ONE N' ONLY「TALKIN'」インタビュー|気が済むまでゆったりと語り明かそう 終わらない僕らの会話

ONE N' ONLYが3月1日に新曲「TALKIN'」を配信リリースした。

「TALKIN'」は、テレ東系で放送中のドラマ「ブラックガールズトーク」のエンディングテーマとして書き下ろされたナンバー。ワンエンの楽曲には珍しく、ゆったりとしたBPMにシンセサウンドが乗るこの楽曲で、6人は会話の楽しみや時間を共有することから得られる喜びを穏やかな声色で歌い上げている。

リリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーにインタビュー。普段の楽しげな雰囲気そのままに、楽曲や直近の活動について語ってもらったインタビューテキストと、スタイリッシュなジャケットスタイルを着こなす6人の撮り下ろしカットをお届けする。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 梁瀬玉実

シンセ、新鮮

──新曲「TALKIN'」はテレ東のドラマ「ブラックガールズトーク」のエンディングテーマとしてオンエアされています。決まったときはいかがでしたか?

HAYATO うれしかったですね。

KENSHIN 「テレ東60祭@なぜか横浜赤レンガ」のテーマソングも担当させてもらったり、あとはEBiDANの番組「DAN! DAN! EBiDAN!」もそうですが、テレ東さんと関わらせていただく機会が多くなっている中、今回またこうやってご一緒できることがありがたいなと思いましたし、ドラマのテーマ曲っていうのはやっぱり光栄ですね。

HAYATO 楽曲はドラマの世界観に寄せて制作したので、初回放送のときはどんな感じで曲が流れるか、ドキドキしました。実際観てみると、1話完結のストーリーがすっきりと落ち着いた、すごくいいタイミングで使っていただいて。曲のテンポが落ち着いているから聴きやすいし、すごくエンディングらしくていいじゃん!と思いました。

HAYATO
HAYATO

HAYATO

──ドラマのエンディングテーマとして書き下ろされたということですが、皆さんが最初に聴いたときの印象はいかがでしたか?

HAYATO 僕らの曲はアップテンポなものが多いけど、ゆったりとしているのが新鮮だし、すごくさわやかだなと感じました。

NAOYA 最近の言葉で「チルい」という表現がありますけど、その言葉にぴったりな曲だなって。ミュージックビデオも撮ったんですけど、MVはまさにチルい大人の雰囲気をテーマにしているんですよ。

EIKU イントロが特徴的だよね。ワンエンはロックテイストの曲やガツガツ系の曲が多いので「TALKIN'」のようにシンセサウンドで始まる曲ってなかなかなくて。それも新鮮だなと思いましたし……。

KENSHIN シンセ、新鮮……。

EIKU いや、ダジャレじゃないよ!?

KENSHIN うまいなあと思ったんだけど(笑)。

EIKU そのあとなんて言いたかったのか忘れちゃったよ(笑)。とにかく、ワンエンの曲にまた新しいバリエーションが増えたのかなと思います。

EIKU
EIKU

EIKU

KENSHIN 明るいメロディで、何回も聴きたくなるような中毒性があるよね。他愛もない話をすることの楽しさを表した歌詞もよくて、楽しい気分になれる曲だなと思っています。

2人で楽しく“TALKIN'”して

──楽曲のチルな空気感や落ち着いた雰囲気を表現するために意識したことはありますか? レコーディングについても聞かせてもらえたら。

TETTA 僕は歌い出しとサビの出だしを歌っているのですが、この2カ所に関しては自分らしい力強さを意識したんです。そのほかの自分のパートはけっこう明るめのトーンで歌いましたね。あとはレコーディングの前にドラマがどのような雰囲気なのかを聞いていたので、そういったことも頭に浮かべながら。

REI 僕もドラマの世界観を頭に入れてからレコーディングに入りました。その中で一番気を使ったのは落ちサビですね。「ずっと 変わらないさ」と歌うんですが、「この関係性が変わらないほうがいいよね」と願うようにといいますか、“自分の居場所”をイメージしながらさわやかなテイストで歌いました。「変わらないさ」の前にファルセットのフェイクを入れるんですが、そこも強く歌わず、馴染むような歌い方を意識して。

REI
REI

REI

EIKU 僕は今回、KENSHINとユニゾンで歌うパートがあるんですよ。この組み合わせで歌うことってなかなかなくて……なかったよね?

KENSHIN そうだね!

EIKU おそらく初めてくらいのユニゾンで、すごい新鮮だなと思いながらレコーディングしました。あとは曲の雰囲気に合わせてとにかく明るく、笑顔で歌ったと思います。

NAOYA スタッフさんからのディレクションでも「しっかり明るく歌って」とアドバイスをもらったんです。いつもはライブを意識しながら歌うことが多いけど、「TALKIN'」は会話をテーマにした歌なので、実際に明るく楽しく歌入れができたと思います。

KENSHIN あとは、普段のようにしっかりとアクセントを付けず、滑らかに歌うことを意識しました。軽やかなサウンドに合うように、自分の声を合わせにいった感じというか。あとはやっぱり、さっきEIKUも言っていた2番のAメロのユニゾンパートは聴きどころかなと思います。2人で楽しく“TALKIN'”しているようなイメージでやらせてもらいました。

──珍しい組み合わせというお話もありましたが、実際2人で声を合わせてみていかがでしたか?

KENSHIN あの、めっちゃいいです。ここが一番好きです!

EIKU KENSHIN、このパートずっと歌ってます。街中でも歌ってる(笑)。

KENSHIN 今やっている47都道府県ツアーで各地を観光しているときなんかに、つい口ずさんじゃうんですよね。

KENSHIN
KENSHIN

KENSHIN

──HAYATOさんはご自身のパートについて、いかがですか?

HAYATO 僕の歌割りはドラマサイズに切り出す部分だったので「これは絶対オンエアで流れるぞ!」と、その喜びを噛み締めながら歌って……。

KENSHIN あはははは。「自分の声だ!」って?

HAYATO 俺の声から始まるぞ!って。うれしいんですけど、その喜びを出しすぎないように(笑)、ゆったりとした気持ちで歌いました。