Nulbarich|東京で音楽を鳴らすということ

ピンポイントで「あいつ今キテるな」

──この夏は多くのフェスやイベントに出演されたと思いますが、特に印象に残ってるライブはありますか?

1つひとつのライブが印象的だったんですけど、僕ら今年のフェスで一度も雨に降られなかったんですよ。雨が降っていたフェスでも僕らの出番だけ奇跡的に雨が止んだりして。それがとても思い出深いですね。

──そうなんですね。フェスや「SOUND JUNCTION」のようなイベントで初見のお客さんを前にパフォーマンスするときは、どんなことを考えているんですか?

意識してるわけじゃないんですけど、人と会うときと同じで「初めまして」のときはやっぱりちょっと礼儀正しい感じになるんですよね。曲が進むにつれて徐々に打ち解けて、雰囲気もくだけていくんですけど。フェスの映像とかを観返すと、最初のほうは「あ、礼儀正しいな」って思います(笑)。

──そんな中、お客さんの心をぐっとつかむ瞬間などもわかるのでしょうか?

そうですね、それこそ歓声の量が違ってきたりするので。でも僕らのライブを観に来てくれるお客さんって同じノリとかが全然なくて、それぞれが自由に楽しんでくれるんです。その感じが僕はすごい好きで。だから「今みんなに刺さった!」と言うよりは、ピンポイントで「あいつ今キテるな」みたいな(笑)。それぞれが楽しみ方を見つけてくれることがうれしいですね。

Nulbarich(Photo by Madoka Sano)

お客さんよりもワクワクしてる

──話を「SOUND JUNCTION」に戻しますが、当日はKICK THE CAN CREW、中田ヤスタカさん、水曜日のカンパネラ、Nulbarichというジャンルもスタイルもバラバラな4組が集結しますね。

改めて、僕らこの4組の中に入って大丈夫だったんですか?(笑)本当に、ちょっとこのメンツはヤバすぎますよね……めっちゃ面白そう。

──JQさんはブラックミュージックはもちろん、ヒップホップも自身のルーツにあるとおっしゃっていましたよね。

そうなんです。それこそジャパニーズヒップホップだとやっぱりKICK THE CAN CREWさんは外せない存在ですよね。一世を風靡されて、なおかつ今も現役で。中田ヤスタカさんも一流のプロデューサーさんですし、水曜日のカンパネラさんもぶっ飛んでて大好きです。たぶん、お客さんより僕のほうがワクワクしてるんじゃないかな(笑)。

──Nulbarichはライブ毎に編成やパフォーマンスが自由に変化するのが特徴ですが、当日はどんなアクトになりそうですか?

4組の中でバンドは僕らだけなので、バンドセットで新人らしく思いっきりぶつかっていこうと思います。この日限りのパフォーマンスもあるかもしれないので、そこは乞うご期待ですね。

──楽しみにしています。ちなみに、「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017」の中でほかに気になったイベントはありますか?

ヒップホップが本当に好きなので、そのあたりのイベントは気になりますね。深夜のクラブ回遊イベント(「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO SHIBUYA ENTERTAINMENT FESTIVAL」)も楽しそう! あ、ホラー映画上映会(「FILM NIGHT」)には行かないかなあ……家に帰ったら怖くなるので(笑)。

──(笑)。最後にイベントを楽しみにしている観客の皆さんへメッセージをお願いします。

お客さんも演者側も初めて体験するライブになると思うので、そんな奇跡の日をみんなでいい思い出にしたいです。共演者の皆さんと一体感を出せるように、一生懸命がんばります。

RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017

2017年10月22日(日)~11月17日(金)

SOUND JUNCTION
渋谷音楽交差点
SOUND JUNCTION 渋谷音楽交差点

2017年11月4日(土)東京都 ベルサール渋谷ガーデン

出演者

KICK THE CAN CREW / 水曜日のカンパネラ / 中田ヤスタカ / Nulbarich

内容

あの歌を、4方向から聴くライブ。
4つのステージ、4つのジャンル、4組のミュージシャン。
観客を囲むようにステージを4方向に配置。
大好きなアーティストに囲まれる至福の体験。

Nulbarich(ナルバリッチ)
シンガーソングライターのJQを中心に結成。ソウル、ファンク、アシッドジャズなどをベースにした音楽性が特徴で、メンバーは固定されず、演奏形態に応じてさまざまな編成に変化する。2016年6月にタワーレコードおよびライブ会場限定の1stシングル「Hometown」をリリース。10月には1stフルアルバム「Guess Who?」を発表する。その後は積極的なライブ活動を行いながら、2017年5月に4曲入りCD「Who We Are」をリリース。11月より自身初のワンマンツアーを開催し、12月6日に待望の2nd EP『Long Long Time Ago』をリリース。
Nulbarich 1st ONE MAN TOUR
  • 2017年11月2日(木)宮城県 仙台MACANA
  • 2017年11月11日(土)大阪府 Music Club JANUS
  • 2017年12月1日(金)福岡県 DRUM Be-1
  • 2017年12月13日(水)東京都 LIQUIDROOM
  • ※全公演ソールドアウト