彪我のあやまリズム

──彪我さんは、悪いと思ったらすぐに謝れるタイプですか？

学校の友達とかには軽い感じで「ごめん！」って言えるんですけど、母親にはなかなか言えないです。で、自分から「ごめん」って言わないから怒られるっていうのが毎回のルーティンです（笑）。

──人生最大の“ごめんなさい事件”は？

家に帰るときいつも母親に「今から帰る」ってメールするんですけど、電車で帰る途中に電源が切れちゃったんですね。母は僕がどこに行ったかわからないし、電話とかメールとかたくさんしてくれていたみたいで。家に帰った瞬間怒られたってことが、つい最近ありました（笑）。そのときは本当に「ごめんなさい」って思いましたね。

──さくらしめじの活動の中での、最大の“ごめんなさい”は？

これはいろいろありますねえ。楽器屋さん事件とか、電車で乗り過ごした事件とか……イベントがある日に、僕ら2人とスタッフさんで電車に乗っていたんです。みんな座っていたんですけど、僕はずっと携帯を見ていて。そうしたらいきなり雅功から電話がかかってきて「え？ なんで横にいるのに電話？」って思ったら、隣にいないんですよ。電話に出たら「もうみんな降りたよ。どこにいるの？」って言われて「……あー！乗り過ごした！」となってしまいました（笑）。みんなに迷惑をかけてしまったし、本当にビックリしましたね。

──次は、雅功さんに対して謝りたいことがあれば、教えてください。

これはありすぎる……（笑）。ええと趣味の話なんですけど、僕最近イヤフォンとかヘッドフォンにハマって、休日に専門店に行くと雅功に報告するんです。でもそのときに、雅功が全然興味を持ってくれないんですよ。「ちょっとは興味持ってよ！」っていう気持ちと、「押し付けて悪いな」っていう気持ちと、あとは雅功の趣味の映画の話は、逆に僕が全然聞いてないなっていう……（笑）。お互いにダメなんですよね。だからこれは、全部に対して「ごめんなさい」っていう感じです。

──フォトセッションで使った“ごめんなさいのしるし”に、シュークリームを選んだ理由は？

これは、僕たちさくらしめじの結成当時に“シュークリーム事件”というのがありましてですね。小さなシュークリームをみんなで食べていて最後の1つになったとき、食べる人をじゃんけんで決めたんですけど、雅功が勝ったんですね。でも僕がすごく悲しい顔をしていたみたいで、雅功は「ひと口あげるよ」って言ってくれて。そうしたら、僕はなぜか丸ごと全部食べてしまって……そのあと1週間くらい引きずったあとに（笑）、僕が差し出したのがシュークリームだったんです。「このシュークリームをお食べください」と言って、仲直りしました（笑）。これは一生忘れられない思い出です。

──「あやまリズム」には「どうにもこうにも僕には君なんだ」という歌詞があります。彪我さんに対して、こう思う瞬間はありますか？

普段の会話でもライブでも、僕がうまくしゃべれないときに雅功はいつも支えてくれるからすごく助かっているし、そういうときは本当に「雅功じゃなきゃダメなんだ」って思います。これって2人組のユニットだからこその特徴でもあるのかなと思うんですけど、雅功はいつだって僕が困っているのを感じ取ってくれるので……本当にありがたいです。

──では、最後に雅功さんにメッセージをお願いします。

今までいろいろ迷惑をかけたりしてごめんなさい。これからも僕は僕なりにがんばっていくので、お互いがんばっていきましょう！