飲み部屋交流

──「Over the Edge」ではそれぞれのライブを観たり、楽屋で話したりして、その後につながるような新たな交流を持てる場になっていたりするんですか？

ガラ　言うほど交流ないよね。俺、5回も出てるのに、まったく交友関係広がってないもん。自分の出番以外楽屋から出ないですからね。人がいっぱいいるのに、ほとんど人に会わないですもん。

逹瑯　無理だよガラは。だって自分から交友関係を持とうとしてないもん。

──飲み部屋があるんですよね？ 飲み部屋に行けばいいんじゃない？

ガラ　行かないッス。

seek　それじゃ交友関係築けないっすよ（笑）。

ガラ　だって知らない人とワイワイやるの苦手なんですよ、俺。

逹瑯　じゃあさ、ガラは何してるときが楽しいの？ こういう「Over the Edge」みたいなイベントんときは、みんなとワイワイやって、あの雰囲気ごと楽しんでライブをするとこによさがあるんだよ。そういうのもライブに出るから、お客さんもいつもと違う雰囲気のライブが観れて楽しいワケだし。みんなとワイワイするのが楽しくないってなると、こういうイベントをどう楽しんでるの？

ガラ　なんとなくホームの雰囲気を感じながらね（笑）。気心知った人とか、比較的少人数で話しながら飲んだりとか、そういうときは楽しいよ。けど、みんなでワイワイとか苦手なんだよねえ。だってそこで話すっていったら、どうしても「最近どうですか？」ってバンドの話になっちゃうでしょ。そういうのがあんまり好きじゃないっていうかね。飲んでるときには、そういう難しい話はしたくないし。ほら、ギタリスト同士が集まって、「なんの機材使ってんですか？」みたいな話してるの聞くと、そんなのどっか別の飲みんときに話せばいいのにって思っちゃうほうなんで。

逹瑯　大丈夫大丈夫。ウチらそういう話、一切しないから（笑）。

ガラ　ホント？ あとね、後輩バンドも増えてきてる中、どっちから挨拶に行ったらいいのかっていうのも気になっちゃうワケよ。

逹瑯　なんでそんな細かいこと気にしてんの!? そんなこと気にしなくてもいいじゃん。会ったときに「おお、お疲れ」くらいでいいし。

ガラ　人間古いんだよなあ、俺って。

seek　あははは（笑）。「誰誰さん、来はったで！」って、廊下でビシッと緊張するみたいな？ そんなん、ないない（笑）。

逹瑯　つうか、年下が年上に言えばいいんだって。みんなそれくらいの常識はあるから、いたら挨拶してくれるから大丈夫だよ！

──そうそう。まあ、今や年下が年上に、肉まん買わせに行かせる時代でもありますから。

seek　あははは。今日のパターンや（笑）。

逹瑯　そうそう。そういう場合もある（笑）。

ガラ　だって、俺ら挨拶してもらえないもん。

逹瑯　怖いんだよMERRYは！ バンドのイメージ的なとこもあるし、事務所が……あの事務所だからね（笑）。

ガラ　そうかもねえ（笑）。全然怖くないのに……。

若手バンド大歓迎！

seek　じゃあ、今年は飲み部屋でたこ焼き焼いたらどうですか？ 僕、去年はたこ焼き焼いたんですよ。そんで、若いバンドの子らに「これ食べりー」って、持って行ってあげたりして。それきっかけで話すようになってますよ。僕、去年なんて十何時間もたこ焼き焼いてましたからね。自分の出番以外はずっと。出番終わって飲み部屋に戻ったら、誰も焼いてくれてなくて。「え!? なんで？」って言ったら、ムックのYUKKEくんに「seek以外は焼いちゃダメって言ったの。おいしくないから」って言われて……。

逹瑯　ウケる（笑）。

seek　もうノイローゼになるくらい、ずっとたこ焼き焼いてましたもん。

逹瑯　でもseek、「今年もたこ焼きやるでー」って張り切ってたじゃん（笑）。

seek　そう。好評やったからね。ガラさんに教えますよ、たこ焼きの焼き方。

ガラ　あ、ああ、うん……。

逹瑯　っていうか、今年は積極的に飲み部屋に若いバンドを誘っていこうよ。

──ちなみに今年「Over The Edge」に初参加するバンドは？

seek　DIAURAかな。だからガラさん、一応知った顔ばっかやから、交友深められるんちゃいます？

ガラ　うん。でもね、話しかけるきっかけがね……。

逹瑯　そんなん、なんでもいいじゃん！

ガラ　というか、そんなに若いバンドがいないんだね。

逹瑯　出さないってわけじゃないんだよ。きっとみんな誘われるの待っててくれてるんだと思うんだけど、積極的に出たいって言ってくれたほうがいいなって。DIAURAは自分たちから出たいって言ってきてくれたみたいだからね。そういうの大歓迎だし。

今年はセッション多め

──いつも企画会議のときに、その年のイベントの方向性を決めてるんですか？

seek　そんな感じっすね。去年なんかは、1つのバンドをじっくり観てもらおうっていう趣旨にして、バンド数を絞って1バンドごとの演奏時間を増やしたし。今年はけっこう早い段階でセッションメンバーも公表したりしたしね。

逹瑯　そう。今までの傾向を見てると、やっぱりお客さん的に盛り上がってるのはセッションだったりするから、今年は「Over the Edge」でしか観れないっていうセッションを多めにやっていこうっていう話になったんだよ。

seek　いつもはセッションは必須でも、メンバー構成とか公表してなかったんやけど、今年は事前にお客さんにもアナウンスしてね。

──セッションは1回目からやっていたんですか？

逹瑯　うん、やってたやってた。

──今年はセッションバンドは何組出演するんですか？

逹瑯　4つかな。俺と海（vistlip）のセッションバンドと、seekのセッションバンドと、lynch.の玲央さんのセッションバンドと、Resistar Recordsセッションの4つだね。