ONE N' ONLY「EVOL」インタビュー|“進化”の合言葉はEVOL! ラテンの風に乗ってブチ上げる夏

ONE N' ONLYが8月16日に新曲「EVOL」を配信リリースする。

“ONE N' ONLYの魅力を全面に押し出した夏曲”をテーマに制作された「EVOL」は、パワフルなEDMサウンドが夏を熱く盛り上げる、本格的なレゲトンナンバー。Evolutionの略語であるタイトル「EVOL」には「進化」という意味合いが込められ、サビパートで繰り返されるハイテンションな「EVOL EVOL(エヴォ エヴォ)」がインパクト抜群の1曲に仕上がっている。

楽曲のリリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーにインタビュー。先日追加公演を終えた結成5周年のアニバーサリーツアーの話題や「EVOL」の聴きどころについて、熱い夏を駆け抜ける6人ににぎやかに語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 須田卓馬

節目のツアーを終えて

──グループの結成5周年を記念したホールツアー「ONE N' LIVE 2023 ~Departure~」が5月にスタートし、6月25日に追加公演が終了したばかりです(取材は7月中旬に実施)。まずはこちらのお話から伺えたらと思うのですが、今回のライブはステージに大きな飛行機のセットがあったり、演出も盛りだくさんの内容でしたね(参照:ONE N' ONLY、満員の国際フォーラムで誓ったさらなる飛躍「この“家族”と一緒に、最高のステージに」)。

HAYATO 5周年を掲げたツアーだったので、これまでを振り返るパートを用意したり、あとはアルバム「Departure」(5月リリース)の新曲を初披露したり。昔から応援してくれている方には僕らをこれまで支えてくれたことへの感謝を伝えて、最近知ってくれた方には僕らの歴史を知ってもらったうえで、これからのワンエンに期待してほしいという思いを込めたんです。そういうコンセプトがしっかりとある節目のツアーだったので、終わったときは達成感がすごかったです。

EIKU 始まる前はまっさらなステージだけど、オープニングで飛行機のセットに空気が入って翼が広がる演出がめちゃくちゃカッコよくて。「We'll rise again」が1曲目なのもスタートダッシュ感があって、最初から飛ばしていった感じが忘れられないですね。

EIKU

EIKU

NAOYA オープニングの飛行機の演出、めちゃくちゃこだわったんです。初日と2日目の間に、照明の入れ方も微調整したんですよ。初日は飛行機が膨らんでいく様子をみんなに見せていなかったんですけど、膨らむ過程も見せようとなって。

TETTA そういう演出だったんだ……!

NAOYA 自分もその場にいただろ!(笑) その演出変更で僕らが登場するための暗転の時間がすごく短くなったんですけど、ギリギリのタイミングを攻めてババッとステージに上がっていました。

自分たちがやりたいことがより実現できた

──ほか、特に印象的だったシーンや思い出はありますか?

TETTA 個人的には「Be Alright」が特に、歌っていて気持ちよかったです。EIKUちゃんの弾き語りから始まって、2番でみんなが前に出ていく演出もよかった。

EIKU 「Be Alright」の弾き語りはマジで緊張したよ。

REI 僕は「Call me」が印象に残っていますね。これまでの僕らライブの締めって「My Love」が多かったけど、「Departure」に入っている新曲の「Call me」がそれに代わる曲になって。

KENSHIN それを言うと、僕も新曲の初披露が忘れられないかも。初日の段階ではアルバムの曲がまだ先行配信もされていなくて、ステージの上でお披露目という状態だったので。それこそリード曲の「Departure」とか、SWAGの反応を見ながらパフォーマンスするワクワク感がありましたね。追加公演でも「Set a Fire」「Hunt」「Be Alright」が初披露で。僕らも新鮮ですし、SWAGに対して「そういう反応してくれるんだ」と思ったりしました。このドキドキ感がいつも楽しいですね。

KENSHIN

KENSHIN

──アルバム収録の新曲、初披露からすごい盛り上がりでしたね。

KENSHIN そうですよね。ようやく声援が解禁されたこともあって、みんながいろんな反応で曲に参加してくれる感じも、すごくよかったです。

NAOYA 僕はやっぱり、5年の歩みを振り返るパートが心に残っていますね。今回のような流れでセトリを作ったことがあまりなかったから新鮮でしたし、デビュー曲の「I'M SWAG」から順を追って披露していったので、みんなそれぞれのワンエンを好きになったタイミングを思い出したりしたんじゃないかなって。

──曲間に差し込まれる皆さんのセリフも印象的でした。

NAOYA あのセリフパートは、どの曲の前で誰が話すか、6人で話し合って決めたんです。振り分けたあと、伝える言葉はそのメンバー自身が考えて。

──そうだったんですね。

HAYATO 今回のツアーはセットリストを決める段階から関わることができたので、自分たちがやりたいことがより実現できたなと思っています。ブラジルのツアー(4月開催)に行っているときにも、演出家の方と電話して「ここはもっとこうしたいです」とか話し合っていたんですよ。振り返りパートに関してもそうで、「自分たちの言葉で、その当時に思っていたことを伝えたい」という僕らの思いから、セリフを入れる演出になりました。僕は「Don't worry」と「Shut Up! BREAKER」のつなぎでソロでラップをやったんですけど、2曲のストーリーをつなげながら自分なりの思いを込めたラップをして、すごく楽しかったですね。

HAYATO

HAYATO

TETTA HAYATOのソロラップ、リハのときに客席で聴いてたんですけど、「HAYATOがソロで歌うと、一瞬でHAYATOだけの世界観になるな」って……演出家の方が言ってました。

HAYATO 自分の言葉じゃないんかい!(笑)

一同 あはははは!

TETTA 僕も同じことを思ったよという話ですよ(笑)。

REI でもそれは僕も同感で。HAYATOはリーダーってこともあって、普段は周りを見ながらパフォーマンスしている部分が強いと思うんです。だけど、ソロでラップしているときは、1人のアーティストとしての姿が見えるというか。「ああ、こういう見せ方ができるんだな」って、いちファンとして感動した記憶がありますね。

REI

REI

NAOYA 以下同文。

HAYATO ありがとうございます(笑)。

「どの席にいても楽しめる」を僕たちの武器に

NAOYA あと、今回は早替えが本当に大変でした。着替えに使える時間が本当に短くて! 初日の名古屋なんて本当にギリギリで……。

EIKU いや、あれは間に合ってなかった(笑)。

NAOYA 初めてスタジオを使って早替えの練習だけしました。

TETTA スタッフさんとのコンビネーションが大事なので、その練習をするだけの時間を取ったんです。

EIKU やったねえ。

HAYATO あと、本番ではカメラマンさんとの連携も。「YOU???」では舞台袖の見えない場所に作ったステージで歌う映像を生カメで撮って見せるという演出に挑戦したんですけど、それもカメラマンさんとのリアルタイムのセッションみたいな感じだったので。

TETTA すごかったよね。きっと、YouTubeに上がっているパフォーマンス動画を観て研究してくれたんだと思うんですけど、リハーサルのときからカメラワークが完璧で。

TETTA

TETTA

HAYATO かなり緊張感があったよね。中継映像からの流れてステージに出ていくっていうのも面白いアイデアだったと思う。

──追加公演では「Video Chat」での客席降り演出も見どころになっていました。客席への滞在時間がすごく長くて、その“距離の近さ”が、すごくワンエンらしくていいなあと思いながら取材させていただきました。

KENSHIN メンバー全員が全階に行ったので、移動は大変でしたね。でも、SWAGの近くに行けることが楽しかったです。コロナ禍に入ってからずっとできなかったことなので、ようやく以前のようなライブが戻ってきたのかなって。

HAYATO SWAG、めっちゃ近かったですよ。顔がよく見えるし、表情もわかるし。

TETTA かわいいよね、みんな。僕らが行くとリアクションしてくれて。

NAOYA 俺たちもこの演出ができるようになるのを待っていたんですけど、みんなも待ってくれていたんだろうなって、近くに行ってめちゃくちゃ感じました。

NAOYA

NAOYA

HAYATO TETTA、全員の顔覚えたって言ってたよね?

TETTA マジで覚えた。名前まで覚えた。全員に聞いたから。

HAYATO あの時間で!? 怖いわ(笑)。

NAOYA ああいうコミュニケーションの取り方を、僕たちのライブの武器の1つにしていきたいなって思いました。どの席にいても楽しめるっていう。

HAYATO もっと会場が大きくなっても、全フロア行きたいよね。

TETTA そうそう。「3階席だから残念」みたいな気持ちにならないライブにしたいね。