音楽ナタリー Power Push - PrizmaX

転機を経て“第2章”へ アップビートに乗って上るステップ

第2章へ

──そんな5人で3年間活動をされてきたわけですが、PrizmaXにとって「ここがターニングポイントだ」と言えるようなときはありましたか?

PrizmaX

ウィン それは完全に、去年の春から夏にかけての時期ですね。僕ら、そのとき以降の自分たちの活動を“第2章”って呼んでいるんですけど。

有希 その時期の前後で、かなり環境や自分たちの意識が変わりました。PrizmaXを1人の人間とするなら、転職を経験したような感じ。

──それほどまで変わった原因はなんだったんですか?

有希 僕らの周りのスタッフが変わったことですね。そういうときこそ、5人の力を合わせることが大事だったというか。

 周りが変わるときって、自分たちのポテンシャルが試されると思うんです。なので、5人で「今後、どうしていこうか」っていう話をしました。

──5人で話し合いの場を持ったんですか?

一同 はい。

大樹 今までとは違った環境に置かれる自分たちはどんどん新しいことに挑戦していくのか、それともこれまでと同じようにやっていくのかっていう選択で、5人とも挑戦するほうを選んだんです。そこで「よし、やろうぜ」となりましたね。

ウィン 覚悟が決まったよね。

ティム そうだね。

ウィン 一致団結でしたね。5人とも思っていることは一緒だったんで、そこで意思を確認したことでPrizmaXにひとつ芯が通ったようでした。今は、その芯をスタッフさんと一緒に太くしていってる感覚です。それに改めて自分たちのことを見つめ直すと、教科書に書いてあるような当たり前のことでも、意外とできていなかったことがあったりしたんです。何事にも120%の力で取り組む、とか。そこに気付けたのもよかった。

有希 第2章に入ってからは、それぞれの人間性がドンと前に出てきた感じもあります。たとえば大樹だったら、真面目だということはわかっていたけどこれまでは積極的に表に出していなかったんですよ。ほかにも翼のクリエイティブな一面をグループの活動に反映させる機会があったり、1人ひとりのキャラクターを打ち出していける環境が整っていきました。

ステージに立てる感謝を忘れない

──そうして、昨年末にはAiiA Theater Tokyoでワンマンライブがあって(参照:PrizmaX“第2章”の1歩目刻んだ熱狂のワンマン「Level 1」)。このライブはPrizmaXにとってどういったものになりましたか?

有希 このライブが、第2章に入ってからの初めてのワンマンだったんです。イベントツアーでスタッフさんとコミュニケーションを取りつつやって来て、その集大成がAiiA Theaterという感覚でした。リハーサルの時間の取り方だったり、今までと違うこともあったんですが「今のチームでこれだけのものができるんだ」と思える内容になったので、今後さらに進んでいく自信を持てた1日だったと思います。

──PrizmaXのライブを観ると、メンバーとお客さんとの距離が近く、温かいムードがあるなと感じます。ファンのサポートについては皆さんどんな思いを持っていますか?

森崎ウィン

ウィン そうですね。デビュー当時はイベントに出ても、僕たちのファンの数は2桁にも行かないっていうような日もあったりして、そのときから5人の中には「来てくれるだけでありがたい」っていう思いがあるんです。ライブ前にみんなで言い合うことがあって……それは「お客さんが1人だろうが1000人だろうが、やることは変わらない。今の自分の120%を出す」っていうことと、「このステージに立てる感謝を忘れない」っていうこと。そういう思いでいつも臨んでいます。ホリック(ファンの総称)がいるから今、僕らがここにいるっていうことは常に思っているので。5人とも本当に感謝してますね。

 僕、この間すごくうれしいことがあったんです。ライブイベントで「Three Things」をパフォーマンスしているときに、ファンの方がすごく楽しそうに踊ってくれていたのを見つけて。その方が僕たちの曲に乗って、自由に体を動かしてくれている感じがとてもうれしかったんですよ。そういったやりとりがあるから僕も楽しんでパフォーマンスできるし、もっと伝えたいと思う。それに、1人の体を揺らすことができたってことは、何十人、何百人ていう人の体を揺らせると思うんです。すごくパワーをもらって幸せだったので、それをどんどん返して、さらに深いコミュニケーションを取っていきたいですね。

ニューシングル「UP<UPBEAT」/ 2016年4月6日発売 / SDR
ディスコ盤 / 1080円 / ZXRC-1055
チーク盤 / 1080円 / ZXRC-1056
アフロ盤 / 1080円 / ZXRC-1057
ディスコ盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. Pleasure
チーク盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. 春空
アフロ盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. Let's prove it!!
PrizmaX Level3 東名阪ツアー Only summer days~スぺトロボール~
2016年8月20日(土)愛知県 SPADE BOX
2016年8月21日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2016年8月27日(土)東京都 ステラボール
PrizmaX(プリズマックス)
PrizmaX

黒川ティム、森崎ウィン、清水大樹、福本有希、島田翼の5人からなるダンス&ボーカルユニット。スターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」の“兄貴分”として活動する。2013年3月に1stシングル「Mysterious Eyes / GO!」でCDデビューした。2015年9月にリリースされた6枚目のシングル「Lonely summer days」はオリコン週間シングルランキングで7位を獲得。同年12月に東京・AiiA Theater Tokyoにてワンマンライブを開催し、この公演を成功に収める。2016年4月に7thシングル「UP<UPBEAT」を発表。表題曲は日本テレビ系「バズリズム」のオープニングテーマ、およびテレビ東京系「プレミアMelodiX!」のエンディングテーマとして使用されている。