気合い一発、やれることは全力でやる

──約20年ぶりとなるX JAPANの日本ツアー、とても楽しみです。

気合一発、やれることは全力でやるんで、あとは「なるようになれ！」ですね。追加公演が入って横浜アリーナ公演は4DAYSになりました。4DAYSなんてやった記憶がなかったからToshl（Vo / X JAPAN）が「できんの？」って聞いてきたんですよ。で、「できんじゃないの？」って軽い感じで返したら「そうだね」ってToshlも軽く言ってくれたんで、やることにしました（笑）。昔ほど「こうでなきゃいけない」みたいな縛りが自分の中にないので、限界に挑戦してこれまで以上になんでもやってやるつもりです。

──さらに初日は宮城・石巻BLUE RESISTANCEでのチャリティ公演も決定しました。この公演と、慈善活動への思いを聞かせてください。

ありがたいことに大きな反響をいただいてます。何年か前に石巻に行きまして、幼稚園、小学校、中学校とかいろいろなところを訪問したあと、そこのライブハウスにも行きました。ライブハウスの人に「YOSHIKIさん、今度ここでやってくださいよー」なんて冗談交じりに言われて「そうだねー」って感じの会話を交わしていたんです。それが今回、チャリティライブという形で実現できるのはうれしいことですね。SUGIZO（G / X JAPAN、LUNA SEA）も震災直後からずっとボランティア活動を続けてますし、メンバーみんなの思いが形になるなって。チャリティとかボランティアって災害が発生した直後はみんな一斉にやるけど、やり続けるのってなかなか難しいことだから、今日の「チャリティガラ」もそうだし、もっとチャリティを身近なものにできるようにがんばれたらなって思っています（参照：X JAPANが約24年ぶりにライブハウスに、石巻を熱くさせたチャリティ公演）。

──2016年3月12日にはニューアルバムのリリース記念ライブがイギリスのWembley Arenaで開かれますが、当日はX JAPANのドキュメンタリー映画も公開されますね。

公開というか、試写に近い形になると思います。本格的な公開は来年の夏以降を予定しています。

こんな時代だからこそ、直接会う機会も大切にしたい

──YOSHIKIさんは頻繁に世界各国を回られてますけど、現地に行かなくても打ち合わせなどはインターネットのサービスを使えばできるのでは？

そうですね。逆に困っちゃったことがあって、香港にいるのに1日中日本のスタッフとやり取りしてた日がありました（笑）。

──それでも移動が絶えない理由っていうのは？

今言っていただいたようにこういう便利な時代だからこそ、実際に人と会う機会が減ってきてるんで、打ち合わせとかはできるだけ直接会うっていうことを大切にしています。それはこれだけインターネットが広まってるからといってツアーをしなくていいのかって言ったら、やっぱりそれは違うのと一緒で。

──逆に海外にいるときでもインターネットを使えばいつでも日本のファンに生配信ができますね。

そうですね。以前ニコファーレでトークショーを配信したとき（参照：X JAPANがニコ生に集結！YOSHIKI「来年世界ツアーだ！」）、僕が「X!」って言ったら画面いっぱいが「X」ってコメントで埋め尽くされたのを観て……あれで完全にニコ生にハマりましたね。多少はタイムラグがあるにしてもファンと一体になれるシステムは本当に面白いなって思います。

──リアルタイムでファンとコミュニケーションが取れるのがニコ生の魅力の1つですよね。

でもあのときはコメントが大量に投稿されすぎて、サーバーをダウンさせちゃったんですよ。ニコニコさんはあれからシステムを増強してるようなんで、うちらも負けないようにパワーアップしてまたサーバーを落としてやろうなんて思ってます（笑）。