西沢幸奏|“LOVE×麺”新感覚のラブソング、誕生

自分の信念や人間性を乗せた曲

──ボーカルのレコーディングに関しては今回、どのような気持ちで臨みましたか?

「LOVE MEN HOLIC」では歌でもチャレンジできたと思います。最近はちょっと激しめの曲が多かったので、久々のポップな曲をどう歌おうかということはよく考えましたね。ただ、曲はポップではあるけど自分として育ててきているカッコよさは今回も打ち出したい気持ちもあって。なのでAメロの部分でラップをしてみることにしたんです。自分なりのラッパー像を思い浮かべながらレコーディングしました(笑)。

──畳みかけるボーカルが楽曲の勢いをより増していますよね。ラップっぽい歌い方は難しくはなかったですか?

西沢幸奏

私の場合、声を張る曲がけっこう多いので、いつものレコーディングではあまりテイクを重ねないようにしているんですよ。一発でいい歌が録れるようにがんばると言うか。でも今回はいつもとは違った表現だったので、試行錯誤しながら何度もテイクは重ねました。最終的にはすごくいいものが録れたと思うので満足しています。

──ラップ以外のパートはすごくナチュラルに歌われている印象がありました。1曲の中での対比が聴いていて楽しかったです。

ありがとうございます。私の普段の人柄的にはロックと言うよりポップなタイプだと思うので、肩の力を抜いて笑顔で歌ったら思い通りの声が出た感じですね。

──対比と言う意味では、シングルの2曲目に収録されている「Gray Blaze」とは歌声がまったく違いますよね。かなり力強いロックな歌になっていて。

そうですね。「Gray Blaze」のほうは、さっき言った“自分らしさとして育ててきたカッコよさ”を出した歌い方になっています。今まではカッコいい声、カッコいい歌い方がどんなものかちょっとあやふやなところがあったんですけど、「Gray Blaze」のレコーディングのときにそれが見つかったという実感があって。そういう意味では、今まで以上に明確に声の使い分けができたシングルになったんじゃないかなと思いますね。

──ボーカリストとしては今後もさまざまなタイプの楽曲を通して、歌のアプローチの幅を広げていきたい気持ちも強いですか?

やみくもにいろんな曲にチャレンジしたいという気持ちはあまりないですね。今回の「LOVE MEN HOLIC」では新しいアプローチを見せることができましたけど、根本的にはすごく私らしい曲ではあると思っていて。だから自分の信念や人間性を乗せた曲をまずは歌っていくことが大事なんじゃないかなって。その中で新しい歌い方を見つけていけばいいわけですからね。

「そっちが求めるなら、こっちだってその気で行くよ」

──西沢さんにとっての2018年は本作でいいスタートとなりましたね。

そうですね。いきなりラーメン愛が強まった感じですけど(笑)。アニメを観たあとは、そこに出てきたお店につい行っちゃいますよね。先日は天下一品に父と2人で行きましたし。あの店にもこの店にも行かなきゃって感じでかなり忙しいです。あははは(笑)。

──「LOVE MEN HOLIC」のミュージックビデオでは蒙古タンメン中本とコラボもされていて。そちらも大きな話題を呼んでいます。

中本の社長さん、白根誠さんにも出演していただきました! 今回、MVで共演いただいたほかにも、何と、コラボメニュー「辛いぜ!熱いぜ!!シビレるぜ!!!ロックンロールメン~辛肉魂(玉)入り~」を作っていただいたり、蒙古タンメン中本の応援ソングとして「LOVE MEN HOLIC」の蒙古タンメン中本Ver.を制作させていただいたり……、ガッツリとコラボを行いました! ぜひ皆さんもお近くの蒙古タンメン中本に足を運んでいただきたいです。

  • 蒙古タンメン 中本×西沢幸奏 コラボポスター
  • コラボメニュー「辛いぜ!熱いぜ!!シビレるぜ!!!ロックンロールメン~辛肉魂(玉)入り~」

──音楽活動に関して今年の目標はありますか?

今年はバンドスタイルでのライブをたくさんしたいですね。去年のツアーはギター1本で回らせていただいて、そのスタイルだからこそ学ぶことがたくさんあったんですよ。ただ、そのあとの12月にバンドスタイルでやったファンクラブイベントが本当に楽しくて。西沢幸奏の良さを最大限伝えられるのはバンドスタイルだなって改めて思いました。だから今年はそれを追求したいなと。もちろんバンドだけじゃなく、いろんなスタイルで見せられるようにパフォーマンス面もレベルアップしていきたいですね。

──ライブではかなり暴れるそうですね。

お客さんがみんな激しいものを求めるんですよ。だから、「そっちが求めるなら、こっちだってその気で行くよ。かかってこいよ!」みたいな感じになるんですよね(笑)。去年1年でそういうスタイルが自然とできあがっていったところはあります。ただ、激しさだけを追求していくと、私もお客さんも体力的にけっこう大変じゃないですか。だからライブ1本の中での緩急の付け方ももうちょっと研究しなきゃなとは思ってます。激しいライブに慣れていないお客さんも含めて、みんなが楽しめるようなライブを作っていくことが今年の課題でもありますね。がんばります!

西沢幸奏
西沢幸奏「LOVE MEN HOLIC」
2018年2月21日発売 / FlyingDog
西沢幸奏「LOVE MEN HOLIC」初回限定盤

[CD]
1296円 / VTCL-35270

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収録曲
  1. LOVE MEN HOLIC
  2. Gray Blaze
  3. LOVE MEN HOLIC(Instrumental ver.)
  4. Gray Blaze(Instrumental ver.)
西沢幸奏(ニシザワシエナ)
西沢幸奏
1997年2月23日、埼玉県生まれのアーティスト。中学時代に父が使用していたギターを手にしたことをきっかけに音楽にのめり込み、2014年に行われた「第1回フライングドッグオーディション」でグランプリを獲得した。2015年2月にテレビアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」のエンディングテーマ「吹雪」をリリース。17歳でCDデビューを果たし、注目を集める。2017年3月には1stアルバム「Break Your Fate」を発表。4月に東京・赤坂BLITZで初のワンマンライブ「1st LIVE “Break Your Fate”」を開催し、7月より初のツアー「SHIENA NISHIZAWA LIVE TOUR」で全国12カ所へ。12月に東京・下北沢GARDENでファンクラブイベント「Shiena Nishizawa LIVE 2017 supported by“Face to Face”」を行った。2018年2月にアニメ「ラーメン大好き小泉さん」のエンディングテーマ「LOVE MEN HOLIC」をシングルリリース。エネルギッシュなパフォーマンス、そしてロックからバラードまでを歌いこなす高い表現力で多くのリスナーを引き付けている。