ここからは、作品にちなみ「ごめんなさい」をテーマにした雅功と彪我、それぞれのインタビューを紹介。2人がお互いに対して「ごめんなさい」と謝りたいこととは？

雅功のあやまリズム

──雅功さんは、悪いと思ったらすぐに謝れるタイプですか？

仲のいい友達とかだったら割とすぐ「ごめん」って言えるんですけど、親には素直に言えないですね……つい3日前くらいにもありました（笑）。言うタイミングをちょっとでも逃すと言えなくなるかもしれないです。

──人生最大の“ごめんなさい事件”は？

さくらしめじになる前、小学校6年生の冬のことなんですが、大雪の日に事務所でレッスンがあったんです。でもその日、僕の携帯電話の充電がなかったから、両親とあらかじめ帰りに待ち合わせの場所と時間を決めておいたんですね。でも、いざその場所に行ったら親がいなくて。それで僕は不安になってしまって、5分くらい待ったあとに「来ないんだろうな」と考えて、初めてレッスン場から家まで1人で帰ったんです。そうしたら帰った途端母にすごい怒られて。どうしてかと言うと、ちょうど僕が待ち合わせ場所を出たときにお父さんの車が来て、僕がいないからって事務所の人も一緒になって探してくれたみたいなんです。そのときは本当に「心配かけてごめんなさい」という感じでした。ただ、お父さんは「よく1人で帰って来れたな」とも言ってくれました（笑）。

──では、さくらしめじの活動の中での、最大の“ごめんなさい”は？

これ、山のようにあります（笑）。思い出深いのは、リハーサル後に家に帰ったら、自分がギターを持っていなかったこと。母親が気付いて「やばい、これ電車に忘れた！」ってすごく焦って。途中まで彪我と一緒に帰って来ていたんで、彪我に「僕、ギター持ってた？」って聞いたら「たぶん持ってたと思う」って言うし。でも、結局スタジオに置き忘れていたんです。「よかったー！」って、すごく安心しました。これはギターに対しての「ごめんなさい」ですね。

──次は、彪我さんに対して謝りたいことがあれば、教えてください。

これもあります。僕ら学校終わりに毎日練習していて、土日も朝から夜までやることが多いんですけど、1日中練習するときは2人でお昼ごはんを食べに行くんですね。で、外のお店に行ったとき、彪我が「水取ってくる」とか「トイレ行ってくる」って席を立つと、こっそり彪我のごはんを食べてます。多分彼も気付いているんで、ツッコまれるときもあるんですけど……そういうときは「おいしいねこれ」って返します（笑）。なんか、おいしそうなんですよね。

──フォトセッションで使った“ごめんなさいのしるし”に、造花を選んだ理由は？

小さいときに、お母さんにすごく怒られたことがあったんです。門限を守らなかったのかな。それまでで一番怒られたくらいのことだったから「どうしよう」って思って、後日造花を買って「ごめんなさい」ってしたことがあったんです。だからこれを選びました。小さいときの思い出ですね。渡したら、お母さんは「いいよ」って優しく言ってくれました（笑）。

──「あやまリズム」には「どうにもこうにも僕には君なんだ」という歌詞があります。彪我さんに対して、こう思う瞬間はありますか？

彪我って人より天然な部分が多くて、誰も想像が付かないようなことを言うときがたまにあるんですけど、そういう場面でみんなを和やかにしているのを見ると「君なんだ」っていうような気持ちになりますね。それは彪我にしかできない雰囲気の作り方だと思うので、それはやっぱり「どうにもこうにも僕には君なんだ」、です。

──では、最後に彪我さんにメッセージをお願いします。

いつも彪我が楽しみにしているお昼をこっそり食べてしまい、申し訳なく思っています。これからも続けさせていただきます。それも含めてごめんなさい！（笑）