4月25、26日に千葉・幕張メッセ国際展示場1～11ホー ルと同イベントホールにて「ニコニコ超会議2015」が開催された。両日合わせて延べ15万人以上の来場者と、794万人のニコ ニコ生放送視聴者を集めたこのイベント。中でも、ひときわ大きな注目を集めたのがライブイベント「超音楽祭2015」だろう。

今年の「超音楽祭」には陸上・航空両自衛隊所属の吹奏楽団や小林幸子から、「アイドルマスター」シリーズの出演声優、ニコニコ動画で人気の“歌ってみた”勢、“踊ってみた“勢まで、多士済々な29組が出演。ナタリーとニコニコ動画のコラボ企画「ニコナタ」では、今回この「超音楽祭2015」の模様をレポートする。

取材・文 / 倉嶌孝彦（P1～2）、成松哲（P3～4）　撮影：上飯坂一、中島たくみ、大塚素久

超音楽祭2015 Day1

ROOT FIVE

2日間にわたる「超音楽祭2015」のトップバッターはROOT FIVE。割れんばかりの黄色い歓声が響き渡る中、彼らはコミカルな振り付けを織り交ぜた「Love Ninja」から勢いよくライブをスタートさせる。「MERRY GO ROUND」では、メンバーの動きに合わせてオーディエンスがタオルやサイリウムを回し、客席も一体感のあるステージングを展開した。

妖～AYAKASHI～

そして2番手、妖～AYAKASHI～は8月にメジャーデビューを果たす男性アイドルユニット。そのステージで彼らがデビューシングル曲「憑き夜に踊れ」を歌唱すると、フロアにはリリース前の曲ながら、そのリズムに合わせて“MIX”を打つ多くのファンが。彼らの注目度の高さを伺わせた。

まじ娘

アコースティックなプレイで魅せたのはまじ娘。ボカロP・164とともに登場した彼女は、164が爪弾くアコースティックギターの音色に合わせて迫力ある歌声を響かせ、オーディエンスを圧倒してみせる。さらに164の楽曲「shiningray」を歌ったところで彼がステージを去り、入れ替わるようにみきとPを招き入れると、今度はみきとPのアコギに合わせて、彼の楽曲「サリシノハラ」「僕は初音ミクとキスをした」をしっとりと歌い上げた。

Gero～むすめん。

「超会議ーーー！」のシャウトとともにステージに雪崩れ込んだGeroは、まずは「NO WAY OUT」「BELOVED×SURVIVAL」の2曲でフロアのテンションを一気に引き上げる。さらに前山田健一と共作した「うどん」ではオーディエンスと「かまたま」「つるつるしこしこ」のシンガロング。フロア中から「おいなりさーーーーん」の声が上がると、彼は満足そうな笑顔を浮かべ、オーディエンスに感謝の言葉を送った。続いてステージに現れたのは、モーニング娘。'15のダンスカバーなどで話題の男性グループ・むすめん。だが、この日はカバーを封印。フォーメーションを変えながらかわいらしいダンスを披露する「Rabbit Jump!!」で女性ファンを魅了するなど、オリジナル曲で「超音楽祭」の観客たちに自身をアピールした。

A-Queen from BURLESQUE TOKYO～アップアップガールズ（仮）

A-Queen from BURLESQUE TOKYOは、ポールダンスショーを見せる東京・六本木の「バーレスクTOKYO」のダンサーからなるユニット。露出度高めのコスチュームでステージ上を埋め尽くした彼女たちは「千本桜」「威風堂々」といったボカロ曲をカバーし、さらに椅子に縛りつけた男性を代わる代わる誘惑していく妖しげなパフォーマンスを繰り広げ、客席の男性陣を大いに喜ばせた。一方、アップアップガールズ（仮）は“元気”を前面に押し出すパフォーマンスを展開。1曲目のEDMチューン「全力！Pump Up!!」からトップギアの歌とダンスでフロアを熱狂させると「アッパーカット！」ではオーディエンスを煽りまくるなど、最後まで力強いアクトを届けた。

藍井エイル～REVALCY

現在の勢いをうかがわせる怒号のような歓声に包まれながら登場した藍井エイルは、「IGNITE」「GENESIS」とアニメソングを畳み掛ける。「アニメの『アルスラーン戦記』見てる？」と客席に話しかけたのち、このアニメのエンディングテーマ「ラピスラズリ」をパフォーマンス。自身の代表曲を連発するセットリストでフロアを大いに盛り上げた。そして中川翔子「空色デイズ」をカバーしてフロアとニコ生視聴者の心を掴んだのはツインボーカルユニット・REVALCYだ。彼らはさらに自身のオリジナル曲にしてアニメ「まじっく快斗1412」のエンディングテーマ「WHITE of CRIME」で心地よいハーモニーを会場に響かせた。