ナタリー PowerPush - N'夙川BOYS

よくぞ俺らを選んでくれた!卒業ライブに賭ける思い

ライブイベント「日本工学院 ミュージックカレッジ presents 卒業 LIVE 2013 Re: Thank you」が2月11日、神奈川・横浜BLITZで開催される。これは「日本工学院八王子専門学校 ミュージックカレッジ コンサート・イベント科」に通う学生たちが企画・運営するイベントで、出演アーティストはN'夙川BOYS、The SALOVERS、THEラブ人間にゲストパフォーマーのDaichiを加えた計4組となる。

今回ナタリーではこのうちN'夙川BOYSへのインタビューを企画。ライブ制作担当の学生である吉田美和さんと工藤亜美さんにインタビュアーを務めてもらい、学生ならではの視点からバンドの意気込みを訊いた。

構成・文 / 大山卓也 撮影 / 上山陽介

ライブの内容はほぼ思いつき

N'夙川BOYSインタビューの様子。

──まず今回の公演にご出演いただきありがとうございます。私たちは学生で、コンサート・イベント科の中には、コンサート制作コース、コンサートPAコース、コンサート照明コース、コンサート舞台コース、イベント企画コースっていうのがあって、実際に私たちが企画したりコンサートを制作したりしてるんです。ライブの本番も、PAや照明や舞台のスタッフは全部私たち学生が担当しますので、よろしくお願いします。

シンノスケBOYs よろしくお願いします。すごいね。

リンダdada いろんなコースがあるんやね。

──そうなんです。私、1年前に木村カエラさん企画の「オンナク祭」で初めて夙川さんのライブ観たんですよ。そのときすっごい感動して、それからファンなんです。

マーヤLOVE じゃあ推薦してくれたん?

──はい。私たちのイベントに以前から出ていただきたいと思ってて、それが叶ってすごいうれしいんです。

リンダ どうもありがとう(笑)。

──それじゃインタビューさせていただきます。夙川さんは毎回素敵なパフォーマンスを見せてくれて、ほんとすごいなって思ってるんですけど、演出のアイデアはどうやって考えてるんですか?

マーヤ ほぼ思いつきなんですけどね。「こんなんやってみたいねんけど」とか相談して「オモロそうやなあ」ってなったらやる。移動中の車でふと自分の好きな曲がかかって、「今日これやらへん?」「いいね」ってなって、リハーサルでやってみたら、思いの外ひどかったりして。

シンノスケ あまりのひどさに「絶対にやろう」って決めたりとか。上手にできたらやってへんかも。

お客さん=愛

──ライブのとき、お客さんはバンドにとってどういう存在ですか?

マーヤLOVE

マーヤ お客さんからは、やっぱりすごいパワーをもらってますよね。だからお客さんの反応が素晴らしければ、やっぱりこっちもすごい力で100倍返しにしなきゃいけないって思うし。

リンダ ホンマにもらってる。いつもそう思う。やっぱ人間やから、ライブやけど、体調悪いときとか悲しいときとかいろいろあるでしょ。で、いつも強気でがんばるつもりでいくんやけど、それでもやっぱりちょっとダメなときとかはあって。そういうときでもお客さんにパワーをもらうことで、いつものライブができるというか。だから愛やと思ってる、お客さんは。

──お客さんも同じことを思ってて、両思いみたいな感じだと思います。

マーヤ まあ、その思いが強すぎてそのときにとんでもないことが……。

一同 あははは(笑)。

マーヤ 本当に僕らも「マジすか!?」っていうことがたまに起こってしまうときがあるけど、そういうときも協力し合って全員で収めるっていう(笑)。

シンノスケ ライブのときは一応だいたいこんな感じでやりますっていうのは決めるけど、始まったらもう全然、その場の空気で変わっていくからね。

全員がフォワード

──バンド内でそれぞれ役割みたいなものはあるんですか?

リンダdada

リンダ ライブとかでの?

マーヤ 基本はないです。思いつきで。

シンノスケ その場その場で行きたい人が行く。

リンダ まあサッカーやったら、全員……。

マーヤ フォワードだよね。

シンノスケ 確かにね(笑)。

マーヤ 全員フォワードで、たまに1人ずつゴールキーパーをやるみたいな。

リンダ 空気読んでゴールキーパーやりに行く感じ(笑)。

マーヤ 2人ともなんかもうオーバーヘッドキックして倒れてるし、ここは私が行っとかな、っていう(笑)。

リンダ きっとこの3人じゃないと今の形にはなれへんのやろなとは思う。誰が欠けてもN'夙川BOYSにはなれへんっていうのは日々感じてます。

日本工学院 ミュージックカレッジ presents 卒業 LIVE 2013 Re:Thank you

2013年2月11日(月・祝)神奈川県 横浜BLITZ
OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売り 2000円 / 当日 2500円

<出演者>
N'夙川BOYS / The SALOVERS / THEラブ人間
GUEST PERFORMER:Daichi

高校生の皆さんを特別ご招待! 楽屋周辺やステージ袖など、普段見ることができないイベントの裏側がのぞける「バックステージツアー」も同時開催。詳細は下記ページにて確認を。

N'夙川BOYS(んしゅくがわぼーいず)

2007年2月、マーヤLOVE、シンノスケBOYs、リンダdadaの3名により大阪・太陽の塔の下で結成。「N’夙川ボーイズ」「LOVE SONG」の2枚のアルバムをインディーズでリリースし、耳に残るキャッチーな楽曲と担当パートを固定しないスタイルなど、独自の魅力でライブハウスを席巻する。2011年8月にミニアルバム「PLANET MAGIC」でビクターエンタテインメントからメジャーデビュー。同年公開の映画「モテキ」にも出演し、劇中で見せた型破りなライブパフォーマンスが話題を集めた。2012年10月にアルバム「24HOUR DREAMERS ONLY!」をリリースしている。