ナタリー PowerPush - 「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」
後藤まりこ×アヴちゃん(女王蜂)“愛の戦士”対談
「夢見たいんやったら戦いなさいよ」
──アルバムはほかの曲も全部聴かれましたか?
後藤 ボクまだ全然。「乙女のポリシー」は誰?
──やくしまるえつこさんです。
後藤 あー、うらやましい。
アヴちゃん 歌いたかった?
後藤 歌いたかったなあ。この曲好き。
アヴちゃん 私は「ラ・ソウルジャー(La Soldier)」がすごくよかったですね。Tommyちゃんはfebruary6もheavenly6もすごい好きなんだけど、聴いたら普通にズッパマりしてて、びっくりしました。これも力強くて、やっぱり「セーラームーン」は戦ってこそ「セーラームーン」だなって思いましたね。
後藤 確かに、戦わんのは「セーラームーン」じゃないかもね。それはそうやね。
アヴちゃん それがほかの美少女アニメとの違いな感じがします。例えば「おジャ魔女どれみ」だと戦いよりは人間ドラマ中心っていうか、スポーツブラを着ける女の子の話とか、小学校がつらいとか、そういう話もあるんですよ。小さい頃、友達と「セーラームーン」ごっこしてても、だんだんみんな「どれみ」ごっこに移行してくるから、「ちゃうねん。もっと戦いたいねん、私は!」とか思ってた(笑)。「夢見たいんやったら戦いなさいよ」って、「セーラームーン」からすごく私は教えられてます。
後藤 まだCD全体は聴けてないけど、いろんな意味で1枚まるごとが「女の子」になってたらいいな。ボクとアヴちゃんのようなスパイス的な部分もありつつ、かわいらしい部分も、女の子っていろんな断面、側面があるから。そういういろんな部分の入ったこの1枚を愛してもらえたらうれしい。
アヴちゃん 私は低い声というかゴリッとした感じだから「ウッ」て思われる方もいらっしゃると思うんですけど……、この素敵なご縁に感謝してます。愛の戦士になって歌ったので、聴いた方のなんかこう、戦闘入場曲みたいなものに少しでもなってくださったらうれしい。もし可能ならライブでもやってみたいですね。
2014年1月29日発売
3000円
キングレコード / KICA-3218
- 01. ムーンライト伝説 / ももいろクローバーZ
- [作詞:小田佳奈子 / 作曲:小諸鉄矢 / 編曲:近藤研二]
- 02. HEART MOVING / 中川翔子
- [作詞:津島義昭 / 作曲:さとうかずお / 編曲:浅倉大介]
- 03. プリンセス・ムーン / 福原遥
- [作詞:武内直子 / 作曲:さとうかずお / 編曲:小西康陽]
- 04. 乙女のポリシー / やくしまるえつこ
- [作詞:芹沢類 / 作曲:永井誠 / 編曲:やくしまるえつこ、Jimanica]
- 05. ラ・ソウルジャー(La Soldier) / Tommy heavenly6
- [作詞:冬杜花代子 / 作曲:小坂明子 / 編曲:shunsaku okuda]
- 06. 愛の戦士 / 後藤まりこ×アヴちゃん(女王蜂)
- [作詞:芹沢類 / 作曲:樫原伸彦 / 編曲:酒井ミキオ、寺岡呼人]
- 07. タキシード・ミラージュ / ももいろクローバーZ
- [作詞:武内直子 / 作曲:小坂明子 / 編曲:菊田大介(Elements Garden)]
- 08. “らしく”いきましょ / 桃井はるこ
- [作詞:武内直子 / 作曲:水野雅夫 / 編曲:齋藤真也]
- 09. セーラースターソング / 堀江美都子
- [作詞:武内直子 / 作曲:荒木将器 / 編曲:佐橋俊彦]
- 10. 風も空もきっと… / 川本真琴
- [作詞・作曲:上田知華 / 編曲:Jimanica]
- <ボーナストラック>
- ・ムーンライト伝説(仏語Ver.) / クレモンティーヌ
- [作詞:小田佳奈子 / 訳詞:Clementine、Jelly Yamazaki、Yasuko Fujimori / 作曲:小諸鉄矢 / 編曲:Ko Hirano]
- V.A.「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」 / 2014年1月29日発売 / 3000円 / キングレコード / KICA-3218
- V.A.「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」
収録曲
- ムーンライト伝説 / ももいろクローバーZ
- HEART MOVING / 中川翔子
- プリンセス・ムーン / 福原遥
- 乙女のポリシー / やくしまるえつこ
- ラ・ソウルジャー(La Soldier) / Tommy heavenly6
- 愛の戦士 / 後藤まりこ×アヴちゃん(女王蜂)
- タキシード・ミラージュ / ももいろクローバーZ
- “らしく”いきましょ / 桃井はるこ
- セーラースターソング / 堀江美都子
- 風も空もきっと… / 川本真琴
<ボーナストラック>
- ムーンライト伝説(仏語Ver.) / クレモンティーヌ
後藤まりこ(ごとうまりこ)
大阪府生まれ。2003年に結成したロックバンド・ミドリでボーカルとギターを担当する。ジャズとパンクを融合した音楽性と、セーラー服姿での激しいパフォーマンスで話題を集めるも2010年12月30日のライブを最後にバンドは突然解散。しばらくの沈黙の後、2011年12月27日に開催した自主企画イベントでソロとして再始動を果たし、2012年7月にソロ1stアルバム「299792458」をリリースする。同年8月からはロックミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に森山未來とともに出演し、2013年4月公開の映画「ペタル ダンス」で映画初出演。また同月より放送のTVアニメ「惡の華」のオープニングテーマにゲストボーカリストとして参加する。2013年7月にはソロ1stシングル「sound of me」をリリース。この曲は自身が主演するドラマ「たべるダケ」のエンディングテーマに採用された。同年12月に2ndアルバム「m@u」を発表。
女王蜂(じょおうばち)
2009年神戸にて活動開始。2010年「FUJI ROCK FESTIVAL '10」のROOKIE A GO-GOステージに出演し、その衝撃的なルックスとパフォーマンスでオーディエンスの注目を集めた。2011年3月に初の全国流通盤アルバム「魔女狩り」をリリース。同年9月にはアルバム「孔雀」でソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャーデビューを果たす。収録曲「デスコ」は映画「モテキ」のメインテーマに抜擢されたほか、彼女たち自身も本人役として映画に初出演し話題を呼んだ。2012年5月にギギちゃん(G)が利き腕の長期治療に専念するためバンドを“降板”するも、アヴちゃん(Vo)、やしちゃん(B)、ルリちゃん(Dr)の3人編成に不特定多数の演者を迎える形でバンドは活動を継続。しかし同年12月にバンドは無期限活動休止を発表し、2013年2月のSHIBUYA-AX公演が休止前最後のライブに。このライブの模様はDVD「白兵戦」としてリリースされ、2013年12月に行われたDVD先行上映会の会場にてバンドの再始動が発表された。