これがラストチャンスだ
──では、新メンバーの3人はどんな思いを持ってオーディションに参加したか教えてもらえますか?
史記 僕は高校生の頃から「アーティストになりたい」という夢を持っていました。それを身近な友達が知ってくれていたので、今回のオーディションも友達が「受けてみなよ」と紹介してくれたんです。
──これまでにも、いろいろとチャレンジをしていたんですか?
史記 そうですね。落ちて落ちての繰り返しでなかなか上に行けない現実を7年間味わってきて……やっと自分のやりたかったことのスタート地点に立てたんです。こんなに素敵な方たちに出会えたことが何よりのことだなと思っているので、気を引き締めてさらに上を目指そうという気持ちです。
森英寿 僕もケビンと同じ「超ボーカリストオーディション」の準グランプリを取ったのですが、どんな活動をしていくかは全然決まっていなかったから「ヤバいな」と追い詰められているような心境でした。プリズのオーディションに挑戦するとなったときも「森はこのオーディションが事務所としてはラストチャンスだ」と言われていたんですよ。でも、その言葉を言ってもらえたからこそがんばれたというか。「ここで決めないと」って。緊張はしていたけど、自信はありました。100%新メンバーになる気で、覚悟を決めて受けました。
スターダストに初めて来たときの俺みたいだったよ
──3人がグループに合流してまだそんなに時間が経っていないとは思いますが、新メンバーの印象は?
有希 ケビンに関しては、第一印象が「素朴」。
翼 うん。
有希 なんというか、田舎者感が……(笑)。
ウィン あのね、スターダスト(事務所)に初めて来たときの俺みたいだったよ、マジで! 「ああ、ここが恵比寿かあ!」みたいな。
大樹 ウィンちゃんの言ってることわかる(笑)。
有希 本当に素朴! でも、今後いろんなことを経験するにつれて、すごく変わっていくんだろうなって。
有希 あと、アニメ好きとかそういう面では自分と趣味が合う部分があってうれしいです。で、森ちゃんに関しては俺、ファッションの趣味が合うんですよ。今までメンバーの中に同じブランドを好きな人がいなかったから寂しかったんです。だけどようやく同じ趣味を持ったメンバーが来てくれたという感じ。あと彼は若い頃のウィンに似てる。なんにでも興味がある。
ウィン わかる。
有希 森ちゃんがその興味を全部乗りこなせるのかどうかは、まだそこまで時間が経っていないからわからないけど、人並み以上に好奇心旺盛で勢いがある印象ですね。
有希 ウィンは森ちゃんみたいなチャラいしゃべり方じゃなかったけど(笑)、知らないものに対してもノーブレーキで向かっていくヤツだった。
ウィン あはははは!(笑)
翼 なんでも「やる、やる!」ってね。怖いもんなかったよね。
ウィン というか最近思うんですけど、今までバカみたいなことしか言わなかった有希が、後輩が入ってきたことで本当にいいこと言うようになったんですよ。兄貴感が増した!
有希 まあ、新メンバーに関してはそんな感じで……。
史記 おおーい! 2回目!(笑)
大樹 もうさ、自分から発信したら?(笑)
史記 あの、小川くんというメンバーはですね……って、勘弁してください(笑)。
一同 あはははは!(笑)
PRIZMAXで結果を出す覚悟がちゃんとできた
有希 フミ(史記)は第一印象と実際の性格が真逆だったな。
翼 確かに!
有希 彼、審査に少し遅れて来たんです。なのに「すみません!」みたいな感じがないから、「この子が一番ヤバい」と思ってたんですよ、悪い意味で。でもいざグループに入ったらめちゃくちゃ誠実というか。
ウィン しっかりしてるよね。
史記 よかったあ。
有希 あとイジられキャラだから、俺はなるべくイジらないようにしようかな、とか……。
史記 ちょっと待ってください(笑)、イジってくだせえ!
有希 かわいいヤツですよ。
翼 彼は間違いなくイジられキャラだね。
史記 ありがたいことに、たくさんイジってもらってます!
──先ほど有希さんが変わったというお話も少しありましたけど、新メンバーが入ったことで4人のムードに変化はありましたか?
ウィン まだライブをやれていないのでなんとも言えないですけど、グループで1つになって上を目指す、PRIZMAXで結果を出す覚悟がそれぞれちゃんとできたというか。自分でも引き締まったなと感じます。元からいるメンバー同士はわかりあってるし、お互いの人生を背負ってるという思いもある。それは言わなくてもわかるんですけど、3人が入ってきて、より責任感が増した。ちゃんと「俺が引っ張っていかなきゃ」みたいな思いがそれぞれにあるんですよね。
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「自分のコンプレックスと向き合う」というテーマ