堀ちゃんとは一番共通点があるんじゃないかな

──ちなみに、岐阜で生活してた頃はどんな日常を送ってたんですか？

堀　実家にいたときはいつも寝て食べて、寝て食べての繰り返しで（笑）。

生駒　あはは（笑）。

──なるほど（笑）。学校ではどんな感じだったんですか？

堀　本当に仲のいい子が1人2人いて、その子たちとよくしゃべったり遊んだりしてました。あとは学級委員をやっていたので……。

生駒　堀ちゃんが？

堀　はい。

生駒　すごい！

堀　私、すごく真面目でおとなしい子っていう印象を持たれていて、クラス替えのたびに学級委員に推薦されるんですけど、時間が経つにつれて頼りないっていうことに気付かれちゃうんです（笑）。で、気が付くとよく寝てるんですよ。

──学校で寝ちゃうんですか（笑）。

堀　はい（笑）。そういう生活だったので、あまりわちゃわちゃした感じでもなくて。

──趣味は？

堀　趣味は食べることと温泉に行くことです。

──そんなゆったりとした生活が、乃木坂に入って一変したと。

堀　はい。乃木坂に入ってからは朝早くに起きるようになって、地元の家族や友達が「未央奈が起きてる！」みたいにビックリしてます。それぐらい進化しました。

──それこそ生駒さんだって、乃木坂に入ってすごく変わったわけですもんね？

生駒　そうですね。乃木坂に入ってから生活がガラッと変わりすぎて、うちも追いついていけなくて。いろいろ実感できたのは2枚目（2012年5月発売のシングル「おいでシャンプー」）ぐらいのときで、本当に変わり過ぎて訳がわかんなくなって、与えられることをただがむしゃらにやっていくしかなかったなあ。

──そういえば生駒さんに初めてインタビューしたのもその頃でしたが、まだキョドってましたもんね（参照：乃木坂46（生駒里奈）ロングインタビュー＆フォトギャラリー）。

生駒　挙動不審もいいところだった（笑）。だから堀ちゃんの気持ちもわかるよ。「あれ？ なんでうち、こんなところにいるんだろう？ あれ？」みたいな。

──しかも2人とも、いきなりセンターになったところも似てるし。

生駒　うん。初めてセンターになったときはうち、まだ弱かったと思うんですよ。周りには自信がある子がたくさんいるのに、「なんでセンターに選ばれたんだろう？」って思ってたし。よくその中にいたなあって。しかもスタッフさんからも「生駒がセンターだから」って特に言われたわけじゃないから実感もなくて。だから堀ちゃんとは一番共通点があるんじゃないかなって思ってたんです。

もし2期生がセンターになるなら堀ちゃんかなって

──生駒さんは今回の選抜メンバーに2期生が入ると思ってましたか？

生駒　うん。2期生がセンターだと思ってた。で、それが堀ちゃんだっていうのも予想してた。

──え、本当に？

堀　なんでですか？

生駒　全体的に見て、もし2期生がセンターになるなら堀ちゃんかなって。

──直感で？

生駒　うん、直感で思った。「乃木どこ」（テレビ東京系で放送中のレギュラー番組「乃木坂って、どこ？」。この番組内で毎回選抜発表が行われる）の収録に2期生が見学に来てから、これは完璧に2期生から選ぶなと思って。で、選抜発表のときに今回は今までの16人から17人に増えて、しかも前列も3人から5人に変わった。後列から1人、また1人って呼ばれて、最後に堀ちゃんが呼ばれて「やっぱりね」って心の中では思ってたんです。

──選抜発表では生駒さん、一番さわやかな笑顔でしたよね。

生駒　選抜発表のたびに泣いてたら、なんか自分がかわいそうだなと思って。その都度苦しんで、自分を追い込んで自信をなくしちゃうよりは、自分に優しくするほうがいいんじゃないかなと思うようになったんです。もちろん気持ちの切り替えは難しいけど、自分に向けて「大丈夫、大丈夫」って言ったほうがいいんじゃないかって。

──それはセンターから外れた前作「ガールズルール」で学んだ？

生駒　そう。こんなこと言ったらいけないと思うんだけど、センターから外れてなかったらきっとうちダメになってたと思う。でも今はセンターの重圧から解放されて、すごく気持ちが楽になったんです。自分も思ったように活動していいんだって。5枚目（「君の名は希望」）までは自分なりに遠慮してるところがちょっとあったけど、6枚目からは自由にしたら、それがすごく楽しくて。

生駒さんは私の気持ちを一番わかってくれそうだなって

──今日の撮影を見てると、堀さんは生駒さんと仲よくやってますよね。特に堀さんは先輩に物怖じしないというか。

堀　生駒さんだけは大丈夫なんです。

生駒　そうなの？ うふふふ（笑）。なんでも買ってあげる！

──どうして生駒さんだけ大丈夫なんですか？

堀　生駒さんは私の気持ちを一番わかってくれそうだなって。

──センターになったからそう思うようになった？

堀　そうですね。乃木坂に入ったばかりでポジションも何もないところからいきなりセンターっていう場所に立ったのが一緒だなって。

──番組の選抜発表で自分の名前が呼ばれたとき、どう思いましたか？

堀　私、これといった特技も長所もなくて、本当に寝て食べての生活を繰り返してた人間で。オーディションに合格したのにもビックリしたのに、今度は選抜発表で名前を呼ばれて、パニックになっちゃったんです。

──じゃあ名前を呼ばれたあとにワーッて泣いたのは、ビックリして？

堀　ビックリしたのと、急に不安になってしまって。呼ばれた直後に顔を横に振ったのが映ってたと思うんですけど、無意識にイヤだって首を振ってしまったんです。私にはできないって。

──収録のあとに生駒さんは堀さんに声をかけたと聞いています。なんと言ったんですか？

生駒　1期生が揃ってる前に１人だけ2期生が出てきて、自分がもし堀ちゃんだったらめっちゃ怖いなって。それを見て、ふと自分のときのことを思い出して、これは堀ちゃん絶対にヤバいだろうなと思って「大丈夫だからね」って声をかけたんです。あそこで声をかけなかったら、ずっと怖いまんまだと思ったし、そんなんじゃ続けられないじゃないですか。それに、あそこで唯一声をかけられるのは自分なのかなと思って。

堀　うれしい。本当に心強かったです。