕をなぞったり、髪の毛を触ったりね。
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振付師・藤井エリカ