さくらシンデレラがメジャー4枚目のシングル「Daydream / 紫紺野牡丹」をリリース。表題曲の1つ「Daydream」がフジテレビ系「Love music」の6月度のエンディングテーマに使用されている。
東京・秋葉原と新宿にある専用劇場を拠点に365日休まず公演を行い、“正統派美少女アイドルグループ”ながら独自の路線を突き進んでいるさくらシンデレラ。彼女たちは最新シングルで大人びたダークな世界観に挑戦しつつ、夢を諦めない人に向けたポジティブなメッセージを表現している。音楽ナタリーでは桜瀬もえ、大嶋ひかり、夏生のん、美和花樺の4人に、劇場の魅力や新曲の注目ポイントを聞いた。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 曽我美芽
劇場は大切なホーム
──さくらシンデレラは今年で結成6周年を迎えますが、新宿と秋葉原の専用劇場を中心に精力的なライブ活動を続けていますね。自分たちとしては、ほかのアイドルにはない強みや魅力がどこにあると感じていますか?
夏生のん 今は配信ライブをメインに公演を行っていますが、仕事が忙しい方でも365日いつでも劇場に会いに来れることが結成時からの魅力ですね。通常はほとんど毎日公演をやっていて、1日3、4公演やる日もあって。さくらシンデレラ以外の曲に挑戦したり、MCを担当するメンバーがそれぞれ企画を考えたり、ファンの方に飽きられないような工夫をしてます。日々の公演を通してメンバーの成長を直に楽しめるのが一番の魅力だと思います!
──365日公演をやっていますが、1人のメンバーは週に何回くらいステージに立つんですか?
夏生 365日やっているとは言っても週に1回はお休みをいただいていて、そのときは研究生メンバーが公演をやっています。私たちは週6日公演をやって、1日にだいたい2回ステージに立っていますね。
──そのペースで公演をやるのは大変そうですね。
夏生 最初の頃は体力的にきついと感じることもあったんですけど、今はみんな慣れて、体力の配分ができるようになったと思います。ただ、レッスンや撮影の仕事などが重なると異常な疲れがくることがたまにありますね(笑)。
美和花樺 でもステージに立ってしまえば、応援してくださるファンの方の熱意に応えたいという気持ちになって疲れが吹っ飛びます。
夏生 私はたまにアリナミンVに頼ります(笑)。
大嶋ひかり ある日、ファンの方に「好きなことやって生活できてるってすごいね」と言われたことがあって、そのときに「ホントだ!」と思ったんです。なので大変さより、ステージに立てるうれしさのほうが大きいですね。
桜瀬もえ ほかのお仕事で2日間くらいお休みしたあとにステージに立つと、すごくひさしぶりに感じるんです。もうステージ中毒みたいな(笑)。ファンの方もお仕事で3日くらい来れないだけで、「すごくひさしぶりな感じがする」と言ってくれます。
美和 遠くから定期的に来てくださる方もいれば、毎日のように通ってくださる方もいて。皆さん家族のような存在なので、会えないと寂しさを感じますね。劇場は私たちのホームである大切な場所です。
──劇場での公演が生活の一部になっていると。
夏生 もはやここ以外に生活がないくらいです(笑)。
退屈な日常から抜け出す一歩に
──専用劇場の前を通ってさくらシンデレラの看板を見かけても、初めて入るのにはちょっと勇気がいりますよね。
夏生 初めての方はシステムがわからず、敷居が高いように感じるかもしれないですが、うちの美人スタッフさんが丁寧にシステムを教えてくれるので安心して来てほしいです。メンバーもステージの合間の時間にお話ししたり、受付をしていたり、ドリンクを注いだりしていて。「初めてでよくわからないです」と言ってくれれば、運がよければメンバーからも丁寧に教えますので、まず一度気軽に来てくれたらうれしいです。
大嶋 毎日が同じことの繰り返しで代わり映えがないと感じている方が夢を追っているメンバーを見たら、自分も一緒に夢を見てる気持ちになれると思うんです。研究生を含めいろんなメンバーがいるし、自分が応援したい子が見つかったら退屈な日常から抜け出す一歩になるのかなって。私たちはいつでも劇場にいるので、いつでも来てくれればと思います。ホントに何も難しいことはないので。
桜瀬 仕事のあとに1人でお酒を飲んでいた時間が、劇場に来て応援する時間に変わったというファンの方もいて。そういう話を聞くと、私たちが癒やしや活力になれているんだなと実感します。
美和 特にライブに行ったことがない人は、会場に足を踏み入れにくいと思うんですよ。ぎゅうぎゅう詰めで、ワーっと盛り上がっていて。でもさくらシンデレラの劇場では椅子に座って落ち着いて観ることができるし、その中でも座りながらサイリウムを振ったり、コールしたりする方もいて、それぞれの応援の仕方があるんです。初めての方はどういう表情で曲を聴けばいいのかとか、手拍子はどうするんだろうとか不安になると思うんですけど、ホントに好きなように観ていただければと思います。
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入門曲は?