オカモトショウ(OKAMOTO'S)&新井和輝(King Gnu) meet WALKMAN®|ウォークマン®で聴くならあなたはW.ired or W.ireless? いい音で音楽を

ウォークマン®を有線&無線ヘッドホンで体感

──続いて、ウォークマン®「NW-A105」と有線ヘッドホン「MDR-1AM2」、ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」をそれぞれ接続して、聴いてみてください。

ショウ (試聴を終えて)ワイヤレスはノイズキャンセリング機能がいいですね。今回の2機種だと有線と無線の違いはもちろんありますけど、ノイズキャンセリングの有無はけっこう大きい。新井くんが聴いていたデュア・リパの曲をワイヤレスで聴いたんですけど、音の隙間があったり、ブレイクする箇所が多かったりする音楽は街のノイズが聞こえてこないほうがスッと入ってきますね。その没入感がいい。Primal Screamの「Come Together」のレコードを自粛期間中に家で聴いていたんですけど、そのときにスピーカーで聴いている感じと近い。左右にいろんな音が振られている曲なので、むしろヘッドホンのほうが音の動きがはっきりわかって気持ちよかったです。

新井 ワイヤレスは有線よりイヤーパッドの密閉感が高いですね。ノイキャンで一番効果があるのはロー(低音域)の鳴りだと思いました。環境音ってハイのチリチリしたノイズが目立つけど、意外と低音部分も生活音としてけっこう出ているんですよね。環境音のローをカットするぶん、ワイヤレスはオーディオ的なロー感がゴリッと出ている感じ。だけど誇張してブーストされてる感覚がないので、素直に音が表現されてるなって感じがします。

ショウ そうね。ノイズキャンセリングしてるぶん、どうしてもクセが出そうなのに、それは感じなかったね。

新井 聴きたい音楽が変わるかもしれない。有線ヘッドホンのMDR-1AM2はアコースティックの音源を聴きたくなるけど、ワイヤレスのほうはEDMガンガンでめちゃくちゃテンションがアガるみたいな感じか。有線のほうがもちろん音はいいはずですけど、ワイヤレスはワイヤレスでめちゃくちゃよかったです。

ショウ そっか、ノイキャンの話がメインになったけど、そもそも無線でここまで解像度が高いってのもすごいな。

──ソニーのワイヤレスヘッドホンには無線による音質の劣化を補うための機能が備わっています。「LDAC」(*2)というソニー開発によるコーデック(Bluetooth®で音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のこと)が採用されているので、ワイヤレスでも96kHz / 24bitのハイレゾ音源がそのままの音質で楽しめます。

(*2)ソニーが新規開発したハイレゾ音源をBluetooth®経由でも伝送可能とする音声圧縮技術。既存技術に比べて最大約3倍の情報量を伝送可能。LDAC対応の機器間では、ハイレゾ音源をはじめ、従来からの音源もワイヤレスで高音質なサウンドを楽しめる。

ショウ へえ、そういうことなんですね。新井くんが言っていたみたいにアコースティック系は有線のほうがワイヤレスと比べたらやっぱり素直に鳴るし、元気のいい音楽はワイヤレスヘッドホンのほうが楽しく聴ける感じがしますね。

──King Gnuの楽曲を聴くならどちらがしっくりきますか?

新井 両方いけるような気がします。レコードで聴くようなものとか、ジャズのピアノトリオ、クラシックとか本当に音の端っこまで聴くような音楽、ピアノの余韻を感じたいならやっぱり有線のほうが向いているかな。

──なるほど。オカモトショウさんの「LOOP feat. AAAMYYY」を有線ヘッドホンで聴いていただきましたが、いかがでしたか?

新井 めっちゃいいですね。

ショウ 宅録で普通に作っていたときよりよく聞こえます(笑)。AAAMYY(Tempalay)の部屋に行って、マイクを立てて、アコギを弾いて録ったので部屋鳴りみたいなのが多少含まれてるんですけど、そういう細かいところまでリアルに聞こえてくる感じがしました。

あなたは有線派? 無線派?

──今回、最新のウォークマン®を使っていただきましたが、またウォークマン®を使ってみたいと思いましたか?

ショウ うん。携帯で聴くよりウォークマン®で聴いたほうが音楽を楽しめると思いました。今はサブスクで音源を配信して、その中から好きなものを選ぶ時代で、僕もそうやって音楽に触れる機会が多い中、ウォークマン®はちゃんとそれをいい音で楽しめるというのがわかって、ソニーさんカッコいいなと。やっぱり、いい音って大事なんですよね。絵画を暗いところで見てもわからないのと同じで、絵を描いている側からしたら全部が見える状況で見てほしいですよね。音楽も同じで、しっかりいい音で聞こえる環境で聴いてほしいなって。だからウォークマン®で自分たちの音楽を聴いてもらえたらうれしいですね。

新井 音楽好きにとって何が一番嫌かって、音の劣化だと思うんですよ。サブスクで音がよかったら最初から移行してたよって人も絶対いると思う。もともと音質の面が気になってサブスクは使わない派だったんですけど、使ってみたらやっぱり便利さが勝つんですよね。で、今回ウォークマン®を試してみて、「この便利さのまま、音がよかったらなー」と思っている人も満足できる感じがします。

──最後に「あなたは有線派?無線派?」と聞かれたら、お二人はどう答えますか?

ショウ 音のいい悪いって、自分がどのくらい製品を信じているかってところもあると思うんです。「どちらがいい」と決めるともう一方が悪いということになっちゃうこともあって決めるのが難しい。でも俺は線でつながっているほうが、いい音だと思います。だから有線派です!

──新井さんはいかがですか?

新井 どちらかを選ぶのは本当に難しいんですが、無線派です。今回ワイヤレスヘッドホンを試したら、音質面で全然ワイヤレスであることが気にならない感じがしたので、その感動度合いで決めました。ボディがイヤホンより大きいのでそのぶん、技術を詰め込む余地があると思うし、ユーザーのシチュエーションによっては有線と無線で五分五分になり得る印象です。ただ、ジャズのトリオを聴くなら有線のいい音で聴きたい。そういう聴く音楽による違いはもちろんあります。

ショウ どっちにも憎しみはないんですよ(笑)。愛しかないです。

左からオカモトショウ(OKAMOTO'S)、新井和輝(King Gnu)。

インタビュー動画


2021年2月24日更新