ナタリー PowerPush - N'夙川BOYS
よくぞ俺らを選んでくれた!卒業ライブに賭ける思い
19歳で作った「Freedom」
──じゃあここからはまた皆さんに質問させてください。私たちはもうすぐ20歳なんですけど、皆さんが20歳の頃はどんなことを思って過ごしていましたか?
リンダ 成人式行ったなあ。あとは何してた? バンドしてたよね。
マーヤ してたねえ。
リンダ うちはニャンキースってバンド。猫好きな女の子のギャルバンやってました。
マーヤ 僕はベース弾いてたんやけど、19歳くらいのときにギターに持ち替えるんですよ。歌が歌いたくて。だからバンドはしてて、その時期にはどうやったらいいかわからないけど、ロックでなんとかするっていうのは決まってたんです。高校のときに進路指導の紙に「ロックンローラー」って書いて、そのせいで僕だけ放課後呼び出されて。それは覚えてますね。
──あはは(笑)。
マーヤ で、19歳くらいのとき、その頃やってたバンドで作った曲が「Freedom」。
──それを今リリースしてるってすごいですね。
マーヤ 一応前のメンバーに電話しましたけどね。「やっていいかな?」「いいよ」って。その頃は歌詞は適当だったんで、今回新しくして、時空を越えてやっと完成しました。
やりたいことがやれる世界
──メンバーの皆さんにとって、N'夙川BOYSというバンドはどんな存在ですか?
シンノスケ このバンド自体、最初はホンマに続けるつもりもなかったし、1回だけやりましょうって言って始めたバンドだから、まさかこんなことになるとは思ってなかった。でも今となってはすごく大事な、なくてはならない存在やね。
マーヤ 今こうしてやってる最中は必死すぎて、どんな存在かいうのも考えたことなかった。あとから振り返ったときに何かすごく感じたりするかもしれへんけど。
リンダ 「学校ってどんな存在ですか」って言われてる感じなんですよ。うまい答えが出てこない。
──ああー。
リンダ なんだろう。普段の私とは違うもう1人の私がいて、やりたいことをやってる別の世界みたいなもんかなあ。現実なんやけど、どこか違うというか。
マーヤ 僕にとってはたまらん場所ですけどね。思いついたことをそのままできる環境なんてなかなかないでしょ。
──そうですね。
マーヤ まあ俺が客としてこのバンド観たら、めっちゃ悔しがると思いますわ(笑)。
よくぞ俺らを選んでくれた
──では最後に、今回のイベントのスタッフを担当する学生にメッセージをお願いしたいんですけどよろしいですか? みんながんばってイチから作ってるので。
マーヤ この日は結構無茶していいの?
一同 あはははは!(笑)
マーヤ 何したろかな。これ学生さんにとっては授業の一環みたいなもんなんですよね?
──はい。PAと照明とステージ周りを全部学生がやります。
シンノスケ 今までもそういうの何回もやってる?
──はい。それでこのライブが終わると卒業なんで、最後の実習ライブっていう形です。
シンノスケ 集大成やね。
マーヤ あー、それやったらなおさらね、よくぞ俺らを選んでくれた。なぜかっていうと、俺らのライブはね、いわゆる普通のライブのスタイルとか、授業で習ったことっていうのが、全く通用しない。
一同 あははははは!(笑)
シンノスケ 間違いないね(笑)。
マーヤ これさえ経験したら、今後卒業してどこの現場に行ってもOK。
シンノスケ せやな。夙川とやったからほかのバンドも余裕やわって言える。
マーヤ 社会に出ると誰も守ってくれへんからね。マニュアルどおりじゃなく自分で判断できるように。
シンノスケ ひょっとしたら社会に出れなくなるかも(笑)。
マーヤ 照明全部落ちてくるとか、全部の床が抜けてしまうとか(笑)、そういうことはまあないと思うけど、なんか本当にそんなことになってまうんちゃうかっていう可能性が、ロックンロールっていうものにはあるんですよ。だからなんつうか、ほどほどにちゃんとやります(笑)。
リンダ いろんな意味でいい卒業ライブにしますね。
──ありがとうございます。すごく楽しみにしています!
- 日本工学院 ミュージックカレッジ presents 卒業 LIVE 2013 Re:Thank you
2013年2月11日(月・祝)神奈川県 横浜BLITZ
OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売り 2000円 / 当日 2500円
<出演者>
N'夙川BOYS / The SALOVERS / THEラブ人間
GUEST PERFORMER:Daichi
高校生の皆さんを特別ご招待! 楽屋周辺やステージ袖など、普段見ることができないイベントの裏側がのぞける「バックステージツアー」も同時開催。詳細は下記ページにて確認を。
N'夙川BOYS(んしゅくがわぼーいず)
2007年2月、マーヤLOVE、シンノスケBOYs、リンダdadaの3名により大阪・太陽の塔の下で結成。「N’夙川ボーイズ」「LOVE SONG」の2枚のアルバムをインディーズでリリースし、耳に残るキャッチーな楽曲と担当パートを固定しないスタイルなど、独自の魅力でライブハウスを席巻する。2011年8月にミニアルバム「PLANET MAGIC」でビクターエンタテインメントからメジャーデビュー。同年公開の映画「モテキ」にも出演し、劇中で見せた型破りなライブパフォーマンスが話題を集めた。2012年10月にアルバム「24HOUR DREAMERS ONLY!」をリリースしている。