「ポカリスエット × Yogee New Waves」特集第1回では、Yogee New Wavesがキャンペーンのために書き下ろした楽曲「CAN YOU FEEL IT」のミュージックビデオ撮影の様子をテキストと撮り下ろし写真でレポート。MVにはYogee New Wavesメンバー、若手女優・森脇なな、30人を超えるエキストラが出演した。Yogee New Wavesメンバーとスタッフがインスタントカメラで撮影したオフショットもあわせて掲載する。
取材・文 / 清本千尋 撮影 / 山崎玲士
「CAN YOU FEEL IT」のミュージックビデオの撮影は7月初旬に神奈川・逗子を拠点に行われた。メインとなるライブシーンはビーチハウス・surfers ZUSHIが舞台。撮影の数日前に関東甲信越地方の梅雨明けが報じられ、天気は快晴かと思われたが、撮影準備の段階ではまだ雲が目立つ空模様であった。
このMVの軸となるのは森脇演じる平凡で一見地味に見える少女が、音楽の力で自分の中にある情熱を解放していくストーリー。森脇のCMカット撮影が終わり、ライブシーンの撮影に臨む前にYogee New Wavesメンバーはそれぞれ楽器をセッティングしていく。スカイブルーのスプレー塗料を手にした角舘健悟(Vo, G)は粕谷哲司(Dr)に見守られながらバスドラムのヘッドに「CAN YOU FEEL IT」の文字を書くことになったが、2人がバスドラムの前を離れるとそこには「CAN "NEW" FEEL IT」の文字が。角舘は「バンド名がYogee New Wavesだから間違えて“NEW”って書いちゃった。大丈夫でしょ!」と笑うも粕谷は渋い顔でそれを却下し、ヘッドは予備のものに取り替えられることとなった。
その後、角舘は撮影前に出演した韓国でのライブで切ってしまったというギターの弦を張り替え、竹村郁哉(G)とセッションを始める。その頃には太陽の光が差し込み始め、徐々に会場は夏フェスさながらのムードに。撮影クルーからセッティングに時間がかかるためランチタイムを繰り上げるという通達があるも、角舘と竹村はセッションをやめない。すると、元メンバーで現在は彼らの制作担当の松田光弘氏が「もうごはんだよ! ごはんなくなるからね! いいの!?」と彼らを煽ったが、角舘と竹村は演奏により熱を込めていく。そんな攻防戦にエキストラから笑みがこぼれる中、ようやく楽器を置いた角舘と竹村は粕谷と上野恒星(B)と合流。4人は1つのテーブルを囲み、surfers ZUSHIが提供するカレーとメキシカンチリのランチを頬張る。するとここで森脇が4人のテーブルに挨拶に訪れ、4人は彼女に「よろしくお願いします」と声をかけた。
ランチタイムが終わると、いよいよライブシーンの撮影へ。強い海風を浴びながら角舘は「YogeeのMV撮影っていつも風が強いんです」と話す。話によると「World is Mine」(2017年発表)のMVも強風の中で撮影が行われたそう。青空が顔を見せすっかり夏らしい陽気になった頃、4人は楽器を手に位置につく。角舘がエキストラに「俺が踊るからみんなも踊って!」と呼びかけ、Yogee New Wavesは演奏をスタート。エキストラたちはポカリを片手にリズムに乗り、思い思いに踊り、森脇も髪を揺らしながら音楽に身を任せた。
数テイク撮影し、日が落ち始めた頃にライブシーンの収録は終了。Yogee New Wavesはエキストラ1人ひとりを労い、握手を交わした。
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2018年8月28日更新