ナタリー PowerPush - NOTTV×ナタリー「風とロック LIVE福島 CARAVAN日本」

箭内道彦が描く“ライブイベント”

「風とロック東京 LIVE福島 CARAVAN日本 俺ら東京さ行くだョおっかさん」イベントレポート

「風とロック」豪雨の野音で大盛況!箭内道彦「来てくれてありがとね」

ライブイベント「風とロック東京 LIVE福島 CARAVAN日本 俺ら東京さ行くだョおっかさん」が4月6日に東京・日比谷野外大音楽堂にて開催された。当日は大雨というあいにくの悪天候だったが、会場にはこの日のイベントを楽しみにしていた多くのオーディエンスが駆けつけた。

猪苗代湖ズ

この日のオープニングアクトで登場したのは猪苗代湖ズ。山口隆(Vo, G)は「足元の悪い中ようこそ。オープニングだからってゆっくり観てんなよ! 新曲作りました!!」とテンション高く告げ、彼らの新曲「ふるさとに 愛してる きみがいるんだよ」でイベントの幕を開けた。曲を終えると山口は「次で早くも最後の曲だけどエンディングみたいに盛り上がってくれ!」と観客を煽り「I love you & I need you ふくしま」を披露。客席からは大きな手拍子が起き、彼らはそれに応えるようにエネルギッシュなライブアクトを繰り広げた。

続くステージには「風とロック」実行委員長の箭内道彦と公式MCを務める平井理央が登場してオープニングトークを展開。彼らはイベントの概要を説明し、雨の中駆けつけてくれたオーディエンスに対し感謝の気持ちを素直に述べた。

イベント本編の1番手はレキシが担当した。ステージに現れたレキシこと池田貴史は「雨でアフロがくずれていく様をごらんください」と会場の笑いを誘うと「きらきら武士」で扇子片手に破天荒なパフォーマンスを繰り広げる。「狩りから稲作へ」ではレキシらしい極上のファンクサウンドが奏でられ、オーディエンスは気持ちよさそうに体を揺らした。

高橋優

2番目の高橋優は弾き語りスタイルでのライブアクトとなった。1曲目「福笑い」から楽曲の魅力をストレートに伝える高橋のステージングに観客は見入る。2曲目の「陽はまた昇る」では「たとえ今が土砂降りでも止まぬ雨はないよ」という歌詞が、できすぎなほどこの日の状況とマッチし、オーディエンスはさらに彼の世界観に引き込まれた。その後は「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」「現実という名の怪物と戦う者たち」を立て続けに披露。途中ギターの弦が切れてしまったが、それもお構いなしと言わんばかりに演奏を続け、熱い弾き語りのパフォーマンスを繰り広げた。

音速ラインとねぎおとねぎこ。

3番目の出演アーティストは音速ライン。彼らはセッティングを終えると音の確認作業のようなセッションを行い、そこから間髪入れずにライブをスタートさせた。「街風」「みずいろの町」を立て続けに演奏し、MCで藤井敬之(Vo, G)が「次の曲は箭内さんに作詞をしていただいた曲です」と説明して「ありがとね」を披露。その後彼らはMCで音速ラインのファンにはお馴染みのキャラクターねぎおとねぎこをステージに呼び込むと「逢瀬川」を息のあったアンサンブルで聴かせる。藤井は曲のラストで「福島いいとこ遊びにきてね!」とアピールしてこの日のパフォーマンスを終えた。

渡辺俊美&富澤タク

4番目の富澤タクがステージに登場しセッティングを行っていると機材トラブルが発生。「雨の中お待たせして申し訳ない」とお客さんを気遣いつつ、演奏ができる状態まで回復した後「ナイトソング」でライブをスタートさせた。富澤はループエフェクターを使いギターのフレーズやハーモニーを重ね、ステージ上は1人しかいないのにも関わらず重厚感のある音でライブを繰り広げる。しかし1曲目を終えた富澤はやはり機材の調子が悪かったのか「すいません、1曲カットします」と告げ、機材を使用しない完全弾き語りスタイルで「いずれ」を披露。アクシデントをものともせず富澤はギターを丁寧に奏でながら歌声を伸び伸びと響かせた。

2曲目を終えた富澤は自身のバンドNumber the.のメンバーと渡辺俊美をステージに呼び込み「予定~福島に帰ったら~」を披露。客席には手拍子する人や一緒に歌う人の姿も多く観られ、なんとも多幸感に満ちた光景が広がった。富澤が「次は渡辺俊美!」とアナウンスしステージを去ると、テンポよく渡辺のライブに突入。渡辺はラテン調の曲「Another Sun」でオーディエンスを盛り上げると「ありがとう。来週故郷の福島帰って桜見てきます!」と高らかに発し「夜の森」で観客を情緒あふれる歌の世界に誘った。

THE BACK HORN

トリ前のTHE BACK HORNが登場したときには土砂降りの天候で、会場のいたるところに水たまりも見受けられた。しかし舞台に現れた山田将司(Vo)は「雨なんか関係ない!イエー!!」とテンション高く叫び、彼らは「涙がこぼれたら」を爆音で披露。続く2曲目の「奇跡」で会場の興奮は最高潮に達し、豪雨にも関わらず客席は熱気に包まれた。MCで山田は「みんなだけビショビショになっちゃってなんだか申し訳ない」と話してステージドリンクのペットボトルの水を頭からかぶると、オーディエンスはこれに大きな歓声で呼応する。最後の「世界中に花束を」では4人が一体となって熱いプレイを繰り広げ、客席には拳を高く突き上げてエキサイトする人の姿も多く観られた。

怒髪天

そしてトリを務めたのは怒髪天。舞台に登場した彼らはMCなしで「男、走る!」「歩きつづけるかぎり」「ドリーム・バイキング・ロック」「雪割り桜」を立て続けに演奏し、増子直純(Vo)は雨を浴びながらパワー全開のライブアクトを繰り広げ観客を大いに沸かせた。最後に増子は濡れた髪をぐしゃぐしゃにかき乱しながら「風とロック!」とイベント名を絶叫して圧巻のステージを締めくくった。

すべての出演者がパフォーマンスを終えると箭内がステージに再登場。箭内はイベント「風とロック」は当初東京で行わない予定だったが、怒髪天の増子に「なんで東京で開催しないんだ!」と怒られた経緯を吐露し「東京で開催してよかった。来てくれてありがとね」と、雨の中イベントを観続けた観客に対し改めて感謝の気持ちを表した。

最後に箭内はこの日の出演者を次々にステージへ呼び込み「発表してなかったけど今日はシークレットミュージシャンがきてくれてるんだ」とアナウンス。Mummy-D(RHYMESTER)とキヨサク(MONGOL800)の2人がゲストとして登場すると、会場はこの日一番の歓声に包まれた。その後はイベントのラストを飾るべくTHE HUMAN BEATSの「Two Shot」を全員で演奏し、ときに出演者同士でお茶目なダンスを披露する和気あいあいとしたステージが繰り広げられた。曲が終わると箭内が「客席のみんなも隣の人と手をつなごう」と提案し、出演者も観客も隣にいる人同士で手をつなぎ空にかざした。これにて豪雨の中で行われた約4時間におよぶイベントは幕を閉じた。

風とロック LIVE福島 CARAVAN日本
風とロックLIVE福島CARAVAN日本 9公演ダイジェスト
放送日
4月27日(土)22:00~23:00 長崎公演ダイジェスト版
5月18日(土)22:00~23:00 東京公演ダイジェスト版
※放送スケジュールは変更になる場合があります。番組表でご確認ください。
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