その日その日のかわいさがあるんですよ
──イベント名「RESPECT!」にかけて、お互いの尊敬する点を聞いていきたいと思っています。
戦慄 もちろんリスペクトはあるんですけど……一応、お互いアイドルというカテゴリーではあるんですよね。
──と言うと?
戦慄 同じアイドルだと思えなさすぎて。まったく別じゃないですか。フェーズが違いすぎる。
大森 私たちのやっていることの延長線上にはいないよね。
戦慄 そうそう。畑違いと言うか、交わることがないと思っていたので。突き詰めてもこうはなれない、つまり私にはできないことじゃないですか。だからすごい憧れがありますし、尊敬もあります。次元の違いは見てわかりませんかね? この特集に差し込んである写真を見て、その違いを汲んでほしい(笑)。
藍染 私は尊敬するところがありすぎて、むしろ出てこない。
西井 (挙手して)じゃあ、はい。
香椎 何を言うのか恐いんだけど(笑)。
西井 ZOCのメンバーは美意識が高いと言うか、「かわいくなろう」みたいな気持ちがすごくあって。こないだTwitterで拝見したんですけど、道重さんが「今日が一番かわいい」と言っていて、それに勇気付けられてる人はたくさんいるんじゃないかなと思いますね。
大森 何それ(笑)。
道重 なんか、ありがとうございます(笑)。
戦慄 ZOCは個性が強いから、周りのことを気にしてなさそうって思われているんですけど、たくさんの他人から見られることには慣れていないんです。道重さんはそういう世界の先輩でもあるから、メンタルを見習いたいというのはあります。
道重 私も「今日が一番かわいい」と言いながら、そのかわいさを日々更新したいなと思っているんですけど、「今日はブスだな」って日は全然いっぱいあるんですよ。でも、顔がむくんでいる日に大森さんに会ったら、「今日もかわいいですね」と言ってくれて。それで「全然本調子じゃなくて本当はもっとかわいいんですけどね」って話したら、「そういうかわいさがある日なんですよ」と答えてくれて、なるほどと思ったんです。コンディションを100点にしておくのがプロとして大事ですけど、人間だから失敗しちゃう日もあるじゃないですか。だけど、その日その日のかわいさがあるんだとわかって、前向きになれたんです。今日のかわいさがあると思ってお家から出られるようになったのは、大森さんの言葉があったからなんですよ。
大森 ファンの方はみんなそう思ってますよ。道重さんはわかりやすくて、本調子じゃない日はちょっと言葉の数が減るんですよ。「ああ、今日はむくんでるからあんまりしゃべらないのかな。かわいい!」って思っちゃう(笑)。
道重 それすらもかわいいって感じてもらえると、安心感があります。
自分を突き詰めれば、幻想を越えられる
──道重さんはニュースの見出しになるシンプルでキャッチーな発言を残すのがすごいですよね。「今日が一番かわいい」もしっかり狙ったんだろうなと思ったんです。
道重 狙っているときもあれば、ノートに書いてなかったその場の流れでの言葉がたまたま拾われるときもあって。「こっちのほうがわかりやすい言葉だったんだな」って勉強になるパターンもあります。
大森 道重さんはノートもそうですし、すごい準備をされるんですよね。リハーサルもこんなに用意するんだってくらい完璧主義で、完璧なものを見せたあとでも「まだ足りない、まだ足りない」って何回も自分の映像を観返したりしていて。その姿勢もカッコいいです。
道重 ありがとうございます。ふふ(笑)。
大森 道重さんは「アイドルらしいアイドルをやるぞ」じゃなくて、「モーニング娘。としての道重さゆみを極めるぞ」という気持ちの方だった印象があって。アイドルって昔は幻想とか理想みたいなイメージがあったと思うんですけど、自分にとってモーニング娘。はそうじゃなくて、ヘンテコなのに面白くて素敵で、楽しくて魅力のある人たちという印象を受けて、それで好きになっていったんです。そういう意味では、意外とZOCと共通点があるのかなと思ったりもします。自分を突き詰めれば幻想を越えられると言うか、憧れの存在になる、みたいな。
──道重さんは周りに求められるものと自分自身を出すバランスをどうしていたのか気になります。
道重 モーニング娘。はグループなので、つんく♂さんや会社の方が考えてくれたものをどう世間の人たちに伝えるか、一生懸命考えていました。
──そういう役割であっても、道重さんという個性はめちゃくちゃ出ていて。
道重 それは目立ちたがり屋だからかもしれないです(笑)。埋もれたくない気持ちがすごくあったので。ZOCの皆さんも、かわいくなりたいという気持ちを隠さないところがカッコいいですよね。飾っていないと言うか、生き様が個性として出ているのがいいなと思います。
さゆみんビックリ、にっちゃんのかゆみ問題
──道重さんはこういったツーマンイベントへの出演は初めてですよね。
道重 はい。「どんな感じになるんだろう」って思うんですけど、とにかくライブが好きなので楽しみです。先日、大森さんのワンマンを観てすごく楽しかったので、私もライブをしたくなったんです。あとはこれを機に、ZOCさんのことをたくさん知りたいです。
藍染 初めてのツーマンライブをZOCとやっていただけるということなので、私たちもがんばろうという気持ちがありますし、お互いがお互いを輝かせられるようなライブにしたいです。
香椎 うちはまだ実感が湧かなくて。一から礼儀を学び直して、恥のないようにしたいです。
大森 道重さんのファンに対してね(笑)。
香椎 はい。失礼のないように。この人(西井)も心を込めてライブができるように。
藍染 まずはコンタクトを付けさせるところから。
──西井さんは目がかなり悪いのにコンタクトをしていないんですよね。
西井 でも私、今月中にコンタクトを買おうかなと思ってるよ。
香椎 ホントに!?
藍染 すごいすごい!
西井 えっ待って。そんなに驚かれること?
道重 視力はどれくらいなんですか?
西井 今、道重さんのことが何も見えないです。
道重 そんなことあるの(笑)。
──ライブでも立ち位置がざっくりしているんですよね。
西井 番号のバミリが見えないんですよ。
大森 たまにメンバーが誘導してます。「こっちだよ」って。
西井 でもいいこともあって。顔が見えないから緊張しないんですよ。
道重 そこは視力が悪いからじゃなさそうですよね(笑)。
大森 にっちゃんが道重さんのグループにいたら、いい感じにさばいてくれそうですよね。
──確かにおいしく料理してもらえそう。
道重 西井さんさっき、めっちゃわきをかきながらしゃべってて、ちょっとビックリしちゃいました(笑)。
一同 (笑)。
道重 けっこう衝撃の光景で。
──鼻ほじったりね。
西井 ここ(わき)とここ(鼻)がかゆくて。
藍染 やめて!!!
大森 でも、にっちゃんのそういう部分に救われたりもします。生うどん(生ハムと焼うどん)と最初に会ったとき、にっちゃんが「今日わき毛ヤバいんだよね」とか言ってて。そんな女の子に会ったことがなかったんですよ。わき毛が生えててもこんなに強く生きていいんだって(笑)。
西井 あのときはわき毛が生えすぎて腕が閉まらなくなってた。
道重 面白い……(笑)。それはこの特集で触れても大丈夫ですか?
西井 全然。
道重 そうなんですね(笑)。ZOCさんのことをもっとよく知りたいです。
藍染 西井をよくわかってもらうのは不安です(笑)。
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コラボ、やらせてもらえるんですか!?
2020年1月15日更新