ナタリー PowerPush - Negicco

ネギは進むぜ!夢のワンダーランドへ

connieさんはいつも前向き

──(笑)。あと「ライフ・イズ・キャンディ・トラベル」にはconnieさんの特徴的な作風である、独自の風景描写が入ってますよね。「ラビーズの丘」というのは何かゆかりのある名前なのでしょうか。

Megu 私も気になって聞いたんですよ!

──あ、「ヨーン・マルニの風」が国道402号線を表していたり、「星のふる町」が新潟市の古町にかかっていたり、そういう新潟県民ならすぐピンとくるいつものパターンなのかと予想してたのですが違うんですね。

Megu

Megu 違うんです!「プリキュア」になんとかラビーズというのがあるらしくて(笑)、おしゃれな名前だなーと思ってそこから取ったらしいです。レコーディング前にタリーズコーヒーに行ってたから、何回も「タリーズの丘」って歌って失敗しました(笑)。

──ちなみにconnieさんとは、Negiccoの方向性などについて細かく話し合ったりしたんですか?

Kaede してないですね。というか最近あんまり話してないかも(笑)。

Megu 今売れっ子だから(笑)。Negicco以外にもいっぱいお仕事しているんで。

Nao☆

Nao☆ 私は落ち込むとconnieさんに電話するんですよ。「何言ってんの!」ばっか言われます(笑)。泣きながら電話するといつも「何言ってんの! Negiccoはすごく愛されてるし、恵まれてるんだよ」って。

Megu connieさんっていつも前向きだよね。私たちとは真逆。

Nao☆ 曲を作るだけじゃなく、状況の分析もできるし、ポジティブな気持ちを持っているconnieさんがいてくれることがNegiccoには大きいと思います。

──前回のインタビューが終わったあと、3人がconnieさんに「なんでTwitterのプロフィールが『Negiccoを応援してる人』なんですか? プロデューサーって名乗らないんですか?」って話をしていて、その直後に本当にプロフィールを変更したんですよね。その言葉がconnieさんの気持ちを変えたような気がするし、同時になぜか楽曲がより切なくなったような気もして(笑)。

Nao☆ あはは(笑)。でも私たちがその話をするまではNegiccoのプロデューサーと名乗るつもりはなかったらしくて。そういうところは謙虚だよね(笑)。

環境変化と新たな一歩

──「トリプル!WONDERLAND」は、Kaedeさんの大学卒業を受けていよいよ万全の状態が整ったNegiccoの新しい一歩にふさわしい、力強い1枚になったのではないかと思います。3人の実感としてはいかがでしょうか。

Nao☆ かえぽ(Kaede)は大学に通ってた分、まだ知らないこと、やってないことが私たち2人より多いと思うんですよ。かえぽが経験値を積むことによってNegicco自体もレベルアップすると思いますし、新しい第一歩がこのシングルでよかったなって。

Megu 3人で動ける時間も増えるので、今までは東京—新潟間が多かったけど、もっといろんな地域を回りたいです。

Kaede

Kaede 平日の仕事もいっぱい入ってきてたのに私だけ動けなかったり、去年1年は本当にいっぱい迷惑をかけてて。今年は私も参加できるので、いろいろと……私ができるのは何かわからないですけど、分担できることは分担してやっていけたらいいなと思います。

──みんなで一丸になって行くことはもちろん、そうやって3人それぞれの持つ役割を固めていくことも、グループとしての強度につながると思います。

Nao☆ ライブのときは3人がやりたい曲を出し合って、私が最終的にそれを練って考えていたんです。でも今はそれをぽんちゃ(Megu)に任せたり、かえぽにも考えてもらったりしていて。最近は1人で受ける仕事もできてきたから、それぞれが実力を上げて個性を磨いて、Negiccoを知ってもらえる間口を広げていかなきゃいけないと思うんです。

──そう考えるとKaedeさんの環境変化がNegiccoの変化にもたらすものは大きいかもしれないですね。

Nao☆ でも変化が大きくなってきたことで大変なところもあって。忙しくなってきた分レッスンの時間が取れなくて、しかも単純に曲が増えてるから、昔の曲の振り付けを思い出せなかったりしている現状があるんですよ。

Megu 自分たちで振り付けしているから、自分たちで思い出すしかなくて、YouTubeに上がってるのを観返したり(笑)。だから昔の映像を撮っててくださった方はありがたいですね(笑)。

Negiccoを形作る大事な時間

──話を聞いていると、3人とも本当に根本的なネガティブさは払拭されて、いい傾向にあるのかなと感じました。大なり小なり、グループとしてでも個人でも、何か悩んでいることなどありますか?

Megu あの……忙しい人ほど輝いてるイメージがあるんですよ。今はおかげさまでけっこう忙しいんですけど……なんか私、疲れてませんか?

──はははははは(笑)。理想の“忙しい人”像に自分がなれていない(笑)。

Negicco

Megu そうなんですよ! これでいいのかなあって。なんでみんなは輝いてんだろう。なんか自分、ダメだなーって……。

Nao☆ そんなことないよ! ぽんちゃはちゃんとスイッチ入るじゃん。でも体力はないよね、私たち。

──新潟から車で往復する移動距離があるのはけっこうハンデなんじゃないですかね。

Megu あー! ありますね。腰にめっちゃきますもん。

Nao☆ 最近「アイばか(小西康陽プロデュースのシングル「アイドルばかり聴かないで」)」歌うと足がピキッとくるもん。

Kaede そう!(笑)

──数時間身動きの取れない時間があるというのは大変ですよね……。

Nao☆ でも移動の時間はけっこう充実してるんですよ。その間に音楽を聴いたり考えごとをしたり。真夜中に星を見ながら音楽を聴いて、明け方に新潟に着くと朝焼けがきれいに広がっていて。

──インスピレーションが湧く時間でもあると。

Megu じっくり反省しながら帰ることもありますし(笑)。

──それは東京在住のグループにはない、Negicco独自のものを形成する特別な時間かもしれないですね。

Kaede 疲れてただ眠ってるときもあるけど、その時間がないと寂しくなるかも。

Nao☆ うん。新幹線でサーッと行っちゃうと、ちょっと足りないよね。

Megu 新幹線で行くのも楽しいですよ。お弁当とか……お弁当とか(笑)。

Nao☆ 確かに大変ではあるんですけど、この移動する時間も風景も私たちにとっては大切なんです。

Negicco
ニューシングル「トリプル!WONDERLAND」 / 2014年4月16日発売 / T-Palette Records
初回限定盤A [CD+DVD] / 1620円 / TPRC-0076
初回限定盤B [CD+DVD] / 2700円 / TPRC-0077
初回限定盤C [CD2枚組] / 1620円 / TPRC-0078
通常盤 [CD] / 1080円 / TPRC-0079
7inchアナログ盤 / 1620円 / TPRV-0010
ライブチケット付限定盤 [CD+チケット] 各3996円
ライブチケット付限定盤A / TPRC-0080
ライブチケット付限定盤B / TPRC-0081
ライブチケット付限定盤C / TPRC-0082
ライブチケット付限定盤D / TPRC-0083
初回限定盤A~C、通常盤収録曲
  1. トリプル!WONDERLAND
  2. ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
  3. トリプル!WONDERLAND (inst)
  4. ライフ・イズ・キャンディ・トラベル (inst)
初回限定盤A DVD収録内容
  • Music Video「トリプル!WONDERLAND」
  • Bonus Video「トリプル!WONDERLAND」MV メイキング映像
初回限定盤B DVD収録内容

「T-Palette Records感謝祭2013」LIVE映像

  1. さよならMusic
  2. イミシン☆かもだけど
  3. アイドルばかり聴かないで
  4. ネガティヴ・ガールズ!
  5. 圧倒的なスタイル
  6. ときめきのヘッドライナー
初回限定盤C REMIX CD収録曲
  1. 新しい恋のうた(PR0P0SE remix)
7inchアナログ盤収録曲
  1. トリプル!WONDERLAND
  2. ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
ライブチケット付限定盤(A~D ver.)CD収録曲
  1. トリプル!WONDERLAND

ナタリーストア「TOKYO CULTUART by BEAMS × 2.5D × Negicco」グッズ

Negicco(ねぎっこ)

Negicco

新潟の名産品「やわ肌ネギ」のキャンペーンユニットとして2003年7月に結成。キャンペーンソング「恋するねぎっ娘」でCDデビューを果たす。キャンペーン終了後も地元新潟を拠点に活動を続け、2010年にはローカルアイドルの音楽フェスティバル「U.M.U AWARD 2010 ~全国アイドルお取り寄せ展~」で優勝。2011年にはバニラビーンズとともに、タワーレコードが設立したアイドル専門レーベル「T-Palette Records」の第1弾アーティストとなった。同年11月にシングル「恋のEXPRESS TRAIN」を発表した。2012年2月にはベストアルバム「Negicco 2003~2012 -BEST-」をリリース。このアルバムに収録された代表曲「圧倒的なスタイル」は同年1月よりフジテレビ系人気バラエティ「めちゃ×2イケてるッ!」のエンディングテーマとして1年にわたってオンエアされた。結成10周年を迎えた2013年7月には、小西康陽ほか豪華クリエイターを作家陣に迎えた1stオリジナルアルバム「Melody Palette」、同年11月には西寺郷太(NONA REEVES)プロデュースによるシングル「ときめきのヘッドライナー」を発表。2014年4月には矢野博康(ex. Cymbals)との初タッグによるニューシングル「トリプル!WONDERLAND」をリリースした。