さくらしめじインタビュー|20歳記念のアーティスト本に詰め込んだ“さくらしめじの今” 新しい思い出と、2人で決めるこれからの話 (2/3)

あのときの雅功には感謝です

──そのほかには、和服を着て人力車に乗っているシーンもありましたね。着物はご自身で選んだものですか?

彪我 はい。自分で選べたんですけど、僕が選んだ組み合わせが店の前に立っているマネキンとまったく一緒で、それがショックで……。

雅功 ある意味正解だけどね?(笑)

彪我 そうなんだけどさ、最近「服が好き」と言ってるのに、“マネキン買い”みたいになっちゃったから。でも、着物を着て浅草を回るって、普段は絶対にやらないことだから、すごくいい機会だなと思いました。

雅功 着物を着て観光地を回るの、けっこう憧れだったんです。選ぶのも楽しかったけど、実際に着るとすごくテンションが上がりますね(笑)。あとはやっぱり人力車が最高でした。風を切って車道を走る爽快感は車じゃ味わえない、人力車ならではのものだし、浅草の町を新しい視点で楽しめました。

さくらしめじ

さくらしめじ

──すごく楽しい観光だったことが写真の表情からも伝わりますね。お互いについて、特に印象に残っているシーンはありますか?

雅功 僕は金魚すくいが印象に残っていますね。彪我、まったくすくえなかったんですよ。だからシンプルに凹んじゃって……(笑)。

彪我 ああー、そうね(笑)。ほかにもやっている方がいたんですけど、その中の1人がめちゃくちゃすごくて……20匹くらい?

雅功 いってたね。

彪我 僕、金魚すくいが初体験だったんですけど、その方を見て「そんなにすくえるものなんだ!」と思っちゃって。でも実際やってみたら全然すくえなくて、もうショックすぎて。雅功はすくえたんです。

雅功 5匹くらいだけどね。そう思うと、あの人はすごかったね。僕もそれなりに凹んだんですけど、隣を見たらまったくすくえていなかったので、なんだか安心しました(笑)。

彪我 それで言うと、僕が印象に残っているのは風車の前で撮影した写真ですね。あの撮影、金魚すくいのすぐあとだったんですけど、雅功は凹んだ気持ちをすっと忘れて真剣モードに入っていて。それを見て僕も気持ちを切り替えられたので、あのときの雅功には感謝です(笑)。

それ、免許持ってない人に言う?

──この本を見たら、きのこりあん(さくらしめじファンの呼称)はきっと2人と同じコースで浅草巡りをしたくなるんじゃないかなと思うんです。なので、浅草巡りのオススメポイントを教えてもらってもいいですか?

雅功 僕ら1日かけて浅草を回ったけど、1日じゃ足りないなとも思ったんですよ。おいしそうなものや気になるお土産屋さんがまだまだあって、2人で「あれ食べたいね」みたいな話もしていたので。だから逆に僕らが行ってないところへ行って、その感想を教えてほしいです。

彪我 それもいいね。僕が楽しかったのは人力車。観光に来て人力車に乗ることって、普段はなかなかしないかなと思うんですけど……勇気を振り絞ってぜひ人力車に乗って、僕らと同じルートを観光してほしいなって思いますね。

──ありがとうございます。では、次に2人でどこかへ行くとしたらどこへ行きたいですか?

彪我 そうですねえ。雅功の運転で海に行くとか。遠出します?

雅功 それ、免許持ってない人に言う?(笑)

彪我 僕はまだ予定がないから、これから取るであろう雅功に運転してもらおうかなって(笑)。

雅功 取れたら取りたいなと思ってはいるけどね。今年中に取れるかな……?

彪我 取れるよ!

雅功 がんばりたいと思います(笑)。

“女子”に観られている感じがして、なんだか気恥ずかしかったです

──CHAPTER IIは「さくらしめじ×BoyAge スペシャルライブin サンリオピューロランド」。サンリオピューロランドのフェアリーランドシアターで行われたワンマンライブの様子が写真で紹介されています。

雅功 まず何より、フェアリーランドシアターがすごくて。前から写真などを見て「すごい場所だな」と思っていたんですが、実際に立ってみて、あの世界観に圧倒されました。細部まで作り込まれているのでテンションが上がりましたね……。世界観に引っ張られすぎないように、自分たちらしくライブしようと意識するのが大変だったけど、いい経験でした。

さくらしめじ

さくらしめじ

──ステージの雰囲気、さくらしめじの世界観に合っているなと思いましたよ。

雅功 たくさんの方にそう言っていただけて、めちゃめちゃうれしかったです。僕ら初めてのピューロランドだったし「いけるか? 僕たち……」みたいな気持ちがあったけどね。

彪我 うん、ステージ負けしちゃうんじゃないかって。

雅功 でも「マッチしてるね」と言っていただけたので、よかったなと思ってます。

彪我 そして何より、僕は憧れの人と共演できたのがもう……。

雅功 ええ!? 誰、誰?

彪我 憧れの……ぐでたまさんです! やっぱりかわいかったあ。なんであんなに細部の動きまでかわいいんだろうって思いました。世間の人を虜にするだけあるなと感動ですよ! 登場したあとに殻から降りるんですけど、そのときの手足のよちよち感と、帰るときに殻によじ登る動作がめちゃくちゃかわいくて。

雅功 あとさ、ほかのサンリオのキャラとはまた違う、ふてぶてしさもいいよね。スタッフさんに「白身を敷け」って指示するんですよ(笑)。

田中雅功

田中雅功

髙田彪我

髙田彪我

──客席のきのこりあんもキャラクターのカチューシャを着けて楽しんでいましたが、そういった空間全体の雰囲気はライブに影響しましたか?

雅功 カチューシャとか着けてたからなのか……ちょっと変な言い方かもしれないですけど、女子!って感じがしました、みんな。

彪我 あはははは、確かにね。

雅功 きのこりあんというより、“女子”に観られている感じがして、なんだか気恥ずかしかったです(笑)。

彪我 みんながサンリオの魔法にかかった状態なので、普段のライブとは違った雰囲気でしたね。

雅功 あとは、ぐでたまさんが来てからは、みんな僕らのことを見てなかったです!(笑)