04. 菌カツ！

彪我　卵かけごはんをテーマにした「てぃーけーじー」、エダマメをテーマにした「いーでぃーえむ」、いなりずしをテーマにした「こんこんずし」、これまで食べ物をテーマにした曲はいろいろあったけど……なぜさくらしめじなのにキノコの曲がないのか！ということで。

雅功　気付いちゃってね。

彪我　キノコの歌を歌わないとさくらしめじじゃないだろう！ってことで、僕ら作詞作曲をしました。

雅功　キノコをテーマにがんばっている人たちを応援しようという、さくらしめじ流の応援ソングになっているんですが……この曲も一歩踏み出すまでに苦戦したね（笑）。

彪我　そうだね。

雅功　この曲も取っかかりは彪我だったんですけど、彼が最初のフレーズをポンと出してきて「それめちゃくちゃいいじゃん！」となって、そこから組み立てていった感じですね。

彪我　歌詞には「きのこ」で作ったあいうえお作文も入ってます。曲を聴いただけではあまりわからないけど、歌詞カードを見て気付くという、そんなワクワク感も楽しんでほしい！

雅功　メッセージ的にも、ここはカギになっているよね。このパートはライブでもみんなで「き！」「の！」「こ！」って言いたいなと思いますし、この曲でちょっとでも元気を与えられたらなって思います。

「菌カツ！」のキノコトバ

エリンギ

根気強く、たくましく

05. かぜだより

彪我　この曲は、今回特に苦戦した曲ですね……ゆったりした感じで歌っているけど、そのゆったりはしっかりグルーヴ感を出さないと伝わらないということで、とにかくグルーヴ感を意識しながら2人で練習したね。

雅功　そうだね。歌詞は新学期をテーマにしたさわやかなもので、季節の情景が散りばめられた曲になっているから、じっくりと聴き入ってもらえるのかなと思います。曲調が柔らかい感じだから、僕はサビのハモを一番意識しました。「風は優しくて」というところとか、歌詞の意味通りにふわっと歌い上げられるように。

彪我　僕がこだわりを持って取り組んだのは、落ちサビの「午後のチャイムが鳴る」というところから「風にあずけた サヨナラ」まで。1つのブロックの中で表現がどんどん変わると言うか。じんわりと広がっていくように歌い上げるのが、僕の中でのチャレンジでした。

「かぜだより」のキノコトバ

キクラゲ

想いは風に吹かれてヒラヒラと

06. ねこの16ビート

雅功　ひたすら猫に捧げる曲！ ライブではこの曲で“猫ダンス”をしていますが、実は「このダンスを踊りたいね」っていうところから「ねこの16ビート」はスタートしているんです。「この振りが合うのって、どんな曲だろう？」「16ビートがいいかもね」「猫の手のダンスだから、やっぱり猫の歌がいいね」と発展させて、できたのがこの曲です。自由気ままな猫の情緒が移り変わる感じが16ビートに合っているし、みんな猫が好きになるような曲なんじゃないかなと思います！

彪我　「とにかく踊ろうぜ」っていう曲だけど、歌詞をよく読むと、ちょっとした猫の雑学が入っているから勉強にもなるんだよね。「ゴロゴロとのどを鳴らしていたらご機嫌なんだな」とか。

雅功　あはは、そうだね。この曲をライブで演奏すると、踊ることでみんなの心がつながっていくのがわかるので、ホントに盛り上がり必至の楽曲です。

「ねこの16ビート」のキノコトバ

舞茸

舞え……舞い上がれ……！

07. 夕空小道

彪我　この曲は僕が作詞を担当しました。曲をいただいて、最初に聴いたときは「少し切ない系の恋の歌なのかな？」というイメージを持ったんですけど、ループ再生で何度も聴いていたら夕焼けの通学路が浮かんできて。「あ、この曲には夕焼けの景色のほうが合うんじゃないかな？」と思い、そこから歌詞を書き始めました。自分が夕空を見たときにどんな気分になるかな？ということをイメージしつつ、けっこうサラサラと書けたような感覚があります。

雅功　この曲、本当に僕には書けない歌詞と言うか。1曲を通して1つのストーリーを見ている感じで、すごく景色が思い浮かぶ。匂いや景色の中の音まで感じられるから、すごいなあと思う。

彪我　えっ……なんか、ありがとうございます（笑）。

雅功　夕陽が沈んでいくまでが幻想的に描かれているので、とても素敵だと思います。

彪我　歌うときも常にあの日見た夕焼けの色や景色、匂いを思い出しながら、気持ちを変化させて歌ってるんです。

雅功　僕は基本コーラスなので、彪我の歌をより際立たせられるように。目立ちすぎず、いなくなりすぎずっていうバランスに気を付けながら歌っていますね。

「夕空小道」のキノコトバ

なめこ

思い出す……故郷の味。