ナタリー PowerPush - 乃木坂46(松村沙友理)
さゆりんご、サブカルの聖地を探検
アニメ好きを公言する松村沙友理は、サブカルチャーの巣窟・中野ブロードウェイ内に店を構える「まんだらけ」中野店に潜入。多数の専門店舗を巡回し、ディープなアイテムの数々に大喜び。コアなマンガが並ぶ書籍コーナーでは、お気に入りを物色しつつじっくり読みふけってしまう場面もあった。
無邪気な笑顔を見せながら散策を楽しんだ彼女は、インタビューでアニメに対する思いをたっぷり語ってくれた。
取材・文 / 西廣智一 撮影 / 中西求 企画 / 富樫奈緒子
撮影協力 / まんだらけ中野店
アニメを観るのはごく普通のこと
──松村さんはアニメが大好きという話ですが、子供の頃から好きだったんですか?
はい。ちっちゃい頃から「クレヨンしんちゃん」や「ドラえもん」が大好きで、いろんなアニメをずーっと観続けてきて。だから、自分にとっては「アニメを観るのはごく普通のこと」で、自分のことをオタクだと思ったことがないんです。
──じゃあ、最初にのめり込んだ作品って覚えてますか?
「まほらば ~Heartful days」っていうアニメなんですけど、最初は原作のマンガから入って、アニメも観るようになってハマりました。
──それは何歳の頃?
小学校6年生だったと思います。その頃からいろんなアニメを観るようになって、中学校に入った頃に「涼宮ハルヒの憂鬱」がめっちゃ流行ったんですよ。で、それに私も乗っかり(笑)。
──そして現在に至ると。最近面白かったアニメって何かありますか?
一番衝撃的やったのは「Another」っていう、ちょっと怖い作品ですね。小説が原作なんですけど、私はそれをマンガ化したものから入って。マンガ版はめっちゃ怖かったんですけど、実家に置いてきちゃってこっちで続きを読んでなかったので最後どうなるか全然知らなかったんです。で、アニメ版を観たらすごく怖くて。絵はカワイイんですけど、人がバタバタ死んでいくんですよ。
──なるほど。好きになるアニメっていうのは、やっぱりキャラクターがカワイイ作品が多い?
もう、絶対にそこですね。
──東京に出てきてからも、「まんだらけ」のようなアニメショップにはよく足を運ぶんですか?
何度か秋葉原に行ったくらいで、あまり行けてないです。そのときはアニメ専門の本屋さんばっかり行って、ここが終わったら次のお店って感じでハシゴしてました。あ、それから去年初めてコミケにも行ったんですよ。大阪の同じようなイベントには行ったことがあったんですけど、東京のコミケにはなかなか行けなかったので、ちょっと感動しましたね。
──ちなみに大阪だと、秋葉原みたいな場所はどこになるんですか?
日本橋ですかね。私の場合は「アニメイト」に、毎日学校帰りに寄ってましたけど(笑)。
母から「ダンス審査があるんやったら絶対アカンわ」って言われた
──そんなアニメ好きの松村さんが、なぜ乃木坂46のオーディションに応募してみようと思ったんですか?
正直、最初は芸能界に入りたいっていう気持ちは全くなくて、本当は看護師を目指してたんですよ。で、大阪の大学に進学するつもりで、地元で浪人生をしてたんですけど、周りから乃木坂46のオーディションの話を聞いて、なぜか応募してしまいました。AKB48さんはテレビに出てはったら観ていたし、普通に好きでしたけど、なりたいとは思ったことはなかったんです。NMB48さんが大阪で始動するときに、高校の友達から「オーディション、受けたらいいやん?」って言われたんですけど、最初はあまり興味がなくて。だけど今回はなぜか応募してしまい、偶然受かったんです。いろいろと奇跡です(笑)。
──その頃興味を持っていたら、NMB48のオーディションを受けていたかもしれないですね。乃木坂46のオーディションに合格してからの約8カ月間で、何が一番大変でしたか?
んーっ、やっぱりパフォーマンスですかねえ。私はダンスも未経験で、むしろ全体の中でダンスができないほうだったんですよ。高校生の頃も体育の授業でダンスをするとき、いつも落ちこぼれグループの中にいて、先生に重点的に教えてもらっていたので、まさか受かるとは……。だって、オーディションにはダンスの審査もあったんですよ!(笑)
──オーディションではちゃんと課題のダンスを踊れたわけですね?
そうです。母からも「あんた、ダンス審査があるんやったら絶対アカンわ」って言われていて、私も絶対にそうだと思ってたんですよ。でも、受かってしまったんです。
どこにも逃げ道がないと思って乃木坂46に賭けた
──ちなみに歌はどうでしたか?
私、ちょっと前まで人前で歌うのがめっちゃ嫌いでした。
──え、ダンスも苦手、人前で歌うのも嫌いって……(笑)。
友達とカラオケに行っても、マイクが回ってきたら自分を飛ばして次に渡すくらい嫌いで。誰かが歌ってるのを聴いて一緒に盛り上がるのは楽しいし、カラオケに行くこと自体はめっちゃ好きなんですけど、1人で歌えって言われても絶対に歌わなかったですね。
──それは人前で歌うことが嫌だったんですか? それとも、そもそも歌うこと自体が嫌いだったんですか?
人前で歌うのが嫌でした。私、本当に音痴なんですよ(笑)。
──歌うことに対して自信がないことがコンプレックスだったと。でも、乃木坂46に入ったらCDデビューというのは避けては通れない道ですし、ダンスや歌のレッスンは相当大変だったのでは?
ダンスレッスンは正直行きたくなさすぎて、本当にあの頃はヤバかったです。
──そこをどうやって乗り越えたんですか?
どこにも逃げ道がないと思ったんですよ。私は元々浪人していて大学も行ってなかったし、そんな身分で上京してきたので「もうここに賭けるしかないな」って。ここで乃木坂46を辞めて帰ってもなんも残らないじゃないですか。だから、もうやるしかないと思ったんです。
Type-A
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 偶然を言い訳にして
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 偶然を言い訳にして off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 偶然を言い訳にして -MUSIC VIDEO-
- 生田絵梨花×ヒロシュー
- 伊藤万理華×有元沙矢香、山本真希
- 衛藤美彩×二宮崇
- 川後陽菜×山田篤宏
- 川村真洋×渡邊直
- 齋藤飛鳥×阿相クミコ、山田一仁
- 斎藤ちはる×大形美佑葵
- 斉藤優里×榮良太
- 桜井玲香×内村宏幸
- 西野七瀬×萩原健太郎
- 松村沙友理×佐藤有一郎
Type-B
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 水玉模様
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 水玉模様 off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 水玉模様 -MUSIC VIDEO-
- 安藤美雲×松田一輝
- 生駒里奈×青山裕企
- 市來玲奈×掛川康典
- 岩瀬佑美子×村山和也
- 柏幸奈×青松拓馬
- 高山一実×松本博樹
- 永島聖羅×石井貴英
- 橋本奈々未×杉本達
- 畠中清羅×佐藤大輔
- 大和里菜×フラッシュハリー
- 和田まあや×岩元正幸
Type-C
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 狼に口笛を
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 狼に口笛を off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 狼に口笛を -MUSIC VIDEO-
- 伊藤寧々×デハラユキノリ
- 井上小百合×森田一平
- 白石麻衣×長崎愛
- 中田花奈×手塚眞
- 中元日芽香×マツモトジュンイチ
- 能條愛未×鈴木真人
- 樋口日奈×池田圭太
- 深川麻衣×入江和宏
- 星野みなみ×川島小鳥、箕浦建太郎
- 宮澤成良×カツヲ
- 若月佑美×岡川太郎
通常盤
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- ハウス!
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- ハウス! off vocal ver.
乃木坂46(のぎざかふぉーてぃしっくす)
2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33人が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコンウィークリーチャートで初登場2位を記録し、2012年4月現在セールスは20万枚を突破している。同年5月には早くも2ndシングル「おいでシャンプー」をリリース。
2012年5月2日更新