ナタリー PowerPush - Quick Japan100号記念企画「歴代表紙を飾ったアノ人と語るQuick Japan」
ももいろクローバーZインタビュー
最終目標はやっぱり紅白!
──「Quick Japan」で特集したときと今で、自分たちの気持ちや周囲の目が変わってきたという感じはしますか?
玉井 そういう実感はあんまりないんですけど、手に取った雑誌をパラパラってめくってると音楽情報のところに載ってたりして、自分たちでもびっくりします。
高城 あと、ライブとかでかかわってくるスタッフさんの人数が多くなってくるので、そのことを自分たちもしっかり自覚して、しっかりやらないとっていう思いは強くなったと思います。
百田 ちょうどこの本が出る前にやってた「ミライボウルがやってきた」っていうツアーは全国のZeppでやってたんですけど、札幌とか、福岡では空席があったんですよ。でもその後で11月からやったZeppのツアーでは満席になって。前は座席指定だったから、スタンディングになっただけでもうれしいんですけど。あと、会場の4分の1くらいが女の子になったりとか。
高城 女の子すごい増えた! あと、コスプレっていうか、衣装を作ってきてくれる子たちが増えた。
──インタビューでは皆さんが「ももクロは終わりのない、完成形のないグループ」って言ってましたけど、それは今でも変わらないですか?
佐々木 っていうか、どうなるのか自分たちがわかんないもんね。「Quick Japan」が出たときには「Z」になるってことをお客さんと同じタイミングで知らされたし、ついこないだだって横浜アリーナでライブやることをお客さんと同じタイミングで知らされたし。だから「終わりが見えない」っていうスタンスも変わらないんだと思います。
百田 目標も変わってないしね。
──「目標は紅白」というのはずっと言い続けていますが、去年は自分たちが紅白に出られるとは思っていなかったってインタビューで言ってましたね。
全員 思わないですよー!
──そんな声をそろえて全力で否定しなくても……(笑)。
玉井 紅白に出る人は、街歩いてて普通に気付かれるような人だもん。
佐々木 今ももクロが出ても恥ずかしいよね。
百田 本当に恥ずかしい、ダメだと思う。
高城 「これ誰?」ってなるよね、絶対。
百田 今出て「誰?」って思われるくらいだったら、もっとたくさんの人に知ってもらってから出たい。「あ、ももクロだ!」って普通に言ってもらえるくらいになってから出たい。
玉井 2012年の最終目標みたいな感じで。
佐々木 そうだね。だって来年の目標って言ってもさ「どこどこでコンサートする」とか言ってさ、それが夏とかに叶っちゃったら夏から後半、もう目標がなくなっちゃうもんね。
──なるほど、紅白は大晦日だから絶対に2012年の最終目標ですね。
百田 いろいろな道に逸れても、最終的にはそこに辿り着きたいな、って感じですね。
ももいろクローバーZ「QJ100号記念」コメント
ももいろクローバーZ
(ももいろくろーばーぜっと)
百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、有安杏果、高城れにの5人からなるアイドルグループ。2008年に「ももいろクローバー」として結成。「週末ヒロイン」「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズのもと全国津々浦々でライブ活動を行い、2009年7月には1stシングル「ももいろパンチ」をリリース。2010年5月にはシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。
2011年4月に行われた中野サンプラザ公演を最後に、メンバーの早見あかりがグループを脱退。このライブ終了直後に「ももいろクローバーZ」へ改名し、5人編成での活動をスタートさせた。
2011年7月にはももいろクローバーZ改名後初のシングル「Z伝説 ~終わりなき革命~」「D'の純情」と1stアルバム「バトル アンド ロマンス」を発表。11月にはメジャー通算6枚目となるニューシングル「労働讃歌」をリリースしている。