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You are my Queen
[作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:tasuku、PORNOGRAFFITTI]新藤 3歳くらいの女の子に語りかけているような、そんなチャンネルで歌詞は書きましたね。これも自分としてはすごく好き。とにかく相手をレディとして扱うスタンスっていうのが価値観的に古いのか新しいのかはわからないけど、それをここまで大袈裟に言っちゃうところがまた自分っぽいなと。
岡野 この曲は“キー合わせ”みたいなことをけっこうやって、4パターンぐらいのキーで歌ってみました。結果的に、曲を書いた新藤の中には明確なイメージがあったのか、バシッとそこから1つのキー選んでくれて。そこに歌いづらさがあったとか、自分的に歌いたかったキーがあったとか、そういうわけではまったくないんですけど、「あ、このキーを選ぶのか」っていう不思議な納得感がありましたね。
新藤 シャープやフラットがあんまりつかないキーを選んだからね。曲の雰囲気的に変化記号が少ないほうがうまく響くかなという判断でした。
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フラワー
[作詞:新藤晴一 / 作曲:岡野昭仁 / 編曲:篤志、PORNOGRAFFITTI]岡野 懐かしいですね。この曲が主題歌になっていた「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」という映画は、シリアスな人生をベースにしながらも、それをコミカルに描いた作品だったので、強く生き抜くというメッセージを曲として届けたいなと思って作った記憶があります。
新藤 歌詞に関してもね、大泉洋さんが演じる主人公の鹿野さんの人生を肯定し、祝福するようなものにしようという思いはありました。この曲は篤志にも参加してもらったアレンジがすごく気に入ってますね。
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ブレス
[作詞:新藤晴一 / 作曲:岡野昭仁 / 編曲:tasuku、PORNOGRAFFITTI]岡野 少年少女の無垢な姿を描き続ける「ポケットモンスター」という作品に、僕らなりに寄り添おうとして作った曲です。透明感みたいな部分をより感じてもらいたかったからこそ、ボーカル面ではファルセットを使ったりもしましたし。アレンジはかなり時間をかけて練った記憶がありますね。tasukuくんに僕の自宅へ来てもらって、いろんなリファレンス曲をお互いに提示しながら、イメージを固めていきました。
新藤 「ポケモン」という作品の性質上、使えないワードがけっこうたくさんあったんですよ。それがけっこう大変だった記憶があるけど、でも全体的にはすごく楽しく向き合えましたね。みんなが知ってるデカい作品ですし、やりがいが大きかった。出だしの「ポジティブな言葉で溢れているヒットチャート」という歌詞は、僕の基本姿勢が出てるところだと思う。「弱ってないのに背中を押すなよ」っていう(笑)。「ブレス」自体もめちゃくちゃ応援歌ではあると思うんだけど、その書き方はやっぱり自分っぽいですよね。
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クラウド
[作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:宗本康兵、PORNOGRAFFITTI]新藤 自分的にすごくいいメロディができたという手応えがあった曲。でも蓋を開けてみたらレンジの幅がめちゃくちゃ広くて歌う昭仁が大変だったっていう(笑)。アレンジも含め、メジャーないいロックナンバーになったところに失恋の歌詞をはめようというイメージはすぐ浮かんだんですよ。でも、普通の失恋ソングにするのは面白くないから、“クラウド”という今の時代のシステムを取り入れて書いていきました。もしかすると10年後には“クラウド”という存在がなくなっているかもしれないけど、曲を聴いたときにその時代を思い出せるという意味合いにおいては、こういう言葉を使っていくのもいいと僕は思ってますね。
岡野 とにかくいいメロなので、僕としてはいい歌を乗せることに注力しました。ただ、レンジが本当に広いので、かなり大変ではありました。デモを聴いて練習してたんだけど、実際本番になったらメロディが変わってるところがあったりもしたし(笑)。間奏で違った景色に抜けるところとか、面白い展開がしっかり用意されている(宗本)康兵のアレンジもいいですよね。ポルノのことをよくわかってくれて、なおかつちゃんと愛してくれている人たちのアレンジには毎回助けられています。
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ジルダ
[作詞:新藤晴一 / 作曲:岡野昭仁 / 編曲:tasuku、PORNOGRAFFITTI]岡野 「証言」や「暁」と同時期、制作期間の後半にみんなの気持ちの波がパーンと上がったタイミングにこの「ジルダ」もできました。なんか似たような曲ばかり書いているなと自分の手癖を見直したときに、「あ、このパターンあったわ!」と思って書いたんですよね。よくあるコード進行ではあるんだけど、それを繰り返しながら、ちょっとネオソウル的な雰囲気のある跳ねモノにしていくっていう。そのイメージが浮かんだことで一気に書き上げられた。これまでの僕はフェイクを入れることに若干の照れがありましたけど、このアルバムを作ったことでそれはなくなった気がします。この曲なんかは特にね、フェイクしないでどうするのっていうタイプですから。
新藤 跳ねたソウル、デイヴィッド・T・ウォーカーみたいなフレーズだったので、ギターはかなり難しかったですね。歌詞はこの曲を最後に書いたので、全体のバランスを見てしゃべり言葉を使おうと決めて。同時に、自分が思う古今東西のおしゃれなものをできる限り入れようと。僕は「007」シリーズが好きなんですけど、あれってスパイとして逃げてるのにアラスカのめちゃくちゃ洒落たガラス張りのホテルとかに泊まったりするでしょ? そこに女性の方はうっとりするんだと思うんです。なので、この曲でもそういった要素をテーマにしてみました。
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証言
[作詞:新藤晴一 / 作曲:岡野昭仁 / 編曲:江口亮、PORNOGRAFFITTI /ストリングスアレンジ:江口亮、友野美里]
新藤 今回、全曲の作詞をする中で、「ラブソングを書かないといけない」というのを1つのテーマにしていたところもあったんですよ。で、書いたのがこの曲で。自分の中で書きたいことはもっとシンプルでコンパクトなものだったんだけど、昭仁の書いたメロディが多かったので、それによってうまく引き出された言葉があったような気がしますね。外部からの影響を受けると、普段の自分とは違った歌詞が書けるのが面白いところです。自分の中での当たり前じゃない部分が出てくるというか。
岡野 陳腐な言葉になるかもしれんけど、この曲は1人の歌い手がよどみなく、迷いなく、大地を背に歌い上げてるっていうイメージで書き上げたんですよ。曲のスケールがどんどん広く、大きくなっていき、それこそ地球のような大きなものを背負って歌い上げているっていう。作っていく過程では、大サビと言われる部分を作る面白さを感じた曲でもありましたね。曲頭から流れていくイメージを、その大サビでは一瞬逸らすことができるわけですけど、その逸らし方にもいろんな手法があるんだなということに気付けた。アレンジも含め、そこでの展開をうまく作れたのは自信にもなりましたね。
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VS
[作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:近藤隆史、田中ユウスケ、PORNOGRAFFITTI]新藤 あだち充先生の作品をひさしぶりに見て、かつての自分が「タッチ」や「みゆき」といった作品で胸躍らせていたことを素直に曲へ落とし込めればいいなと思って歌詞を書きましたね。オープニングテーマに起用していただいた「MIX」にも、同じようなワクワク感がありましたし。
岡野 これってさ、歌詞にキャラの名前が入っとん?
新藤 入ってるよ。
岡野 俺だけが気が付いてなかったんか。Twitterでそういうことをつぶやいている人がいて、僕はそれを最近知りました。歌ってると案外、気付かんもんで(笑)。東京ドーム(2019年9月7、8日に東京ドームで開催された「20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ'19 ~神vs神~”」)の本編最後に歌った曲でもあるので、これを聴くとあそこで見た光景が今でも鮮明によみがえってきますね。そういった意味でもすごく思い出深い曲だと思います。
ライブ情報
- ポルノグラフィティ「18thライヴサーキット“暁”」
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- 2022年9月22日(木)神奈川県 よこすか芸術劇場
- 2022年9月27日(火)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場
- 2022年10月1日(土)和歌山県 和歌山県民文化会館
- 2022年10月3日(月)静岡県 富士市文化会館 ロゼシアター 大ホール
- 2022年10月10日(月・祝)福井県 フェニックス・プラザ
- 2022年10月17日(月)大阪府 オリックス劇場
- 2022年10月18日(火)大阪府 オリックス劇場
- 2022年10月23日(日)広島県 広島文化学園HBGホール
- 2022年10月25日(火)愛媛県 松山市民会館
- 2022年10月28日(金)大分県 iichikoグランシアタ
- 2022年11月4日(金)新潟県 新潟県民会館
- 2022年11月7日(月)京都府 ロームシアター京都
- 2022年11月9日(水)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
- 2022年11月16日(水)北海道 函館市民会館 大ホール
- 2022年11月18日(金)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
- 2022年11月22日(火)岡山県 倉敷市民会館
- 2022年11月24日(木)三重県 三重県総合文化センター
- 2022年11月28日(月)熊本県 熊本城ホール メインホール
- 2022年11月30日(水)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
- 2022年12月5日(月)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2022年12月6日(火)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2022年12月9日(金)高知県 高知県立県民文化ホール
- 2022年12月16日(金)千葉県 森のホール21
- 2022年12月19日(月)宮城県 仙台サンプラザホール
- 2022年12月21日(水)福島県 會津風雅堂
- 2022年12月26日(月)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
- 2022年12月27日(火)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
- 2023年1月23日(月)東京都 日本武道館
- 2023年1月24日(火)東京都 日本武道館
- ポルノグラフィティ
- 岡野昭仁(Vo)と新藤晴一(G)からなるロックバンド。1999年9月にシングル「アポロ」でメジャーデビューし、2000年7月のシングル「ミュージック・アワー」がポカリスエットCMソングに採用され大ヒットを記録する。続く「サウダージ」は初のミリオンセールスとなり、一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。その後も「アゲハ蝶」「メリッサ」「ハネウマライダー」などヒット曲を連発する。2014年9月には結成15周年の集大成となるスタジアムライブ「神戸・横浜ロマンスポルノ'14 ~惑ワ不ノ森~」を開催。さらに2016年にも横浜スタジアムライブを行い2日間で6万人を動員するなど精力的にライブやリリースを重ねる中、2017年には初の台湾ワンマンライブを行った。2019年9月にデビュー20周年を記念した単独公演「20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ'19~神VS神~”」を開催し成功を収める。2021年9月に約2年ぶりとなるシングル「テーマソング」をリリースし、同月より全国ツアー「17thライヴサーキット“続・ポルノグラフィティ”」を開催した。2022年8月に5年ぶりとなるオリジナルアルバム「暁」を発表。9月よりライブツアー「18thライヴサーキット“暁”」を行う。