音楽ナタリー Power Push - ORESAMA

取り戻した自信

「nana」主催イベントに出演

──8月11日には東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた「nana」主催のライブイベント「nana SPECIAL LIVE presented by nana × 2.5D」に出演しました。出演した感想を聞かせてください。

8月に行われた「nana SPECIAL LIVE presented by nana × 2.5D」の様子。

ぽん 投稿を見てくださる方がいたからこうしてステージに立てているんだなと思ったら、すごく込み上げてくるものがあり、ライブのあとちょっと泣きました。いい経験をさせていただいたなと思っています。

──当日は新曲「『ねぇ、神様?』」を初披露しましたね。感触はいかがでした?

ぽん ライブのあと「nana」に「歌詞に共感しました」っていうコメントをたくさんもらって。「nana」では誰かに届けたくて投稿をしている方が多いので、伝わったんだなと思ってうれしかったですね。

──イベント前とイベント後で「nana」への思いに変化はありましたか?

ぽん 今までネットの中の数字やハンドルネームとかでしかユーザーの方を認識できなかったんですけど、ステージに立って客席を見回したときに「『nana』のことを好きな人がこんなにいるんだな」って感動して。みんな温かったし、さらに「nana」のユーザーさんが愛おしくなりました。

──ぽんさんはイベントのあとも「nana」での投稿を続けていますよね。イベント前と何か変化はあります?

ぽん はい。聴いてくださる人も増えたし、「ライブ感動しました」とか「この曲ライブで聴いた曲だ! すごいよかったです」とかそういうコメントが増えて。架空に思えていたネット上でのやり取りに、人物を感じられるようになったので、いい歌を歌おうという気持ちがさらに強くなりましたね。

小島 最近、ぽんちゃんはオリジナル曲をアップするようになってるんですけど、そのコメントの中には「歌詞に共感できる」っていうコメントが増えてきた気がして。ぽんちゃんとしては、これはうれしいんじゃないかなと思って見てます。

ぽん そうですね。オリジナル曲を上げるときってけっこう緊張するんですけど、「いいですね」ってコメントをもらえることが多くて。「ちゃんとORESAMAの曲も聴いてもらえるんだ」と思ってうれしいし、「もっといい曲をたくさん作ろう」という気になりますね。

体勢を整えてもう1度メジャーに

──「『ねぇ、神様?』」を発表して、今後のORESAMAはどうなっていきたいですか?

ぽん 今回、明るくない私を出してみて「これでもいいんだ」って思えたので、暗い部分も出しながら、みんなを楽しませられるようなものを作っていけたらいいなと思います。

小島英也(programming, G)

小島 これからぽんちゃんの歌詞の書き方が変わってくるだろうと思うので、彼女の歌詞をより生かせるような曲をいっぱい作っていこうと思います。それと同時に、ライブで聴いてもらえる機会を増やしていこうかなと。僕らはやっぱりメジャーフィールドで戦いたいという気持ちが大きいので、態勢を整えてまたメジャーに戻って勝負したいですね。

──メジャーにこだわる理由ってなんなんですか?

小島 憧れがすごく強いんです。高校時代から「メジャーフィールドで音楽をやりたい」と思っていたので、1つのこだわりというか目標で。あとはメジャーフィールドのほうがより多くの人に聴いてもらえる機会が増えると思うので、つまりは「多くの人に聴いてもらいたい」ということに尽きますね。あ、あとこの間イベントで初めて立ったZepp DiverCity TOKYOのステージに、ワンマンライブで戻りたいですね。

──「nana」のぽんさんのプロフィールページ(参照:PON (ORESAMA) | nana)には今、「歌うために生きています」とつづられています。最後に、今のぽんさんが歌というものに対してどう思っているのか改めて聞かせてもらえますか?

ぽん 「これが私の生きる道だ」と思って今は歌ってます。だからライブでみんなと遊べる機会をもっと増やしていきたいし、会場ももっと広くしたいし、楽しい時間をもっと長くしたいし、もっと長く歌っていたい。そのために、もっとがんばらなきゃいけないなと思います。

「nana SPECIAL LIVE presented by nana × 2.5D」ORESAMA密着フォトレポート

本番前のぽん(Vo)。ライブ前にはいつも、MCで話すことなどをノートにまとめて心を落ち着かせる。
本番前のぽん(Vo)。ライブ前にはいつも、MCで話すことなどをノートにまとめて心を落ち着かせる。
本番前の小島英也(Programming, G)。直前までギターの練習は欠かさない。
本番前の小島英也(Programming, G)。直前までギターの練習は欠かさない。
ぽん(Vo)。本番前「『nana』を始めたときの気持ちも全部背負ってステージに立ちたい」と思いを語っていた彼女は、堂々としたパフォーマンスを見せていた。
ぽん(Vo)。本番前「『nana』を始めたときの気持ちも全部背負ってステージに立ちたい」と思いを語っていた彼女は、堂々としたパフォーマンスを見せていた。
「今日はぽんちゃんのバックバンドの気持ちで」と語っていた小島英也(Programming, G)。
「今日はぽんちゃんのバックバンドの気持ちで」と語っていた小島英也(Programming, G)。
ORESAMA。出番前の2人は「不安と期待でいっぱい」と話していたが、本番が始まれば不安な緊張した素振りなど見せず、楽しそうにライブを進行させていく。
ORESAMA。出番前の2人は「不安と期待でいっぱい」と話していたが、本番が始まれば不安な緊張した素振りなど見せず、楽しそうにライブを進行させていく。
本番直後のORESAMA。2人は「楽しかった!」と口々にライブの感想を口にしていた。
本番直後のORESAMA。2人は「楽しかった!」と口々にライブの感想を口にしていた。
ORESAMA(オレサマ)
ORESAMA

ぽん(Vo)と小島英也(programming, G)による男女2人組ユニット。2013年に「The 6th Music Revolution Japan Final」で優秀賞を獲得し、2014年12月にテレビアニメ「オオカミ少女と黒王子」のエンディングテーマ「オオカミハート」でデビューを果たした。2015年12月に1stアルバム「oresama」を発表。同時にぽんが音楽SNSアプリ「nana」にて正体を隠して投稿を始める。6月には正体を明かし、以降は「nana」での人気ユーザーとして活躍。2016年9月、「nana」への思いを込めた新曲「『ねぇ、神様?』」を発表した。