NGT48に移籍してくれたのが里英さんでよかった

──シングルのカップリング曲についても何曲か話を聞かせてください。Type-Aには、北原さんの初のソロ曲である卒業ソング「私のために」が収録されますね。

北原　まず、卒業ソングをいただけること自体が幸せで。3、4年前に卒業を考えていた時期に卒業していたらこのような曲をもらえていなかったと思いますし。そのときは自分で卒業ソングを作ろうと考えていたんです。

中井・荻野・本間　えー！（笑）

北原　（笑）。なので、NGT48に移籍して大切なメンバーができて、そんな中で卒業ソングをいただけたことはすごくうれしいです。

──レコーディングで歌っていて、こみあげるものはありましたか？

北原　歌が難しくて、自分にこれが歌えるのかという不安があったので、こみあげてくる余裕がなかったですね。でもこの曲を聴いたメンバーが「すごく泣けました」って言ってくれて、安心しました。

──先ほどTOKYO DOME CITY HALL公演で卒業コンサートが発表されたときに大泣きしたという話が出ましたが、北原さんとしては卒業コンサートが開催されることも予想していなかったのでしょうか？

北原　そうですね。3、4年前はそんなことを考えてもいなかったですし、AKB48グループで卒業コンサートを開催していただけるメンバーも限られてますので。TOKYO DOME CITY HALLではNGT48の新潟での初の単独コンサートが卒業コンサートの前日に開催されることも発表されて、新潟で単独コンサートをできないままに卒業するのも嫌だったので、同時に叶えることができてうれしいです。

──中井さん、荻野さん、本間さんは北原さんの卒業を目前に控えて、現在どのような心境ですか？

荻野　取材のときにお菓子をいっぱい食べる里英さんの愛おしい姿をもう見れないんだなと思うと寂しいです。

北原　あははは（笑）。

荻野　たぶん本人が思っているよりもメンバーにとってキャプテンの存在は大きくて。里英さんが卒業することをまだあまり実感できていないですが、ただ1つ言えるのは、NGT48に移籍してくれた先輩が里英さんでよかったということです。

中井　1つのグループを育て上げて、こういう曲を歌って卒業していくってめちゃくちゃカッコよくて理想の形じゃないですか。私この間、里英さんに「2期生が全然言うことを聞かないんです！」って泣きつく夢を見て（笑）。2期生が入ってくることに不安もあって、里英さんがいなくなったあとどうしようと思うこともあるんですけど、私も里英さんみたいにグループに何かを残せる先輩になりたいので、NGT48をしっかり引っ張っていけたらと思います。

本間　今みたいに取材で話していると里英さんの卒業を実感するんですけど、普段みんなで楽屋にいるときにしんみりした空気がまったくないので、ほかのメンバーはどれくらい実感してるんだろうって思います。

北原　日陽は会うたびに「里英さんの卒業まであと1カ月半ですよ！」ってカウントダウンしてくるんですよ（笑）。

本間　ちょっとずつ実感していかないと里英さんが卒業したあとのショックがより大きくなっちゃうんですよ。

中井　里英さん自身も、もうすぐ卒業することを感じさせないし。

北原　自分でも、私本当に卒業するのかなって思いますね（笑）。いつも通りすぎて、みんな私が卒業することをわかってるのかなって心配になります。でも本当はみんなちゃんとわかっていて、表に出さなくてもグループの状況をちゃんと感じているんだと思います。

自分の卒業を踏み台にして成長してもらえたら

──シングルの通常盤にはカップリング曲として「反省ソーダ」が収録されていて、この曲では中井さん、荻野さんがWセンターを務めていますね。

荻野　「反省ソーダ」はりかちゃんにすごいピッタリな歌詞なんですよ！

中井　反省しているように見えて全然反省していないところが（笑）。生意気な女性のことが描かれてる曲なので、生意気に歌っていきたいと思います。

荻野　この曲は元気な子を集めた“新潟元気選抜”のメンバーで歌っていて、まうまう（髙橋真生）とかにそういうイメージはないかもしれないですけど、実際楽屋ではすごく元気なんです。

中井　荻野と私がセンターに並んでいるだけでも、反省しそうにない雰囲気が出てると思います（笑）。

──（笑）。最後に、NGT48にとってデビュー2年目をどういった1年にしていきたいか聞かせてください。

荻野　里英さんが卒業して2期生が入ってくることでグループが大きく変化していくので、新体制のNGT48で去年のNGT48をどこまで超えられるかが私たちの課題になってくると思います。去年を超える躍進を遂げたいです。

本間　私は1期生たちに注目してほしいです。新しいNGT48に生まれ変わっていく中で、今まで以上に1期生メンバーが重要になってくるんじゃないかなと思っていて。私も今回シングルのセンターをやらせていただくことで、グループを引っ張っていきたいです。

中井　メンバー1人ひとりのよさをアピールしていけたらいいですね。これからは里英さんに頼らずにがんばっていかなければならないですし、それぞれがどんな力を発揮するのか、見ていて楽しいと思います。

──北原さんとしては、今後NGT48にどんなグループに成長していってほしいですか？

北原　自分が卒業したことをすぐに忘れるくらいに大活躍してくれたらいいなと思います。ドラフト生が入ってきて、さらに2期生オーディションで新メンバーも入ってきて一気に人数が増えるので、本当に忘れられちゃうんじゃないかな。

荻野　いやいやいや！ 絶対ないですよ。

北原　でもいいところは残しつつも、大きく変わっていったほうが面白いじゃないですか。私が卒業を決めた理由の1つとして、自分の卒業を踏み台にして成長してもらえたらいいなと思ったところもあったので、いろんなメンバーが活躍していくのを楽しみにしています。今後はいちファンとして見守っていきます。