フライングVを持ってる人が作ったんですよ！

──サウンド的には、唯一のミディアムナンバー「Words Of The Wise Man～時の贈り物～」が印象的でした。すごく感動的な音像が描き出されていて。

IKUO　この曲はもうメンバー全員が驚きでしたね。

田澤　だって、フライングVを持ってる人が作ったんですよ！ 隙あらばピッキングハーモニクスを入れてくるような人が、まさかこんな曲書くとは（笑）。ずるいわあと思って。

──あははは。作曲はギターのYUKIさんですもんね。

都　自分の曲が一番ギターソロの音数少ないですからね（笑）。

田澤　ほかの曲が出揃った段階で書いてきてくれたんで、全体のバランスを考えてくれたんやとは思うんですけど、彼もまた職人やなって思いましたね。とんでもないギャップ職人！（笑）

──いろんな職人が存在するバンドですね（笑）。

IKUO　いやでも、彼はそこまでナルシストじゃないと思うよ（笑）。

田澤　あははは（笑）。うまい！

──ライブを想定すると、こういう曲があるとストーリーを作りやすいですよね、きっと。

IKUO　うん。それをきっと考えて作ってくれたんだと思う。こういう曲ができたことで、トータル的にアルバムとしてものすごく引き締まった感じがしますね。

初の東名阪ツアーへ向けて

──本作がリリースされたあとには、東名阪を巡る初のツアーも決定しています。どんなライブにしたいですか？

都　今回のミニアルバムを作る中で感じたバンド感が、より明確な形になるのがライブなんやろうなとは思ってますね。生の僕らを観たことがない人の中にはまだ斜に構えてる人もいると思うんですよ。でも、実際にこの5人が音を出している姿を見れば、きっとバンドとして受け入れてもらうことができるんじゃないかなと。

IKUO　Rayflowerとしてのライブはまだ2回しかやったことがないし、そもそもこの5人で一緒に音を出したこと自体、そんなに回数がないんですよ。だからこそフレッシュな感覚があるし、ワクワク感がものすごく強いんですよね。過去のライブでは、1回目より2回目のほうがよかったっていう大きな手ごたえもあったので、今回のツアーの中でもどんどんバンド感が固まっていくんだろうなって思ってます。

──地方では同じ釜の飯を食うことにもなるわけですよね。

田澤　そうそう。それもめっちゃ楽しみ。ライブ終わったあと、ホテルに戻るまでずっと一緒にいるっていうのは初めての経験ですからね。大阪の晩は飲みましょ。打ち上げでは誰が先に酔いつぶれるのか！（笑）

IKUO　僕はその日、東京に帰るんですけど……。

田澤　マジすか！ とんでもねえ男だな（笑）。じゃ、その前の日は？

IKUO　名古屋は泊まりますよ。でも翌日が大阪だから。

田澤　ハジけられないかあ。なんだよ、俺、IKUOさんと飲みてえのに。

都　打ち上がるのは最終日の東京のあとだね。

──いやー、ホントにメンバー全員がなかなか揃わないんですね。

都　そうなんですよ。まあでも、次はもうちょっと短いスパンで動くようにします（笑）。今年はうまいこと5人が揃うような予感がするので。

田澤　うん。今回のツアーでバンドとしてのRayflowerをしっかり構築して、その熱が冷めやらぬうちにすぐ動きたいと思ってます。今度は3年半も開かないように。

IKUO　ワンマンもいいんですけど、イベントとかにもどんどん出ていきたいですよね。僕らのファンじゃない人にも見てもらうきっかけが欲しいから。

都　そうやね。何かあればぜひぜひ声がけを！（笑）