初めての感覚があった「リンドバーグ」
──12カ月連続で配信リリースされた楽曲を1枚のアルバムとして流れで聴くと、改めていい曲ばかりだなと思うんですが、「octave」の中で特にお気に入りの曲や印象に残っている曲はありますか?
茜 私は「キラキラ」が好きです。歌詞が情熱的だし、「リンドバーグ」と同じくらいライブ映えする曲だと思うんですよ! お客さんと一緒に踊れる振りがあったり、一緒に歌えるところがあったりして好きです。あと、好きな落ちサビのパートをもらえたので、私的には絶対に外せない曲です! マストです!
──「キラキラ」はHi-5のタケダナオキさんが作詞作曲した楽曲で、ライブだと会場にエモーショナルな空気が生まれますよね。芹澤さん、村星さんの印象に残っている曲は?
芹澤 私は「灼熱とアイスクリーム」で、私が初めて落ちサビのパートをもらったオリジナル曲なんです。今でもライブでは落ちサビが来るたびに「ホントにありがたいな」という気持ちで歌っています(笑)。
村星 私は「リンドバーグ」です。この曲を最初に聴いたとき、不思議な印象というか、初めての感覚があって。そのときは定番曲になると思ってなかったんですけど、ライブで披露すると皆さんが一緒に振りを踊ったり、歌ったりしてくれます。あと、個人的には宇宙のような世界観が好きです。
──「リンドバーグ」は飛行士のチャールズ・リンドバーグをモチーフにした楽曲で、「灼熱とアイスクリーム」は夏の恋を歌ったさわやかなシティポップナンバーですが、2曲共桜エビ~ずの代表曲になりましたね。
村星 この2曲、けっこう前から温めていたらしいですよ。
スタッフ 実は「リンドバーグ」も「灼熱とアイスクリーム」も発表する1年くらい前からあった曲なんです。ずっと採用されてこなかったんですけど、絶対に表に出したほうがいい曲だと考えていて。結果として発表したタイミングがよかったですね。今の桜エビ~ずだからこそ、どちらの楽曲の魅力もしっかり届けられていると思います。
──そうだったんですね。昨年の「アイドル楽曲大賞」(2012年より毎年行われているアイドル楽曲のファン投票年間ランキング企画)で「リンドバーグ」は2位に、「灼熱とアイスクリーム」は7位にランクインしました。
茜 もっと上の順位でもよかったと思います!(笑)
1年前と声を聴き比べてほしい
──川瀬さん、桜井さん、水春さんのお気に入りの曲はなんですか?
川瀬 私は3曲あります!
水春 えー、被るやん!
川瀬 (水春を無視して)まず1つ目は「グラジェネ」です。私が歌っている「まるでブルーベリー」という歌詞があるんですけど、ここはお母さんと一緒に練習したくらい欲しかったパートなんですよ。2つ目は「まわるまわるまわる」で、この曲はオケが好きなんです。裏打ちのリズムが大好きで、オフボーカルバージョンを1週間くらい毎日聴いていた時期もありました。そして3つ目はバレンタインがテーマの「214」なんですが、この曲はレコーディングで目標にしていた1番の「スキダラケですか?」と2番の「君は“甘くはない”から」というパートをもらえたのでお気に入りです!
桜井 私の一番好きな曲は「灼熱とアイスクリーム」なんですけど、「グラジェネ」も印象に残ってますね。Bメロの「そうね 七色に 染まるよ」というパートではメンバーが5対1に分かれて歌ってるんですけど、自分が1人のほうを担当すると思ってなくて。「自分で大丈夫かな……どうやって歌おう」とすごく不安だったんですけど、今は堂々と歌える歌い方を見つけることができました。
──「グラジェネ」はゆるいラップが心地よい楽曲ですね。
水春 じゃあ、僕は最後に新曲である恋愛ソング「せつないや」を紹介します。12カ月連続リリース企画で発表された曲の中では「おねがいよ」とかが恋愛を歌った曲なんですけど、そういう曲に比べて「せつないや」では大人になって強くなった女の子が描かれていて。この1年を通して成長した僕たちを恋愛に見立てた歌になっているのですごく好きです。ぜひ1年前の僕たちと声を聴き比べてほしいですね。歌い方がだいぶ変わったと思いますし、これからライブでどう育っていくか楽しみです。
──なるほど。ちなみに僕はONIGAWARA提供のフジテレビ系の月9ドラマへのオマージュを詰め込んだ「それは月曜日の9時のように」が好きなんですが、これも桜エビ~ずの代表曲の1つになりつつあって、今年の「アイドル楽曲大賞」で上位を狙えそうな曲ですよね。
水春 狙いたい……!
桜井 たぶんいけると思います!(笑)
茜 ぜひ投票お願いします!
このままの桜エビ~ずで上にいきたい
──桜エビ~ずはエビ中のライブにオープニングアクトとして出演することもありますが、大きな会場のステージに立つと「いつかは自分たちもここでワンマンライブをやりたい」という気持ちになりますか?
水春 思いますね。でも、逆に怖さも感じます。「ここにいるお客さんが全員桜エビ~ずのファンだったら……」と考えたらなんだか恐ろしいです。
川瀬 まだ想像できるレベルじゃないですね。普段見ている景色と違いすぎるので。勘違いもできないくらい大きいステージです。
──スターダストのアイドルとして独自の路線を歩んでいる桜エビ~ずですが、今後どこを目指して活動していくんでしょう?
水春 エビ中のライブやフェスで大きいステージに立つとやっぱり楽しくて。年内には叶わないかもしれないけど、できることなら席があるホールの会場でワンマンライブをやりたいです。僕的には桜エビ~ずのカラーができあがってきていると思うから、このまま上にいきたいと思っていて。注目を浴びるためにまたガラッと方向性を変える炎上商法のようなことはしたくなくて、このままの僕たちのよさをいろんな人に知ってもらうために努力していきたいです。
茜 アイドル界の頂点を目指すというよりは、ちょっと斜め上を目指したいです。日本武道館で何日もライブできるようなトップアイドルになるというよりは、今のおしゃれな桜エビ~ずにどんどん新しい要素を追加してレベルアップしたいです。
村星 どんどん新しいことに挑戦していきたいですね。
水春 スターダストは俳優業もモデル業もタレント業もやってる事務所なので、グループとしての活動だけじゃなくて、個人でほかのことにも挑戦できたらいいなと思います。そういう個人の仕事で桜エビ~ずのことを知ってくださった方がライブを観てくれるようになったらうれしいです。
──今、何かやってみたい仕事はあります?
川瀬 バンジージャンプ! どうせやるならプライベートじゃなく、仕事として人のお金でやりたいなって(笑)。
──(笑)。ちなみに、桜エビ~ずはバンドセットでのライブはまだやったことないですよね。
茜 やってみたい! そしてイヤモニが欲しい!
桜井 いじりながらMCをやりたい。
──やっぱりイヤモニには憧れるものなんですか?
水春 スタッフさんが最善を尽くしてくださっているものの、ステージによって環境が違うので歌いにくいこともあって。あと、MCで「皆さんの声を聞かせてください!」って言いながらイヤモニを外すやつをやってみたいです(笑)。
川瀬 でも、いつもライブをやっている規模の会場でイヤモニを付けてても、お客さんに「どうしたんだ?」って思われちゃう(笑)。もっともっとがんばらないといけないね。
ライブ情報
- 桜エビ~ずワンマンライブ in autumn 2019~食欲の秋!読書の秋!桜エビの秋!~
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- 2019年9月22日(日)東京都 新宿BLAZE OPEN 16:00 / START 16:30
2019年8月20日更新