5組の日替わりパーソナリティによる音楽とトークを中心にしたプログラム。各パーソナリティの趣味や関心事を盛り込んだコーナーのほか、ときにはゲストを交えたコーナーも。ポップカルチャーにまつわる話題がたっぷり詰まった1時間をお楽しみに。
パーソナリティ
- 月曜角張渉
- 火曜ラブレターズ
- 水曜もふくちゃん
- 木曜チョコレートプラネット
- 金曜カイ(超特急)
視聴方法
音楽サービス「うたパス」内に開設されている無料ラジオステーション「Backstage Café」にて配信中。「うたパス」アプリのほか、番組公式サイトからブラウザで聴くことができます。
ラジオとの出会いは「ウンナンのオールナイトニッポン」
──まずはリスナーとしてのラジオとの出会いから教えていただけますか?
ラジオとの出会いは「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」ですかね。中学時代、受験勉強をしながらラジオを聴くのがカッコいいことだと思ってたんですよ。サッカーのワールドカップ予選で“ドーハの悲劇”ってあったじゃないですか。あの直後に放送された「ウンナンのオールナイト」はすごく記憶に残ってますね。「そろそろ『キャプテン翼』のメンバーが日本選抜チームに入ってくるから大丈夫!」みたいな話をしていたり、皆まだまだサッカーに興味ない時期だから、にわか知識の出し合いが面白くて(笑)。あとTOKYO FMでやってた赤坂泰彦さんのカウントダウン番組(「赤坂泰彦のミリオンナイツ」)もよく聴いてました。番組にスピッツの曲をリクエストした思い出があります。母ちゃんの寝室にある電話で(笑)。でも、めちゃくちゃラジオっ子なのかと言えば、決してそうではなくて。学生時代は、なんとなく聴いてる感じでしたね。
──お目当ての番組も特になく?
そうですね。毎回聴いてる番組もなかったですし。ラジオをちゃんと聴くようになったのは、働き始めてクルマで移動するようになった二十代中盤からかもしれませんね。楽曲メインの番組が多いんで、ずっとFMばかり聴いてたんですけど、ある時期からAMの番組も聴くようになりました。
──何かきっかけがあったんですか?
カクバリズムの音源をTBSラジオとかでかけてもらう機会が増えてきて、それを機にAMを以前より頻繁に聴くようになって。うちのアーティストもAM好きは多いですよ。
──ラジオで耳にして印象に残っている曲はありますか?
学生時代に関して言えば、特にないかもしれないですね(笑)。高校生の頃は自分が好きなアーティストのCDとか、ミックステープばかりひたすら聴いてて。ラジオから流れてくる曲を意識して聴くようになったのはこの仕事を始めてからだと思います。
──例えば、選曲がいいなと思った番組を挙げるとすると?
なんですかねー。いろいろありますけど、ぱっと思い浮かぶのはYO-KINGさんがやってた「THE UNIVERSE」って番組かな。ジェイムス・テイラーとかボビー・チャールズとか1970年代のアメリカのシンガーソングライターの曲がよく流れてたんですけど、あの番組の選曲はすごく印象に残ってます。「YO-KINGさん、やっぱわかってるなー」って。なんか偉そうですけど(笑)。それとピーター・バラカンさんがパーソナリティを務めてる番組はかなり聴いてました。いろんな音楽を教えてもらったところはありますね。あとは細野晴臣さんの「Daisy Holiday!」を聴いてます。FMばっかですね(笑)。
いろんな人の働き方に興味があるんです
──「ラジナタ!」では、角張さんに月曜日のパーソナリティを務めていただきます。番組を通じて具体的にどんなことを発信していきたいですか?
基本、音楽番組ではあるんだけど、リスナーの皆さんに共感してもらえるような、日常に根差した情報を発信していければいいなと思ってます。生活と地続きと言うか、あんまりがんばらないと言うか(笑)、そういう感じになったらいいなと思います。知らない間にお互い友達になってるような気分って言うんですかね。夜中に友達と電話してるときの、あの感じを目指したいですね。番組では自分の話もしますけど、僕は僕でリスナーの皆さんが日々、どんな生活をしてるかを知りたいですし。
──こんなリスナーに聴いてもらいたい、というのはありますか?
僕はもうすぐ40歳になりますけど、同世代はもちろんだし、あとは……22、23歳ぐらいの社会に対して憤りを覚えてる子とか(笑)。いや、でも可能な限り多種多様な方々に聴いてもらいたいですね。
──この番組ではどんな選曲をしていきたいですか?
そのときの気分に合うような選曲って言うんですかね。「夏だなー!」って日に、夏っぽい曲が流れたら、やっぱり気分いいじゃないですか。こないだ、夕暮れどきにクルマで二子玉川の川沿いを走ってたらラジオからtofubeatsの「RIVER」が流れてきて、そのとき、「ああ、最高」って思ったんですよ(笑)。あくまでリスナーの気分に添えるような選曲を心がけていきたいです。それでいて、ほかのラジオ局では流れないような、若干マニアックな曲をチョイスできたら面白いかなと思っています。でも“俺が俺が”みたいな選曲にはならないようにしたいですね。
──角張さんはα-STATION FM京都で「RADIKAKU(ラジオのカクバリズム)」というラジオ番組もやられていますが、ラジオのパーソナリティをやっていてよかったなと思うのはどんなときですか?
「聴いてます!」っていう反応がリスナーから届くと単純にうれしいですよね。「RADIKAKU」は僕とYOUR SONG IS GOODのジュン(サイトウJxJxジュン)くん、映像ディレクターの大関泰幸くんの3人で、それぞれの好きな音楽をかけながら好き勝手にしゃべるような番組なんですけど(笑)、「こないだの、あの曲よかったです」とか言ってもらえると、やっぱり気分がアガりますし。特に「ラジナタ!」は基本的に僕1人でやらせていただく番組なので、皆さんからレスポンスがあると非常にうれしいし、助かります(笑)。
──今後どんなゲストを呼びたいですか?
今年働き方の本(「衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには」)を出したということもありますし、今、いろんな人の働き方に興味があるんですよ。僕は音楽の仕事をしてますけど、他業種の方々はいったいどんな仕事の仕方、考え方をしてるんだろうとか。リスナーの皆さんも意外に興味あると思うんです。なので音楽業界に限らず、いろんな業種の方々にゲストに来ていただきたいですね。もちろんカクバリズムの所属アーティストや友達のアーティストにも来てもらいたいですし。生活に根付いた面白い話を聞けそうなゲストに出演してもらいたいです。ぜひ楽しみにしていてください!
- 角張渉(カクバリワタル)
- 音楽レーベル・カクバリズム代表。1978年、宮城県出身。2002年3月にカクバリズムを設立し、YOUR SONG IS GOOD、SAKEROCK、キセル、二階堂和美、MU-STARS、cero、(((さらうんど)))、VIDEOTAPEMUSIC、片想い、スカート、思い出野郎Aチーム、在日ファンク、mei eharaなど多彩なアーティストの作品を次々と世に送り出す。2018年7月に初の著書「衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには」を発表した。
2018年11月7日更新