ONE N' ONLYインタビュー|大きな夢追いかけて! まっすぐに歌い叫ぶ“Step Up”のメッセージ

ONE N' ONLYが9月5日に新曲「Step Up」を配信リリースした。

テレビ東京系アニメ「デュエル・マスターズ WIN」のオープニングテーマとしてオンエアされている「Step Up」は、爽快なロックサウンドが特徴のエールソング。「自分のペースで着実にレベルアップしてゴールに向かっていこう」というメッセージが、6人のまっすぐ力強い歌声に乗せて送られる。

この曲のリリースを記念し、音楽ナタリーではONE N' ONLYにインタビュー。新曲の話はもちろん、ブラジル遠征やライブイベント出演などトピック目白押しだったこの夏のこと、そして着実に“Step Up”しているグループの現状についての6人の思いなどを、にぎやかに語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 須田卓馬

ONE N' ONLYじゃなかったらこんな経験できなかった

──今年の夏はかなり活動的に過ごされていると思うので、まずはその話からさせてもらえたら。7月にはついにブラジルに行かれましたね。ワンエンにとって初の海外公演となったサンパウロでの「Anime Friends 2022」出演、いかがでしたか?(参照:ONE N' ONLYがブラジルで叶えた念願、熱狂の海外初ライブ終えコメント到着「ただただ夢のよう」

NAOYA 行く前は少し不安もあったんですけど、いざ行ってみると本当に楽しくて。あっという間に過ぎてしまった感覚です。

EIKU みんな、僕たちを本当に温かく迎えてくれて。ワンエンのこともそうなんですけど、日本をすごく愛してくれているんだなって感じました。

EIKU

EIKU

──ライブではどんなワンエンを見せようと準備していったんですか?

HAYATO まず、「L.O.C.A」のポルトガル語バージョンは絶対披露しようと。セトリ自体は春ツアーに近いメドレー形式で準備していたんですけど、それも僕らのツアーに来るのが難しいブラジルSWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)に、日本でやっているライブの雰囲気を感じてもらいたいという思いがあったのでそうしました。あとはアニメフェスということで「ドラゴンボール」の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」も用意していったんですけど、みんなめちゃめちゃ歌えるんですよ! 日本のアニメ、マンガが好きな方ってこんなにたくさんいるんだ!っていう発見もありました。

KENSHIN リアクションが大きいし歌ってもくれるから、ステージに立っていて日本とは全然違う感覚になったよね。普段のライブだと用意したものを完璧に見せるとか振りをそろえるとか、そういう意識を強く持っているんですけど、ブラジルではお客さんを巻き込むためのパフォーマンスに意識が向いた感じだったので……。煽り方を工夫して、パッショナブルにできたかなと思います。

EIKU 勢い重視というかね(笑)。

KENSHIN 今の日本ではできないことだと思うんですけど、ステージ手前の台に足を置いて、お客さんと接近したりとか。バンドの皆さんがやっているようなコミュニケーションを取ることもできたんです。ブラジルSWAGが、そういう僕らの動きの1つひとつに全部反応してくれるんですよ。ウィンクをしても、投げキッスをしても。ホントにすごかったです。

──映像を拝見しましたが、MCではHAYATOさんを筆頭にポルトガル語もめちゃくちゃしゃべっていましたね。

HAYATO はい、練習しました!

TETTA HAYATOがポルトガル語でMCを引っ張ってくれてね。みんなにもすごく伝わってました。

HAYATO ちょっとでもポルトガル語でコミュニケーションを取りたいなと思ってかなり勉強したんですけど、やっぱり難しくて。でも、そのときの感情とかはボディランゲージで伝えたりもできたから、海外ならではの体験ができたなと思います。

──ライブ中、印象的だったことはありますか?

NAOYA 僕たちがしたことに対して想像以上の盛り上がり方をしてくれるので、僕らもさらに返したい!みたいな気持ちになって、みんな予想だにしない行動をしてたことかな。しっかりフォーメーションに入らなきゃいけないのに、気持ちが高まってるからSWAGの近くに歩いていっちゃったり……みたいなことを、みんながみんなやってました(笑)。

TETTA 上手に行ったときにも、下手のお客さんが「こっち来て!」ってアピールしてくれるんですよ。「呼ばれたー」って、気付いたらそっちのほうに行っちゃってて……(笑)。

TETTA

TETTA

HAYATO ダンスブレイクとか、僕らが見せ場だと思っている場面にめちゃくちゃ沸いてくれてたのもうれしかったよね。ああ、そういうのって伝わるんだ!と思った。

EIKU あれ気持ちよかったよね!

KENSHIN とにかく、今までのみんなと全然違う姿になっていたと思います。

REI いい意味でね。

KENSHIN TikTokで見つけてもらったところから始まり、ブラジルの方にたくさんフォローしてもらっているけど、実際はどれくらい僕らのことを応援してくれているんだろう?とか、行く前は思っていたんです。だからこそ、実際に何十時間もかけて現地へ行ってライブをして、僕らを応援してくれている方たちを目の当たりにできた経験は、もうめちゃくちゃ……本当に人生の財産になったというか。グループにとっても本当に大きな出来事だし、自分の人生においても、ONE N' ONLYじゃなかったらこんな経験できなかっただろうって、それぞれが感じてると思うし。「こんなに応援してくれているんだ」と体感できたことが僕らの確かな自信になったので……帰国してからもいろんなイベントに出させてもらったんですけど、「俺らは自信持っていけばいいんだ」って感じで、6人の意識が変わりましたね。

NAOYA あとは、世界を視野に入れられるようになったというか。海外でのライブで手応えを感じられたからこそ、みんなが「世界で売れたい!」という気持ちになったんじゃないかなというムードがありますね。ライブ終わりに日本とブラジルの国旗を持って記念撮影をしたんですけど、そのときに自分がめちゃくちゃ思ったのが……僕たちがブラジルと日本の架け橋になれたらなって。ブラジルの方に日本のよさをもっと伝えたいし、ブラジルのよさをもっと知りたい。国と国をつなぐ役目を担えたら、こんなに素敵なことはないなって。そういう思いがすごく強くなりました。

KENSHIN

KENSHIN

NAOYA

NAOYA

「ホントにいるんだ!」「信じられない!」

──ライブ以外の時間では、ブラジルを満喫できましたか?

NAOYA オフの日もあったのでTikTokを撮りに行ったりしましたね。あと「Anime Friends 2022」の出演者の交流会があったんですけど、KENSHINがちょうど誕生日だったので、そこでお祝いしてもらったりとか。

KENSHIN ブラジルで23歳になったんです。ポルトガル語でみんなが歌を歌って、お祝いしてくれて。

REI テンション爆上がりだよね。

KENSHIN 次の日にあったミート&グリートイベントでも、SWAGのみんなが大合唱してくれたんです。もちろん日本にいるSWAGからのお祝いメッセージも届いていましたし、人生で二度とこんなことないだろうなっていうくらい祝ってもらえて、めちゃくちゃ幸せでした。

HAYATO TikTokはサンパウロの有名な場所で撮影できたんですけど、その投稿にポルトガル語で「ホントにいるんだ!」とか「信じられない!」とかコメントが来たのもうれしかったね。

HAYATO

HAYATO

NAOYA 街並みのどこを切り取っても絵になるから、僕はずっと写真を撮ってました。

EIKU あと、日本のものが意外と多かったのも発見でした。東洋人街の「リベルダージ」にはすき家があったり、鳥居があったり。

HAYATO 日本の食材も普通に売ってるので、僕は大好物の梅干しも買えてよかったです。

KENSHIN ポルトガル語に翻訳されているマンガも買ったよね。

HAYATO そうそう! 僕はマンガでポルトガル語を勉強しようと思って「ジョジョの奇妙な冒険」と「BLEACH」を買ったんですけど……全然進まない! 和訳しながら読むから、約30時間飛行機に乗って5ページくらいしか進まなかったです(笑)。でも、めちゃくちゃ勉強になりますね。

僕の思い、伝わってくれたかな?

──帰国後は「SUMMER STATION音楽LIVE」に出られたり、あとはREIさんの愛する千葉ロッテマリーンズの試合前パフォーマンスも担当されていましたね(参照:ONE N' ONLY、ZOZOマリンで球団歌熱唱!REIは“ライトスタンドから見ていた場所”に立ち感涙)。

REI そうなんです。自分が外野席でずっとマリーンズを応援していた場所で、まさか自分がパフォーマンスをできるなんて思いもよらなかったです。ぱっとベンチを見ると、荻野貴司選手とか……僕が学生の頃から活躍されている方が見てくれているんですよ。安田尚憲選手もバットスイングをやめてパフォーマンスを観てくれていて、もうヤバいなって。僕の思い、伝わってくれたかな?なんて思ったら、ちょっと感極まっちゃって……。

REI

REI

──REIさん、最後泣いてましたよね?

HAYATO 泣いてました!

TETTA 楽屋ではもっとヤバかったですよ! (泣きマネをしながら)「We love love love loveマリーンズ……うう……」って。

REI (笑)。試合前のフィールドに立たせてもらうって、とんでもないことですからね!?

──2曲しかないセットリストに、マリーンズの球団歌をチョイスしているところに深い愛を感じました。

REI あの場は自分たちの発表会の場じゃなく、野球と音楽がつながる、お互いを尊敬し合う場所だと思ったので。選手の皆さんへの敬意を表現できたらなと思って、球団歌を歌わせていただきました。