RIZE|JESSEが語る“RIZE IS BACK”という道しるべ

“4人目のRIZE”なくしては完成しなかったアルバム

──改めてRIZEの曲が誕生するまでのプロセスについて教えて下さい。

以前はずっとスタジオでジャムしながら曲を作っていましたけど、前作(2010年リリースの7thアルバム「EXPERIENCE」)から互いに曲を持ち寄るスタイルになりましたね。基本的に曲が先です。RIZEで歌詞が先っていうパターンはないですね。今回のアルバムで言えば、例えば「SILVER」はKenKenが、「ONE SHOT」はあっくんが、「Good Day」は俺が作ってきた曲ですね(参照:RIZE「SILVER」特集 KenKen×アニメプロデューサー樋口弘光氏対談)。デモを作って、それをみんなで何度もアップグレードさせてレコーディングを迎えます。

──20周年ではあるけれど、各々がソングライティングについて自覚的になったのはここ7年ほどのことなんですね。

そうかもしれない。あとRIZEには演奏としてスキルフルな曲もいっぱいあるじゃないですか。

JESSE(Vo, G)

──ええ。確かにこのアルバムで言えば「うしろの少年」の息の合ったプレイや「NOTORIOUS」のサビのリズムが遅れて襲ってくるようなプレイはなかなかマネのできない演奏だと思います。

ですよね。けどグルーヴは絶対に殺さない。その絶対的な部分において、今回Rio(サポートギタリスト)の存在がものすごく頼もしかった。

──確かにRioのギターが曲ごとに煽動の役割も土台の役割も担っていますね。ライブでの存在感含め、“4人目のRIZE”と言っても過言ではない。

そう。最強の3トップが、Rioが入ったことで4トップになった感じ(笑)。サポートの表記云々なんてどうでもいいぐらい、Rioなくしては完成しなかったアルバムだと思っています。

ヒップホップが脚光を浴びている今、RIZEはリスナーの目にどう映るのか

──「ONE SHOT」は“レペゼン90'sオルタナティブ”であり“レペゼンウエストコースト”なサウンドですね。

めっちゃ西海岸(笑)。俺らがサバイブしてきた時代には、宇頭巻(UZUMAKI)がいて山嵐がいて麻波25がいてMONGOL800がいて、その最前をDragon Ashが張っていた。でも今じゃラップしているバンドなんてほとんどいませんよね。本当に減った。でも最近はヒップホップが日本でかつてないぐらい脚光を浴びているし、そこでRIZEの立ち位置がお客さんの目にどう映るのかは、俺自身も楽しみな部分でもあって。

──それで言うとJESSEのヒップホップのルーツとは?

JESSE(Vo, G)

Wu-Tang ClanとかBeastie Boys、ビギー(ノトーリアス・B.I.G.)に2パックとかスヌープ・ドッグかな。ウータンはニューヨークだけど、ウェッサイなものばかり聴いてきた。15歳で曲を作り始めたから、逆に言えば俺にとってのヒップホップは彼らで止まっているんです。

──最近のラッパーにはあまり興味がない?

最近のはフォローしてもあまりドキドキしないんですよね。なんかマネできそうで。昔のラッパーはできてモノマネがやっとで、みんなスタイルが堅くてとてもマネなんてできなかったから。あ、でもケンドリック・ラマーだけは息継ぎがスゲえと思った。ライブの映像を観てもすごく練習しているのが伝わってきた。あとはウィズ・カリファは見せ方がうまいと思いますね。

RIZE「THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト~」
2017年9月6日発売 / EPICレコードジャパン
RIZE「THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト~」初回限定盤

初回限定盤 [CD+Blu-ray]
5000円 / ESCL-4890~1

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RIZE「THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト~」通常盤

通常盤 [CD]
3000円 / ESCL-4892

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RIZE「THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト~」アナログ盤

アナログ盤 [アナログ2枚組]
3600円 / ESJL-3091~2

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収録曲
  1. ~PROJECT FROM THE EAST TOKYO~
  2. 帰ってきたサンダーボルト
  3. ALL DOGS
  4. Good Day
  5. うしろの少年
  6. ~What time is it~
  7. ONE SHOT(EP edition)
  8. JUSTICE
  9. NOTORIOUS(ALBUM ver.)
  10. LOVEHATE(ALBUM ver.)
  11. In or out
  12. TKC
  13. COLOURS
  14. PARTY HOUSE(ALBUM MIX)
  15. Where I belong
  16. ~PROGRESS~FIRE BALL
  17. SILVER
初回限定盤Blu-ray収録内容
  • "RIZE IS BACK 2016" TOUR FINAL at Zepp DiverCity TOKYO 2016.11.27
  • BACKSTAGE

ツアー情報

RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK" [秋季爆雷]
  • 2017年9月23日(土・祝)新潟県 新潟LOTS
  • 2017年9月24日(日)石川県 金沢EIGHT HALL
  • 2017年9月26日(火)富山県 MAIRO
  • 2017年9月28日(木)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
  • 2017年9月30日(土)群馬県 高崎club FLEEZ
  • 2017年10月5日(木)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
  • 2017年10月7日(土)福島県 郡山HIP SHOT JAPAN
  • 2017年10月9日(月・祝)秋田県 Club SWINDLE
  • 2017年10月11日(水)青森県 青森Quarter
  • 2017年10月12日(木)岩手県 Club Change WAVE
  • 2017年10月14日(土)宮城県 Rensa
  • 2017年10月29日(日)愛知県 DIAMOND HALL
  • 2017年10月31日(火)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
  • 2017年11月2日(木)福岡県 DRUM LOGOS
  • 2017年11月4日(土)鹿児島県 CAPARVO HALL
  • 2017年11月5日(日)宮崎県 SR BOX
  • 2017年11月7日(火)大分県 DRUM Be-0
  • 2017年11月9日(木)愛媛県 WStudioRED
  • 2017年11月11日(土)高知県 X-pt.
  • 2017年11月15日(水)山梨県 甲府Conviction
  • 2017年11月16日(木)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
  • 2017年11月18日(土)大阪府 なんばHatch
「RIZE IS BACK」RIZE ASIA TOUR 2017
  • 2017年11月24日(金)香港 Music Zone @ E-Max
  • 2017年11月26(日)上海 万代南夢宮上海文化中心
RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK"
  • 2017年12月20日(水)東京都 日本武道館
RIZE(ライズ)
幼なじみのJESSE(Vo, G)と金子ノブアキ(Dr)を中心に、1997年に結成されたロックバンド。2000年8月にシングル「カミナリ」でメジャーデビュー。楽曲に込められた熱量と圧倒的なライブパフォーマンスが支持を集め、多くのリスナーを獲得した。以降、ライブツアーを繰り返し、全米ツアー、アジアツアーを成功させるなど、ワールドワイドに活躍している。2006年3月に金子の実弟・KenKenがベーシストとして加入。その後もRIZEとしての活動を展開しつつ、JESSEはThe BONEZのボーカル&ギター、金子はソロワークや俳優活動、KenKenは自身のバンドLIFE IS GROOVEやDragon Ashのサポートメンバーとしても活躍する。2016年、結成20周年を前にメジャーデビュー時のレーベルであったEPICレコードジャパンに復帰し、「WOWOW NBAバスケットボール16-17シーズン」のイメージソング「ONE SHOT」を配信リリース。2017年3月にはアニメ「銀魂」シリーズ最新作のエンディングテーマを表題曲としたシングル「SILVER」を発売した。4月からは計40公演におよぶロングランツアー「RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK"」を開催。9月にはおよそ7年ぶりのオリジナルアルバム「THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト~」をリリースし、11月にはアジアツアー、12月には初の東京・日本武道館ワンマンライブを行う。