音楽が与えてくれた夢

ジョージ　舞台の本番前にも音楽を聴きますか？

太田　はい。そのときどきの役のテーマにあった楽曲をあさって聴いてることが多いですね。

ジョージ　例えば具体的に「あの舞台のときにこの曲をよく聴いてたな」っていうのはありますか？

太田　なんだろう。でもやっぱり単純に気持ちを高めたいときはNickelbackとか、ゴリゴリのロックを聴いたりしますし、繊細なお芝居のときはバラードだったり、そのときの自分とフィーリングのあう曲を選ぶようにしてますね。

ジョージ　なるほど。もちろんお稽古の仲間だったり、太田さんを支えてくれてるものっていろいろあると思うけど、その中のひとつの柱が音楽なんだろうなあっていうのを、お話を聞いてて感じました。

太田　そうですね。今も支えてもらっていますけど、学生時代は特にそうで、その頃って将来どうなるか全然わからないまま生きてるじゃないですか。漠然と「なんか不安だなあ」みたいな。そんな時期、聴いていた音楽に夢を与えてもらっていたんですよね。

ジョージ　「こういう大人になりたい」とか「こういう仕事がしたいけど、実際できるかわからない、どの道を進めばいいのかわからない」っていうときに、音楽が教えてくれることってありますよね。

太田　そうですね。僕はやっぱり日本のバンドで言えばLUNA SEA、海外だともう解散しちゃったんですけどThe Callingがすごく好きで、そういう音楽に可能性を感じさせてもらっていたというか。そこで夢を与えるようなアーティストさんってすごいなって思って、そういう人間にいつかなれたらいいなって思っていたんです。