eneloop(エネループ)特集 セントチヒロ・チッチ|電池の消耗が激しいカメラのストロボに充電池という選択肢 (2/2)

セントチヒロ・チッチが体験! 簡単ストロボ撮影講座

取材で使用したのは、Panasonic製のデジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、乾電池で駆動するクリップオンストロボ「Neewer TT560フラッシュスピードライト」。消費電力が大きい機器に最適な「エネループ」のハイエンドモデルである「エネループ プロ」4本を「TT560」にセットし、カメラ本体に装着した。チッチは使い慣れないデジタル一眼に若干の戸惑いを見せながらも、プロカメラマン・森好弘氏の指導のもと、花瓶に生けられたひまわりを被写体におそるおそるテスト撮影に挑戦していった。

Panasonic製のデジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」、乾電池で駆動するクリップオンストロボ「Neewer TT560フラッシュスピードライト」、「エネループ」のハイエンドモデル「エネループ プロ」。

Panasonic製のデジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」、乾電池で駆動するクリップオンストロボ「Neewer TT560フラッシュスピードライト」、「エネループ」のハイエンドモデル「エネループ プロ」。

「Neewer TT560」は、発光面を任意の方向に向けることができるタイプのストロボ。まずはオーソドックスに正面を向けた状態で、ストロボ光を被写体にまっすぐ当てての撮影からスタートした。チッチはオートフォーカス機の操作に不慣れということで、カメラの設定をマニュアルフォーカスに変更。最初にストロボ発光なしで撮影してから発光ありの撮影に挑み、両者の違いをカメラの背面モニタで比較確認しながら、着実に作業を進めていく。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影するセントチヒロ・チッチ。(撮影:音楽ナタリー編集部)

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影するセントチヒロ・チッチ。(撮影:音楽ナタリー編集部)

次にストロボの発光面を真横に向け、光を壁に反射させて被写体に当てる「壁バウンス」撮影を体験。写りを確認したチッチは、「おじいちゃんの家っぽくなりました」と独特の表現で感想を述べ、森氏の微笑を誘う。それは「自然光が窓から差し込んでいるような雰囲気で撮れた」という意味合いのようだ。

そして最後、チッチは発光面を真上に向け、ストロボ光を天井に反射させて被写体に当てる「天井バウンス」撮影に挑戦した。これは、カメラ愛好家の間では「天バン」の略称が一般化しているほどポピュラーなテクニックだ。「どう感じますか?」という森氏の問いに「照明っぽい」と答えたチッチ。合計3パターンのストロボ撮影を試した結果、「ひまわりを撮るんだったら、2番目の壁バウンスの感じが一番好き」との結論に達した。

セントチヒロ・チッチがストロボを使わずに撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使わずに撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を正面から当てて撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を正面から当てて撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を真横の壁に反射させる「壁バウンス」で撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を真横の壁に反射させる「壁バウンス」で撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を天井に反射させる「天井バウンス」で撮影したひまわりの写真。

セントチヒロ・チッチがストロボを使用し、光を天井に反射させる「天井バウンス」で撮影したひまわりの写真。

ちなみに森氏は普段から「エネループ」を愛用しているとのこと。現場によっては大型ストロボより乾電池で駆動するクリップオンストロボが活躍するケースもあるのだという。「普通の乾電池だと残量がわからないですけど、『エネループ』は常に充電マックスの状態で持っていけるので安心感がありますね。あと充電のスピードがめちゃくちゃ速いので、予備の『エネループ』を充電しながら、同時に撮影も進めるというローテーションができるのも安心できるポイントです」とその利点を力説した。

ストロボは大事です

──ここからは、カメラマンの森さんにもお話に入っていただきます。まず、プロの指導を受けてみて率直にいかがでした?

チッチ ……ストロボは大事です。

森好弘 あははは。

チッチ 暗いときは本当に、光らないと何も写らないので……。

 室内って、撮影するには人間の目で感じる以上に実は暗い。電灯の明るさだけだと、生活するには十分でも写真を撮るには足りないことが多いです。

チッチ なるほど。

 先ほど、ストロボ光を正面から当てるパターン、横から反射させるパターン、天井に反射させるパターンを試していただきましたけど、チッチさんは横から当てる「壁バウンス」がお好きだとおっしゃってましたね。

プロカメラマンの森好弘氏。(撮影:音楽ナタリー編集部)

プロカメラマンの森好弘氏。(撮影:音楽ナタリー編集部)

チッチ はい、自然光っぽくてよかったです。光の向きによって表現が変わるのは面白いなと思いました。私が持ってるストロボは首が振れないので、普段も振れるやつで撮影できたら面白いだろうなって。

 ストロボを横に向けて光を反射させるテクニック「壁バウンス」撮影は、窓から光が入ってくる感じを表現するときなどによく使います。ストロボの首が振れると表現の幅が広がるので、オススメですね。

チッチ すごく安直な言い方だけど、ストロボを使うと写真がプロっぽくなるなと思いました(笑)。

 (笑)。ストロボを使うといろいろと表現の幅が広がるんですよね。そこがスマホでの撮影と違うところで、カメラの面白さだと思います。

チッチ カメラを持ってる人はたくさんいるけど、外付けのストロボを持ってる人はそんなにいないかもしれないと思っていて。初心者の人もストロボがあるだけでプロっぽく撮れるのは、すごくいいですよね。

ストロボを使わずに撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

ストロボを使わずに撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

──「ストロボをうまく使えるようになったらこんな写真を撮ってみたい」とか、現時点で思いつくことは何かあったりしますか?

チッチ うーん……家の中にある物をきれいに撮って、図鑑にしたい。

 図鑑!

チッチ 明るめのストロボ光で撮ったときの白みがかった感じがすごくきれいで好きだなと思ったので、あれで家の中の物を1個ずつ全部撮って、自分だけの図鑑を作りたいです。おばあちゃんになったときに見返せるように。

 パキッとした画で残したいということですよね。すごく面白いと思います。チッチさんはすでにいろんな写真を撮られていて「自分はこういう写真が好き」という考えが確立していると思いますし、さっきの撮影でも自分なりの切り取り方で撮られていたんで、僕からは何も言うことはないですね。猫に近い距離での強い光量のストロボ光がよくないということも知っているようでしたし。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

チッチ 動物にストロボを向けるのは失明の危険性があるのでよくないんだよ、ってことはみんなに知ってほしいです。

 至近距離のストロボ光は自然界に存在しない強い光だから、動物からしたらかなりキツいんですよ。インタビューの前半で猫がお好きとおっしゃっていたので、さっき自慢げにそのことをお伝えしたらすでにご存じでした(笑)。

──でも、動物のような動くものを撮影するときはシャッタースピードを速くしたいですし、特に室内だとどうしても光量が足りなくなりますよね。

チッチ 私はあんまり気にしないです。ブレても「ブレてるのがかわいいな」と思うから。

 なるほど(笑)。

悩んだらすぐ人に会いに行く

──続いて、本特集のタイトル「POWER OF LIFE」にちなんで、チッチさんのパワーの源になっているものを教えてください。

チッチ 私にとっては、人と会うことがパワーの源になってますね。1人で生きていくことはできないとわかっているから……。つらいときとか悲しいときに1人で悩む人も多いと思うんですけど、私は悩んだらすぐ人に会いに行きます。知らない人でもいいから。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-S5M2」と、「エネループ プロ」をセットしたストロボ「Neewer TT560」を使って撮影したセントチヒロ・チッチの写真。

──知らない人に会いに行く……?

チッチ 例えば、飲み屋に1人で行ったり。そこで会った知らないおじいちゃんとしゃべってるだけで元気が出ます。自分になかった思想や考え方に触れることもできるし、自分の中にあるものを吐き出すこともできるので、とにかく人と会って話す、ディスカッションする。いい人ぶってきれい事ばかり言ってるとストレスが溜まっちゃうから、溜め込まないようにすることがパワー充電になってますね。

──「ストレスを溜めない」と「パワーを充電する」は別のことのような気もしますけど、チッチさんの中では直結しているんですね。

チッチ ストレスを溜めないことが、自分を高めることとイコールだと思っていて。ストレスが溜まると何もやる気が起きないし、なんだか嫌な人になっちゃうから、できるだけストレスなく生きるように心がけています。真面目すぎずに……人間、不真面目な瞬間もあっていいと思うんです。逃げ道を常に用意しておいて、いつでも逃げられるようにしておくのも生きるために必要なことだなと私は思ってます。

──それがないと次に進めなくなる?

チッチ そうですね。人として硬くなっちゃうから、そういうふうに生きないとなって考えるようになりました。

──なるほど。では最後に、「ファンに聞きたいこと」を1つ挙げてもらってもいいでしょうか? 記事掲載後、「#POWEROFLIFE」「#そんなときはエネループ」というハッシュタグとともに、ファンの皆さんからその質問への回答を募ろうと思っています。

チッチ うーん……そうしたら「あなたにとって写真に残したくなる瞬間はどんなときですか?」という質問にします。みんながどんなときに写真を撮りたくなるのか聞いてみたいです。

セントチヒロ・チッチ

セントチヒロ・チッチ


Panasonic「eneloop(エネループ)」

Panasonic「eneloop(エネループ)」

Panasonic「eneloop(エネループ)」

繰り返し使用できる充電池。スタンダードモデルの繰り返し使用可能な回数は現行JIS規格で約600回※1(旧JIS規格:約2100回※2)。充電1回あたりの電気代は、4本充電でもわずか約1円※3。充電しておけば乾電池のようにすぐに使用可能で、優れた放電性能で安定したパワーが持続し、マイナス20℃の低温でも使うことができる。2023年4月にリニューアルし、環境に配慮した紙のエシカルパッケージ(単1・2を除く)を採用している。

※1: JIS C8708 2019(7.5.1.4)の試験条件と、それに基づく電池寿命の目安。ただし、機器及び使用条件により、実際の繰り返し回数は異なります。

※2: JIS C8708 2013(7.5.1.3)の試験条件と、それに基づく電池寿命の目安。ただし、機器及び使用条件により、実際の繰り返し回数は異なります。

※3: BK-3MCDを充電器BQ-CC85で4本充電したときの電気料金(当社計算値)。充電器の消費電力:11W(0.011 kW)。充電時間:3時間(3h)。電力料金目安単価1kWh=31円(税込)[2022年7月改定]で計算。電気料金:0.011 kW×3h×31円/kWh=1.023円。1.023円の小数点第一位を四捨五入し、約1円と表示しています。(2023年3月30日現在)

*各メーカー、ブランドの充電池や充電器は、それぞれの特性に合わせた仕様になっています。必ずエネループ対応の充電器をご使用ください。

*電池は機器に対応したものをご使用ください。

Panasonic「エボルタNEO(エボルタネオ)」

Panasonic「エボルタNEO(エボルタネオ)」

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Panasonicのアルカリ乾電池。一度の電池交換で長時間優れたパワーを発揮し、さまざまな機器でくらしをサポートする。「世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池※」としてギネス世界記録™に認定されている。環境に配慮した紙のパッケージ(エシカルパッケージ)をラインアップとして採用している。

※世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池(LR6)として、ギネス世界記録™に2017年10月2日認定。2022年10月1日再認定。IEC基準における全放電モードの平均値より。250mA 1日1時間放電 終止電圧0.9Vなど(温度:20±2℃、相対湿度:(55+20,55-40)%)

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Panasonic特設ページ

CENTライブ情報

Unknown Possibilities

2023年9月11日(月)東京都 LIQUIDROOM

プロフィール

セントチヒロ・チッチ

5月8日生まれ、東京・八王子市出身。“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのオリジナルメンバーで、2015年3月の結成から2023年6月の東京・東京ドームでの解散ライブまで約8年間グループの一員として活動した。2022年8月にソロプロジェクト・CENTを本格始動させ、2023年8月23日に1stアルバム「PER→CENT→AGE」をリリース。9月11日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「Unknown Possibilities」を開催する。

※記事初出時、カメラのモデル名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

2023年8月28日更新