“幸せ”というテーマなら世界を1つにできる
──シングルの話に戻りますが、表題曲「世界の人へ」は世界に向けてメッセージを呼びかけるような壮大な歌詞が印象的なナンバーですね。
山口 この曲には冒頭で「オーイェイエー」と歌うところがあるんですけど、「世界はどこまで青空なのか?」や「出陣」といったこれまでの由佳ちゃんがセンターの曲にも「オー」みたいにみんなで叫ぶパートがあるんですよ。
加藤 わかった! 荻野の「お」だ!
荻野 それ私も思った。ダメだ、お互い低レベルだわ(笑)。
山口 (笑)。由佳ちゃんには周りの人を巻き込むような力があるんだと思います。
加藤 あと「一緒にしあわせになろう」とか「一人じゃないよどんな時でも…」とか、1曲の中にいろんな立場から呼びかける歌詞があるのが素敵だと思います。「世界の人へ」というタイトルからはすごく壮大な曲という印象を受けるんですけど、歌詞を見るとそんなことはなくて。“幸せ”という誰にとっても身近で、世界中の人たちの思いを1つにできるようなテーマを歌っているんです。
本間 この曲のミュージックビデオは新潟の姉妹都市であるロシアのウラジオストクで撮影したんです。現地の人との間に言葉の壁を感じたこともあったんですけど、「言葉なんかが違ったっていい 大きな声で歌い続けよう きっと心は一つになれる」という歌詞の通り、曲がかかって撮影してるときはみんな興味津々で見てくれて、中には手拍子をしてくれる方もいて。言葉は違っても気持ちは共有できるんだなと思いました。
──ウラジオストクでの撮影は強行スケジュールの中で行われたそうですね。
加藤 夕方に着いて、その日の夜にもう撮影があって。日本でメイクしてから行ったんですよ。
荻野 髪もセットしたまま飛行機に乗ったので、機内で寝れなかったんです。
山口 現地では雨が降った日もあったし、日本に帰って来たあとはすぐに握手会があったし。
加藤 でも、向こうでご飯はちゃんと食べられたかも。
荻野 ハンバーガーが一番おいしかった。
山口 あれ、新潟にもあるチェーン店のでしょ(笑)。
荻野 えっ! そうなの!?
本間 私は甘党なのでスイーツをたくさん食べました。あとポテト。
荻野 それもチェーン店のじゃないの?(笑)
──MVには主人公を演じたNGT48ファンのアリナさんをはじめ、ロシアの方も多く登場しています。
荻野 現地ではバスで移動していたんですけど、ほかのバスに乗ってる方がすれ違うときに手を振ってくれるんです。ハートマークを作ってくれたり、投げキッスまでしてくれたりして、ウラジオストクの人たちはみんなすごくフレンドリーでした。
山口 新潟の人だってわかったのかな?
荻野 姉妹都市だから仲よくしとかなきゃって?(笑)
加藤 そんなわけないでしょ!(笑)
対極さがいい2チームのカップリング曲
──シングルのType-Aには加藤さんがセンターを務めるTeam NIIIの楽曲「心に太陽」が、Type-Bには本間さんがセンターのTeam Gの楽曲「カーテンの柄」が収録されます。「心に太陽」は明るくて前向きな曲である一方、「カーテンの柄」は心の葛藤を歌った暗い曲に仕上がっていて、とても対照的な2曲です。
荻野 「心に太陽」はホントに明るくて楽しい曲なんですよ。
加藤 歌詞を見るたびに前向きな気持ちになれます。活動している中で不安なこともあるんですけど、この曲を心に携えて生きていきたいです。
──「心に太陽」のMVでは加藤さんのコメディエンヌぶりが発揮されていますね。
本間 これ、めちゃくちゃいいですよね(笑)。
加藤 CMふうの作りになっていて、私がタレントでほかのメンバーが“カトミナマネージャー”に扮しているんです。とにかくポンコツな私をみんなが助けてくれるという内容で、YouTubeで公開されているのはショートバージョンですけど、そのあとの後半では大きな展開が待っているんです。チームの雰囲気がそのまま表われているし、アイドルらしさだけじゃない、ひと笑いできる要素のあるMVを作れたことがすごくうれしかったです。
本間 この曲、タイトル的には私に一番合ってると思うんだよね。日陽だけに。
荻野 いやいや、チームNIIIだからこその曲だよ!
山口 「カーテンの柄」も負けてない曲だと思います。4thシングルは明るい曲が多い中、この曲はどーんと気が病むくらい暗くて、聴いていてすごく印象に残るんじゃないかな。
本間 すごく重い歌詞なんですけど、誰にでもあるような過去を引きずってしまうよう気持ちがダイレクトに表現されています。
山口 暗い気持ちになったときは明るい曲を聴きたくなると思うんですけど、「カーテンの柄」はそんなときに共感できる曲だと思います。
荻野 バランスがいいよね。明るい曲と暗い曲があって。
本間 その対極さがいいと思います。
──2チームになったことが楽曲面でも生かされていますね。最後に、各チームの今後の活動の意気込みをそれぞれキャプテンから聞かせてください。
加藤 はい。チームNIIIでは私たち1期生が率先して動きながら後輩にいろいろと伝えていかなきゃいけないので、1人ひとり自分にできることを探しつつ、チームでの活動を楽しんでやっていきたいです。自分もキャプテンという立場なしにチームに対してできることを考えて行動していきたいと思います。
本間 私たちチームGはスタートしてからまだ3カ月くらいで、どんな色に染まっていくのかわからない途中段階なので、進化していく成長過程を楽しめるチームだと思います。ファンの方には見守っていただきつつ応援してほしいと思いますし、チームGがNGT48の新しい魅力の1つになれるように精一杯がんばっていきたいです。
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NGT48研究生 手書きメッセージ