さくらしめじインタビュー|20歳記念のアーティスト本に詰め込んだ“さくらしめじの今” 新しい思い出と、2人で決めるこれからの話

さくらしめじのアーティストブック「さくらしめじアーティストブック~はじめまして20歳、これからの話~」が1月31日に刊行された。

この本は、昨年の10月に20歳になった髙田彪我と、1月に20歳になったばかりの田中雅功の成人を記念して制作されたもの。東京・浅草を舞台に2人が遊ぶ様子やそれぞれのソロ企画、幼少期の写真とともに2人の人生を紐解くロングインタビューなど、盛りだくさんのコンテンツが掲載されている。

音楽ナタリーでは、この本の発売を記念してさくらしめじの2人にインタビューを実施。楽しい思い出がたくさんできたという浅草巡りの振り返りや、成人を迎えたさくらしめじの“これから”のこと……本にまつわるあれこれを、じっくりと語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 江藤はんなライブ撮影 / 山内洋枝(PROGRESS-M)

20歳になってフットワーク軽くなったの?(笑)

──アーティスト本の刊行を記念したインタビューということで、本の内容を掲載のチャプター順に紹介してもらえたらと思います。まず、CHAPTER I「久々に2人で遊びました!」では、雅功さんと彪我さんが東京・浅草に出かけています。

田中雅功 最近2人でどこかに行く機会もなかったので、「20歳の記念にどこかへ行って写真に収めようか?」という話から、浅草に行くことになりました。場所については、ほかにも案がいろいろとあったんです。路上ライブをしていた埼玉とかね。あと「せっかくだから袴を着たいね」みたいな話から挙がったのが……どこだっけ?

髙田彪我 川越?

雅功 そう、川越! すごくたくさん考えたんですけど、浅草に決まって。

彪我 プライベートで「浅草に行こう」とはなかなかならないし、いい機会だったよね。満喫させてもらいました。

雅功 楽しすぎて逆に不安になりました。100%純粋に楽しむだけの撮影ってあまり経験がないから、「これでいいのだろうか?」って(笑)。

田中雅功

田中雅功

──本にも少し記載がありましたが、前日に2人で洋服を選びに行くほどの気合いの入り方だったとか。

彪我 2人でショッピングなんて初めてだったよね! さくらしめじって、ほかのEBiDANグループよりもファッションに劣っていたところがあったんですけど……20歳になったからにはね!(笑) 最近2人とも「がんばっておしゃれになろう」という志が出てきたし、撮影で私服を使うから、買いに行こうかって。

雅功 ただ、2人で買い物に出かけたのはたまたまというか。僕が前日に下北沢で買い物をしていたときに「今下北にいるよ」って彪我にLINEしたんです。「こんな服買おうと思うんだけど、どう思う?」みたいな感じで送ったら「俺も行こうか?」って。彪我が冗談っぽく言ってきたから「来なよ!」とこっちも冗談交じりで返したら、ホントに来たんです。今までそんなにフットワーク軽くなかったのにね。20歳になって軽くなったの?(笑)

彪我 あははは! いや、僕、友達を増やしたくて……。交友関係を広く持っていたほうが今後の活動にもいい影響があると思うから、その第一歩としてフットワークを軽くしようと心に決めまして。だから速攻で駆けつけました(笑)。

──そうだったんですね(笑)。ちなみに購入した洋服は、実際に撮影で着用したんですか?

雅功 はい。僕が着ている青いアウターとパンツは、前日に買ったものです。

彪我 僕が履いている靴もそうですね!

雅功 撮影の前日に買い物に行くって、だいぶ遅いけどね(笑)。

彪我 あははは、確かに。

髙田彪我

髙田彪我

昔ながらのアトラクションに心踊らされて

──まず2人が向かったのは東京スカイツリーですね。

雅功 僕、初めてスカイツリーに登ったんです。地元なのに東京タワーにも登ったことがなくて。だから本当にビックリしました。あの、床がガラス張りになっているコーナーにすごく憧れてたんですよ! 「どれくらい怖いんだろう?」とワクワクしていたので、やっとガラス張りの床に立てたのがうれしかったですね。

彪我 怖かった?

雅功 ゾワッとはした。いろいろ想像しちゃって(笑)。

彪我 現実味がない高さだよね。僕はたぶん過去に登ったことがあるんですけど……。

雅功 たぶん?(笑)

彪我 行ってみて「あれ、こんな眺めだったっけな?」と思って。だから、もしかしたら初めて登ったかもしれないです。

雅功 あはははは! はっきりしてくれよー。

彪我 前に登ったのはスカイツリーじゃなくて東京タワーだったのかも(笑)。日本一高いタワーから見る東京の景色はまるでミニチュアのような感じで。いい思い出になりましたね……登ったことあるのかなあ。

雅功 スカイツリーができたのって僕らが小学生くらいの頃だから、記憶はあるはずなんだけどなあ(笑)。

──続いてお二人が訪れたのが、浅草花やしきです。

雅功 僕、花やしきは小さい頃に行って以来、2回目でした! 小さい頃はすごく広い印象があったけどすぐに1周できたり、昔乗れなかった乗り物に乗れるようになったりしたことで、自分が20歳になることを実感したというか。すごく時間の流れを感じたし、とても新鮮な気持ちで楽しめました。

彪我 僕は初めてだったんです、花やしき。“日本最古のテーマパーク”と言われている遊園地ってどんな場所なんだろう?と気になって、ずっと行ってみたかったんですよ。昔ながらのアトラクションに心踊らされて童心に返ったというか。すごく楽しかったです。

さくらしめじ

さくらしめじ

──2人が一番盛り上がったのはどのアトラクションでしたか?

雅功 彪我も一緒じゃない? 円盤型で、外向きで座ってくるくる回る……。

彪我 しりとりしてたやつでしょ? ディスク・オーかな。楽しかった!

雅功 昔乗ったとき、ちょっと怖かったから少し嫌だったんですよ。でも彪我が「乗る!」ってすごい言うから引き下がれず……だけどやっぱりド緊張しちゃったから、「しりとりしよう!」と言って気を紛らせながら乗りました。気は紛れなかったけど(笑)、めちゃめちゃ楽しかったね。

さくらしめじ

さくらしめじ

彪我 しりとり楽しかった。あと、カーニバルっていう乗り物も見た目以上に勢い強く回って、それもビックリしつつ面白かったな。お化け屋敷は相変わらず行けなかったですけど……。

雅功 彪我は「暗くて撮影できないから」という、もっともそうな理由を付けて逃げてました(笑)。