音楽ナタリー Power Push - 清 竜人25

ラブ&ピースに満ちた一夫多妻の絆と家族愛

リアルすぎる「マジ最低なんだけど」の裏側

──皆さん特別にお気に入りのポイントはありますか?

桃花 ユーセイホー。

美咲 単語で来た(笑)。

亜美 そこ? なんで?

清 桃花(第2夫人)

桃花 ……テンション上がるから(笑)。特に意味はないんですけど、ラップの「You Say Ho!」のところは、みんなの楽しそうなところが伝わるんじゃないかなって。

咲乃 ラップはライブ映えするよね。お客さんも一緒になって歌えるし。

美咲 私は亜美ちゃんの「マジ最低なんだけど」(笑)。

優華 あー大好き! 私も!(笑)

亜美 歌詞が送られてきたら、私のパートに「ちょっとマジ最低なんだけど」ってところがあって。「ヤバい、音程がないとこ来ちゃった」と不安なままスタジオに行ったら、レコーディングブースに竜人くんも入ってきたんです。それで、私の前に竜人くんの「お前ちょっと太ったんちゃう」っていうセリフがあるんですけど、竜人くんがそのセリフのときにお腹をちょっとつまんできたんですよ! そしたら「マジ最低なんだけど!」って自然にあのテンションで言えて。レコーディングで初めて一発OKをもらいました(笑)。

──聴いた感じあまりにもナチュラルだったので、雑談をサンプリングしたものだと勝手に思ってたんですけど、ちゃんとセリフとして用意されてたんですね。

可恩 すごい自然。しかも亜美ちゃんだからリアル感が違う。

亜美 なにそれ!

──お腹をつまんだのは竜人さんなりのテクニックなんですか?

竜人 まあ、そうですね。後ろから急に肩を揺らしたりとかもやったよね?

亜美 あー、あった! 曲の頭でみんなイエーイ!みたいな感じで自由に叫んでるところがあるんですけど、優華ちゃんが「竜人くーん」って言うときに後ろから、ね。

優華 ガッとされました。それで「竜人くうーん!」みたいな感じになって(笑)。咲乃ちゃんなんて、なんだっけ? 広島?

咲乃 「長嶋ー!」って。わかんないけど、びっくりして出ちゃったんですよ。

可恩 何それ意味わかんない!(笑)

竜人 ボンと体を押したら「ながしまあーっ!」って(笑)。そういう声を録るときって、ただ書いたものを言わせても面白くならないから、なんかやるようにはしてますね。

だって倦怠期乗り越えたし

──シングル発売の前にミュージックビデオが公開されましたけど、撮影はいかがでしたか?

夫人たち (声をそろえて)楽しかった!!

亜美 曲のイメージ通り、本当にピースフルです。

──撮影も順調に?

亜美 はい。時間通りに終わったのは初めてですね。今まではストーリー性のある内容だったけど、今回は純粋に楽しい、ハッピーな感じで。

美咲 子供がたくさんいて、一緒にシャボン玉したり歌ったり。私は子供が大好きなので、もう幸せでした。今までで一番幸せな感じが出ていると思います。

──過去のMVはメイキングを観ると毎回大変なことになってますけど、今回は大きな問題もなく。

亜美 あ、でも牧場だったので、けっこう動物のフンが落ちてたりとか……。けっこう香ばしいことになってて(笑)。足元は大変なことになってましたけど、そんなもんだよね?

──なんか、今あらゆる意味で極めて順調ですよね。グループ自体のムードがすごくよくて。順調ですか?

美咲 順調です。だって倦怠期乗り越えたし。

──年明けに名古屋と大阪で「倦怠期ツアー」がありましたね。あの2公演で本当に倦怠期を乗り越えた?

亜美 乗り越えたのかなあ? ツアーが終わっただけじゃない? (竜人を差して)この顔を見てくださいよ! 絶対納得してないよ。

──新規のファンも日増しに増えて“清家”(ファンの総称)も拡大しているし、最近は同業のアイドルや著名人にも清 竜人25の名を挙げる熱心なファンが増えているように思います。インタビュー前の撮影の際には「街で気付かれない」という不安を述べていましたけど。

咲乃 本当に気付かれないんですよ!

美咲 6人全員で集まっていても全然声かけられなくて。

──気付かれたいんですか?

桃花 せめて渋谷とかでは気付かれたいよね(笑)。

──このまま人気が拡大すればそうなってくると思いますし、そうなると気軽に外出できなかったりとか面倒なことも増えると思うんですけど。

桃花 でもそれを覚悟でやってるから、別に。

美咲 カッコいい……。

可恩 今すごいオーラ出てたよ(笑)。

初めてのホールコンサートに向けて

──4月には初のホール公演も控えていますが、ライブパフォーマンスはいかがですか? ワンマンや対バンなど場数をこなしてだいぶ慣れてきたと思うのですが。

清 美咲(第4夫人)

美咲 まだまだですよ! 全然完璧なわけではないし、ホールコンサートというぐらいだからステージセットも入るかもしれないですし。あと今回はスケジュールとして初めてゲネ(ゲネプロ。本番と同じ舞台上で行う通しリハーサル)が入るんですよ。いつものライブだと、いつも使ってるレッスンルームでリハをしてそのまま本番なんですけど、ゲネという未知のものが入ってきたときに「これがコンサートか……」って。

竜人 レッスンルームでリハができるだけでも幸せやけどね。そんなの用意してもらえないグループだっていっぱいあるから。

可恩 うん、そうだね。

──慣れてきた部分ももちろんあるとは思いますけど、やっぱりステップが上がるにつれそれなりの不安は付きまとうのでしょうか。

優華 ずっと本番前はいつもみんなで「緊張するね」「不安だね」「間違えないかな」って話ばかりしてるよね。

亜美 緊張はするけど、ステージ上でも素の仲のよさが出るようになって。

──ああ、そうですね。何か起こったときの全員一丸になってのアドリブ力は、初期と比べると明らかに上がっている気がします。

亜美 そういう意味では、少しはリラックスして楽しめるようになってるのかなと思います。うちらそういう素の部分が大事なグループだと思うので、そこはどんどんよくなってるかな。

──竜人さんはホールコンサートをどう考えていますか?

竜人 まあ、プログラムはいつもとは変えないとなと思ってます。普通にライブやるだけでは広いステージ持て余しちゃうんで。バンドだったら普通に板付きで歌っても成立するけど、僕らはパフォーマンスグループなんで。キャパシティとステージの大きさ考えると、ショーとしての側面を重視しないと。もうだいたい決まってきてるよ。

夫人たち おお、すごい!

竜人 秘密だけど(取材後、各夫人と竜人による書き下ろしのデュエット曲が披露されることがアナウンスされた。その他の演出については不明)。

咲乃 私たちが知るのはいつも最後なんだよね。MVの撮影内容を教えてもらうのも当日ですし。

可恩 たぶんあんまり信用されてないんですよ。

亜美 ウチらすぐ情報漏らしちゃうから。

マネージャー アッハッハ! 正解!(笑)

──突然現場に放り込んだほうが予想外のアイデアが生まれる、とかそういうことではないんですか?

竜人 この人たちにクリエイティブな発想は一切ないんで。

夫人たち えーっ!

竜人 でも、これでいいのかもしれないですね。用意周到に準備して成長していくより、地道に舞台度胸を付けていったりするほうが重要かもしれないので。

ニューシングル「LOVE&WIFE&PEACE♡」 / 2016年3月2日発売 / 完全生産限定盤 / [CD+DVD] 3240円 / TOY'S FACTORY / TFCC-89580
ニューシングル「LOVE&WIFE&PEACE♡」
CD収録曲
  1. LOVE&WIFE&PEACE♡
  2. ねえねえ...
  3. LOVE&WIFE&PEACE♡(Instrumental)
  4. ねえねえ...(Instrumental)
DVD収録内容
  • 「LOVE&WIFE&PEACE♡」Music Video
  • 「LOVE&WIFE&PEACE♡」Music Videoメイキング映像
  • 清 竜人25“ハネムーン♡ツアー”at SHIBUYA TSUTAYA O-EAST(2015.9.30)
清 竜人25(キヨシリュウジントゥウェンティファイブ)
清 竜人25

ソロアーティストとして活動していた清 竜人が、2014年9月に立ち上げたアイドルユニット。プロデューサー兼メンバーの清 竜人に、その妻である清 咲乃、清 桃花、清 亜美、清 美咲、清 菜月、清 優華を加えた7人で結成された。2014年11月にデビューシングル「Will♡You♡Marry♡Me?」、2015年2月に2ndシングル「A・B・Cじゃグッと来ない!!」をリリース。2015年5月には活動を休止した第5夫人・菜月に代わり、第7夫人の清 優華が加入した。同月に3rdシングル「Mr.PLAY BOY…♡」をリリース。同年9月には初のフルアルバム「PROPOSE」を発表し、東名阪3都市を回る初の全国ツアー「清 竜人25 “ハネムーン♡ツアー”」が開催された。また活動開始まもなくスタートさせた自主企画「清 竜人ハーレム♡フェスタ」もコンスタントに行われ、毎回さまざまなゲストを招いた対バンスタイルのライブを展開している。2016年3月には通算4枚目のシングル「LOVE&WIFE&PEACE♡」をリリース。同年4月には東京・中野サンプラザホールにて、初のホール公演「清 竜人25 コンサート 2016 春」を行う。