夢に向かう光の道

──「音楽と行こう」におけるBiSHのライブテーマは「夢に向かう光の道」です。宮地嶽神社では年に2回、参道から直線上の沖合に太陽が沈み、「光の道」が出現することにちなんだフレーズですね。

チッチ　モモコが関連番組の収録のとき、「東京ドームがBiSHの新しい門出になる」と言ってたんです。私たちは6月29日に結成時からの夢だった東京ドームでのワンマンライブをもって解散するわけで、言われてみたら確かにそうだなって。東京ドームが夢の1つでもあるし、今もすでに夢へと続く道を進んでるんだなって。だから「夢に向かう光の道」をテーマにしたこのライブが、東京ドームでの門出につながっている感じがします。

モモコ　BiSHが解散して終わりということじゃなくて、この先のみんなの未来が光に照らされるような、そういう明るい門出になればいいなという願いが共通してあるので、そんな思いを祈願する配信ライブになったらいいなって。

──BiSHのライブでも、MCで「光」について話す機会がありましたよね。昨年12月の東京・国立代々木競技場第一体育館で行ったワンマンライブ「世界で一番綺麗なBiSH」では、チッチさんが「6人の炎が燃えたぎって、でっかい光になるように超がんばります」とおっしゃってましたが、その「光」には個性だったり、希望だったり、いろんな意味が込められているなと（参照：涙あり笑いあり「世界で一番綺麗なBiSH」でBiSH、オーケストラと共演）。

チッチ　そうですね。メンバーみんなに個性があって、それぞれ違った色の輝きがあるのがBiSHだと思うんです。そのいびつにも見えるかもしれない輝きが強い光を放って、ひとつになったとき、すごいパワーが生まれるグループというか。そのMCではそれぞれがそんな輝く炎を燃えたぎらせて、解散まで燃え尽きたいという意味で話したと思います。光の道が私たちの道になればいいし、BiSHを好きな人たちが歩いていく道にもなったらいいな。

──ちなみに神社を舞台にやるならこの曲、と思い浮かぶのはありますか？

チッチ　「スパーク」の雰囲気がロケーションにぴったりかも。

モモコ　私は「SAKURA」ですね。あとリンリンが作詞した「VOMiT SONG」は「桜 遊具」という言葉でサビが始まるし、ラストシングルの「Bye-Bye Show」にも「桜吹雪の中」ってフレーズがあるし、けっこう桜関連の曲もあるので、どの曲をやるのか、楽しみにしていてほしいです。

アユニ　私は狂気的な曲も合うんじゃないかなと思います。「FREEZE DRY THE PASTS」とか。

春が来ますね

──最後に宮地嶽神社からの配信ライブに向けて、意気込みを聞かせてください。

リンリン　私は野音（日比谷公園大音楽堂）だったり、（富士急ハイランド）コニファーフォレストだったり、野外のライブがすごく好きなんです。これまでの野外ライブは私たちにとって思い入れの深いものになっています。なので今回は配信で、生き生きとした私たちのライブを届けられたらなと思います。

アユニ　宮地嶽神社の神々しさと私たちのパワーを、画面越しで届けられるように気持ちをみなぎらせて、胸熱なライブを精一杯かましたいと思います。皆さんも一緒に楽しみましょう。

ハシヤスメ　私たちはよく「晴れ女の集まり」と言われているので、今回もきっと晴れることでしょう。先ほども言いましたが、満開の桜が見える中でのライブをすごく楽しみにしています。

アイナ　春が来ますね。桜も楽しみです。私たちの衣装のうしろに付いてるマントみたいなピンク色の布が、実は桜をモチーフに作っていただいたものなので、きっと衣装もぴったりだと思います。配信だとライブ以上にそういう細かいところもまじまじと見られると思うので、楽しみにしててほしいです。

モモコ　私たちはこれまでたくさんライブをやってきて、ライブDVDもたくさん出してますけど、神社ロケーションのライブはないので、本当に新しいものが観れると思います。アーカイブは終演後2週間あるということなので、何度も見直して、目に焼き付けてほしいです。

チッチ　BiSHにとって奇跡的な瞬間になると思います。こんな機会をいただけたこと、涙が出ちゃうんじゃないかってくらい本当にうれしいです。BiSHを好きでいてくれた人たちみんなに観てほしいですね。活動期間が残りわずかの私たちが解散前にできる、うれしいことの1つなので。もしリアルタイムで観られなくても、アーカイブでたくさんの人に観てもらえたらうれしいです。BiSHがみんなのお守りみたいになれるライブを届けたいと思います。