predia|強く美しき“楽器”たちが優雅な旋律を奏でる

常にアイデアを探す職業病みたいな感じです

──前作「ヌーベルキュイジーヌ」はワインを女性に見立てて大人の女性の恋愛を歌ってましたが、「Ms.Frontier」は女性の体を楽器に見立てています。“見立てるシリーズ”みたいになってますけども(笑)。

 次、どうなっちゃうんでしょうね(笑)。

──今回の楽曲のテーマについても皆さんがリクエストして決まったんでしょうか?

村上 もちろん楽曲選びはさせていただいたんですけど、歌詞については最初にいただいたものをベースにして、そこに自分たちで考えたものを組み合わせて、最終的に現在の形になりました。なのでデモを聴いた段階では、まだ「女性の体を楽器に」とかはなかったんですよ。私たちが考えた歌詞を組み合わせた段階で決まっていった感じです。

──ちなみにタイトルの意味するところは?

青山 なんとなくのニュアンスを受け取っていただければよいかなと思ってまして、フロンティアって開拓という意味があるんですけど「私の体を楽器に見立てて、一番いい音色を出す場所を見つけて」みたいなことなのかなと。

湊あかね

 「カラダが探し求めてる」という歌詞にあるように、女性って男性を探し求めてる部分ってあると思うんですよ。肉食系女子って言うんですかね。そういうところに共感します(笑)。

村上 「あの子も羨むメロディ」というフレーズを採用していただいたんですけど、私だけが特別でありたい、選ばれたいという気持ちを歌詞に込めてみました。「私、いい音鳴るよ?」っていうアピールですかね(笑)。

──こういったテーマを表現できるのが今のprediaの魅力の1つだと思います。楽曲のテーマについては常にメンバー同士で意見を出し合ったりするものですか?

青山 日々の生活の中で思ったことや感じたことをメンバーに伝えるようにはしてますね。「こういうの次の楽曲で使えない?」とか「こういう演出を思いついたんだけどライブでやってみない?」とか。

村上 MVでも「こういうイメージがあるから、それだったらこういう監督さんに頼みたいよね」とかディスカッションします。

青山玲子

青山 意外と細かいことでもなんでも話して、作品に還元してますね。だからわざわざミーティングの時間を設けて案を出すというのはあまりしないんですよ。集まったタイミングでどんどん意見を出しちゃう。みんなおしゃべりが好きだから、黙っていられない(笑)。

まえだ 遊園地や映画に行ったときも「これ使えるじゃん」って、そういうことばかり探して気になっちゃう。何をしてるときもprediaのことを考えてますね。いいものを全部取り入れたいなって。

──“predia脳”ですね。

青山 そうそう。職業病みたいな感じです(笑)。ツアーも場所によって内容を変えていたりするので、常にアイデアのストックがないと新しいものって生み出せないんですよね。だからいつしかみんなそういう感じになっていきました。

10人並べられて「キミは足にしよう」

──ミュージックビデオが公開されましたが……演出が斬新でしたね。

沢口 めっちゃ言葉を選んでる(笑)。

──ビジュアルと楽曲を先に見たり聴いたりしてたので、今回のMVでも青山さんが美しいお体を披露されてるんだろうなって思って観たんですけど、皆さんの筋トレシーンが随所に散りばめられるという演出で。

村上 ちゃん(まえだ)の足上げくらいまではイメージに沿う形なのかなって思って私たちも観てたんですけど「おやっ?」っと感じるシーンがだんだん増えていって(笑)。

──もはやライザップのCMのようでした。

村上 でも1回観て終われないよね。「これはなんだったんだろう」って次も観たくなりません?

──僕は3回連続で観ました(笑)。このコンセプトも皆さんで決めたんですか?

 違います(笑)。

まえだゆう

青山 提案していただいて、「変わったことをやってみよう」という感じで。

まえだ 自分たちもMVを観て笑うっていうのが初めてで。ファンの方もこれを観てどうコメントするのがいいのか気を遣ってらっしゃる方もいると思うんですけど、素直に面白いって言ってもらえると私たちもうれしいです。

村上 私たちも最初に完成したものを観て爆笑しちゃったんですけど、真面目にやってて面白いって斬新ですよね。でも「自分も鍛えようって思った」と言ってくださったファンの方もいて、prediaのファンのことを大好きだって改めて思いましたね。

──後半、村上さん、湊さんが「I'm crazy」と言いながらプッシュアップしてるシーンは最高でした。

 今まで撮影したMVの中で一番過酷でした(笑)。ひさしぶりに腕立てなんてしたもんだから腕が上がらなくなっちゃって。

まえだ しかし、当日までどこの部位を鍛えるかは知らされなくてですね。

青山 こんなに脱ぐってことも知らされてなかったですから。

沢口 同じトレーニングウェアを着て10人並べられて「キミは足にしよう」とか、トレーニング内容がその場で決められていったんです。

村上 何かのオーディションみたいだったね。

青山 MVの前になるとある程度みんな絞ったりするんですけど、今回みたいな不意打ちは初めてでした。メンバーの水野まいちゃんは日頃からトレーニングしてるのでバッキバキでしたけど(笑)。

沢口 1人だけいろんな筋肉を撮ってましたから。

青山 そう言えば、けいたんは筋トレシーンなかったよね。

沢口けいこ

沢口 10人並んで呼ばれていく中で、岡村明奈ちゃんと松本ルナちゃんと私の3人だけ残されて「キミたちは何ができるの?」って言われて(笑)。「自信はないけどやる気はあります!」って言ったら「じゃあ座ってようか」と返されてあのシーンになりました(笑)。

村上 でもあのシーンめっちゃ好き。めっちゃ面白い。

predia「Ms.Frontier」
2017年10月25日発売 / 日本クラウン
predia「Ms.Frontier」Type-A

Type-A [CD+DVD]
2000円 / CRCP-10383

Amazon.co.jp

CD収録曲
  1. Ms.Frontier
  2. Close to you
  3. Shade of you
  4. Ms.Frontier(instrumental)
  5. Close to you(instrumental)
  6. Shade of you(instrumental)
DVD収録内容
  • 「Ms.Frontier」Music Video
predia「Ms.Frontier」Type-B

Type-B [CD]
1000円 / CRCP-10384

Amazon.co.jp

収録曲
  1. Ms.Frontier
  2. Close to you
  3. Ms.Frontier(instrumental)
  4. Close to you(instrumental)
predia「Ms.Frontier」Type-C

Type-C [CD]
1000円 / CRCP-10385

Amazon.co.jp

収録曲
  1. Ms.Frontier
  2. Shade of you
  3. Ms.Frontier(instrumental)
  4. Shade of you(instrumental)
predia(プレディア)
predia
岡村明奈、湊あかね、青山玲子、松本ルナ、沢口けいこ、村上瑠美奈、水野まい、桜子、林弓束、まえだゆうの10人からなるアイドルグループ。2010年11月に20代前半のメンバーを中心に結成し、大人のセクシーさをコンセプトとして打ち出して活動を開始する。2014年8月に「壊れた愛の果てに」で日本クラウンよりメジャーデビュー。2015年にはメジャー1stアルバム「孤高のダリアにくちづけを」をリリースし、同年と2016年12月にはワンマンライブを東京・Zepp Tokyoで2年連続で開催した。2017年には1月に「禁断のマスカレード」、6月に「ヌーベルキュイジーヌ」、10月に「Ms.Frontier」と3枚のシングルをリリース。結成7周年ツアーの最終公演として、11月23日に東京・日本青年館ホールでワンマンライブを行う。