KDDIが主催する配信ライブ「音楽と行こう by au 5G LIVE」が3月27日と31日に行われた。
「音楽と行こう」は音楽ライブを通じた地域経済への貢献を目指した企画。「日本各地にある素敵な場所で、特別な音楽ライブを」というコンセプトのもと開催され、企画に賛同したUNISON SQUARE GARDENとMAN WITH A MISSIONの2組が、国内2カ所のシンボリックなスポットから貴重なライブパフォーマンスを届けた。
この特集では、31日に配信されたMAN WITH A MISSIONのライブの模様を紹介するとともに、配信ライブを裏側から支えたクリエイター向けPC「raytrek ZG 東京カメラ部10選 井上浩輝監修モデル」について紹介する。
取材・文 / 石井佑来
「音楽と行こう by au 5G LIVE」ライブレポート
MAN WITH A MISSIONのライブ会場に選ばれたのは、東日本大震災によって全壊した市民会館と中央公民館を一体化させた、岩手・陸前高田市民文化会館の「奇跡の一本松ホール」。陸前高田の思いを世界に発信する場でもあるこのホールでMAN WITH A MISSIONは、岩手県在住者を招き、アコースティックスタイルでのライブを披露した。
MAN WITH A MISSIONは荘厳なストリングスの音色に乗せながら「whatever you had said was everything」でゆったりとライブをスタートさせる。その後Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)が「オ元気デスカ? 陸前高田ノ皆サン。本日ノ特別ナ形デノライブ、楽シンデクダサイ」と挨拶し、アコースティック編成ならではのしっとりした音色で「Remember Me」を奏でる。さらに彼らは、2011年に東日本大震災のチャリティシングルとして発表した「RAIN OF JULY」を歌唱。2011年以来さまざまな形で復興支援を続けてきたマンウィズが、「奇跡の一本松ホール」という象徴的な場所で、改めて祈りを込めるように歌声を響かせた。
Jean-Ken Johnnyは「ステキナイベントニ参加サセテイタダイテ、コウシテ陸前高田市ニオ邪魔スルコトガデキテ光栄デス。アリガトウゴザイマス」と感謝の気持ちを述べたのちに、大島こうすけのピアノの演奏に乗せて「Anonymous」をアコースティックギターを弾きながら歌い出す。透き通るようなピアノの調べに乗せて、美しく力強い歌声を聴かせた。「時代ヤ状況ハ変ワリマス。ソレハ仕方ガナイコトダト思イマス。ソレデモ帰レル場所ヲ作ルトイウノハ必要ナコトダト思イマス」という言葉に続けて披露されたのは「TAKE ME HOME」。原曲とは印象の異なる、アコースティック編成ならではの穏やかな音色で、それぞれの“帰レル場所”が歌われた。
ライブの終盤では、Jean-Ken Johnnyがコロナ禍における分断について思いを語り、「コノ状況ガイツ落チ着クカワカラナイデスケド、キットヨクナルコトヲ願ッテ、コノ曲ヲ届ケタイト思イマス」と「小さきものたち」をパフォーマンス。ラストにマンウィズはストリングスとピアノが作り出す壮大なサウンドに乗せて「Change the World」を披露し、ライブを締めくくった。
「音楽と行こう by au 5G LIVE」2022年3月27日 奇跡の一本松ホール セットリスト
- whatever you had said was everything
- Remember Me
- RAIN OF JULY
- 2045
- yoake
- Emotions
- Anonymous
- TAKE ME HOME
- colours
- Memories
- 小さきものたち
<アンコール>
- Change the World
プロフィール
MAN WITH A MISSION(マンウィズアミッション)
頭がオオカミで身体が人間という“5匹組”ロックバンド。2010年に本格始動し、2011年6月にアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。2013年12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーを積極的に行うなど、活動のフィールドを拡大させる。2015年5月にはZebraheadとのスプリット盤「Out of Control」をリリースし、10月よりともに国内およびヨーロッパ各国を回るツアーを実施。その後も映画やドラマなどで数々のタイアップソングを担当し、お茶の間にその音楽を広げていく。結成10周年を迎えた2020年2月にはドキュメンタリー映画の公開、結成10周年プロジェクトとしてのアルバム3作品連続リリースも行われた。2022年4月29日に公開される映画「劇場版ラジエーションハウス」には主題歌として新曲「More Than Words」を提供している。
クリエイションに最適なデスクトップPC
今回のライブの映像編集に使われたのが、株式会社サードウェーブが展開するraytrek(レイトレック)のデスクトップPC「ZG 東京カメラ部10選 井上浩輝監修モデル」だ。このPCは、多種多様なクリエイティブワークに対応するためのシステム構成がなされた、クリエイター向けのハイスペックPC。CPUにはインテル® Core™ i9-10850Kプロセッサーを採用しており、また高速なデータ処理を行うSSDとDDR4メモリを搭載しているため、電源を入れてからの立ち上がりやアプリケーションの起動は極めて軽快で、動画処理や画像処理の安定感も抜群だ。さらにパフォーマンスを向上させるSSDやメモリ、HDDのアップグレードも豊富に用意されているほか、Thunderbolt 3も搭載しており、大容量のデータ移行を高速に行えるのが特長である。
フロント下部には14cmファンを2基、リア上部には12cmファンを1基搭載しており、熱によるパフォーマンスの低下や故障への対策もしっかり施されている。また前面パネルの中央部には、2基のUSB3.0ポートとマルチカードリーダー、スイッチ、インジケーター類を配置。SDカードやmicroSDカード、USB、ヘッドホン、マイクなど使用頻度の高いポートを使いやすい位置に備えた、実用的なインターフェイスが実現している。そして黒く光る重厚的な外観は、“LADDER”をイメージしたデザイン。このPCは、さまざまなクリエイションをより高みに登らせるための梯子のような存在であり、“イマジネーション”を“コンテンツ”という形にするための道具として、より優れたクリエイションを目指す日本各地のクリエイターを支え続けている。