「少しでも僕らを求めてくれるんだ」と思えて、視野が広がった
KOHKI 僕はね、さとり少年団はとにかくパフォーマンスに集中してて、MCもそっちのけでダンスをバリバリ踊るスタンスで、ギャグなんかも通じない人たちだと思ってたんですよ。
KENSHIN めちゃめちゃに言われてる!(笑)
KOHKI でも今は1人ひとり面白いなって言う印象です。知れば知るほどね。
REI 俺もKOHKIみたいなイメージだったな。アーティスティックな人たちなのかなって。EIKUはずっと歌やってるし、HAYATOやKENSHINはバリバリ踊れるから「これ……俺たち話しかけちゃいけないのかな?」みたいな。
KENSHIN あはははは!(笑)
REI HAYATOは目つき鋭いしさあ。
HAYATO そうなんです、僕目つき悪くて(笑)。
──そんな印象も、今や笑って言い合えるくらい変わったんですね。ワンエンのこれまでを振り返るにあたって、「I'M SWAG」のMVがバズったことは大きなトピックだったのではと思うのですが、これについては皆さんどう感じていますか?
TETTA 撮ってるときはとにかく一生懸命、目の前のことをやる……という感じだったんですけど、コメント欄に海外の方からのメッセージを見つけたとき「海外の方もこうして見てくれるんだ。少しでも僕らを求めてくれるんだ」と思えて、視野が広がったと言うか。海外で活動をする、という選択肢もあるんだと思いました。
──そうだったんですね。
TETTA それまでにも「広く活動したいな」という気持ちはあったけど、届いていないと思ってたんですよ。でも実際こうして形に見えて、可能性がゼロじゃないとわかって……気持ちが強くなりましたね。
HAYATO 「再生回数すごい伸びてるよ」ってKENSHINが教えてくれたときはもう、ただただビックリでした。「こんなに観てくれる人がいるんだ?」って。
KENSHIN 僕、だいぶマメにチェックしちゃうタイプなんですけど(笑)、なんかもう、伸び方の勢いが違うと言うか。とにかくビックリして。自分たちの可能性が広がってるなって。
──ちなみにどれくらいのペースでチェックするんですか?
HAYATO 1時間に1回くらいでしょ?(笑)
KENSHIN いやっ……。
REI 30分に1回だよね?
一同 あはははは!(笑)
KENSHIN 毎日欠かさず見てました(笑)。
圧倒的なクールさを見せたい
──では、皆さん自分が思うONE N' ONLYの強みや持ち味はどんなところだと思いますか?
EIKU 楽曲の力強さは持ち味の1つのような気がします。どっちかと言うと洋楽寄りと言うか。すごくパワーのある曲をしっかり歌って踊って表現するところ。
NAOYA あと7人のキャラクターがみんな違って個性豊かなんで、そういったところも唯一無二だと思いますね。
HAYATO ダンスの面で言うと、7人編成ならではの迫力はすごく大きいです。ここは絶対大切にしたいですし、迫力があるからこその余裕も見せたい。ワンエンの曲の歌詞は自信に満ちあふれちゃってるので、余裕感のあるカッコよさ、セクシーさみたいなものを出しつつ……楽しむところはみんなで楽しむし。なんて言うんだろう。それを全部ひっくるめて、圧倒的なクールさを見せたい。憧れちゃう感じ。たとえば男の人が僕らのパフォーマンスを観ても「コイツらカッコいいな」とか「こうなりたい」とか思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいですね。
──パフォーマンスに関して、ダンサーとボーカル、それぞれに自分のグループでの表現と意識的に変えていることなどはあります?
EIKU ありますね。
REI 楽曲のテイストが全然違うから自然とそうなってるところもあるのかなとは思うけど、僕たちEBiSSHはR&Bがベースになっている曲が多くて、ワンエンみたいなEDM要素は強くない。EBiSSHのときは優しめの歌い方が多いから、ワンエンでは力強さを意識してますね。
TETTA 僕も変えてます。REIが言った通りEBiSSHは優しく歌うことが多いので、ワンエンとは声を出す段階から歌い方が違うんですよ。声の使い分けをしてますね。
EIKU さとりの曲は明るくて元気、ポップな感じ。ワンエンのときは「俺はカッコいいぜ」みたいな強気な歌が多いから声質も変えていますし……それにワンエンは、さとりよりもキーが高いんです。自分の最大限まで張れる。あと表情の表現も変化させてますね。さとりでは“目で殺す”みたいな表現をすることはないし。
NAOYA ダンスに関しては、ワンエンではより集中力を持たないとダメだなと自分は思っていて。HAYATOなんかはすごく上手でみんなを引っ張ってくれるから、がむしゃらに付いて行って少しでも技術を自分のものにしようという気持ちになるし……それには集中力をより高めないと。スイッチが入る感覚があります。
KOHKI 人数が増えてフォーメーションも複雑になるから、覚えることも増える。4人のときよりもハードなところもあります。自分が思うワンエンのダンスのポイントは、EIKUも言っていた目力。お客さんをにらむようなパフォーマンスはこれまでのEBiSSHにもさとりにもない、ワンエンならではの表現かなって思います。
KENSHIN さとり少年団のパフォーマンスと比べると、さとりは元気なノリが多いんですけど、ワンエンはおしゃれでクールな感じ。なのでダンスの中に色気を出していけるように、パフォーマーとしては意識しています。
HAYATO 特に「I'M SWAG」は相手を挑発する感じなので、違う人格の自分が出てくるようで。普段とはまったく違うそれぞれの顔を見せられるので、「いいなあ」と思います。あと振りを7人でそろえることがやはりすごく重要で。細かいところまで行き届いていないと目立ってしまうし、1人ひとりが同じ意識を持って踊るっていうことが大事だなとはいつも思っていますね。
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映画に例えるなら主題歌みたいな感じ