≒JOY「きっと、絶対、絶対」インタビュー|指原莉乃プロデュース第3のグループがついにデビュー (2/4)

最初は“カッコいい”に対する恥じらいがあった

──「無謀人」のようなクールな楽曲もあれば、元気あふれる王道の楽曲もあり、その振れ幅が≒JOYの魅力になっていると思いますが、ミニアルバムの収録曲で特に印象が強い楽曲を挙げるとしたらどれでしょう?

逢田 私はオリジナル1stソング「≒JOY」が好きです。仮歌をいただくこと、レコーディングをすること、自分の声が乗った音源ができあがること、何もかもが新鮮でした。ミュージックビデオの撮影にも憧れがあって、ドローンを使ったり、メンバーみんなで手をつないで走ったりして、撮影中ずっとワクワクしていました。初めての経験だからこそ味わえる尊い時間でした。

──パフォーマンスのスキルは、その頃と比べてかなり上達したんじゃないですか?

藤沢 表情の作り方などとても成長したと思います。MVのリップシーンではカメラに向かったときの恥じらいがなくなりました。最初はみんなで動きをそろえること、かわいく映ることにばかり集中していたのですが、MVを観る人のことを考えてカメラに向かってアピールできるようになったなと思います。

──ほかにミニアルバムの収録曲で思い出深い楽曲はありますか?

山野 3rdオリジナルソングの「超孤独ライオン」です。私はこの曲が好きとずっと公言しているのですが、3曲目にして曲の系統がカッコいい方向へいきなり変わったのが印象深いですし、MV撮影がすごく楽しかったんです。

山野愛月

山野愛月

藤沢 踊りすぎて足がへとへとでした(笑)。私も「超孤独ライオン」がお気に入りです。ハモリやセリフパートなど当時の≒JOYにとって初めて挑戦することが多かったです。それまでの2曲は青春感がある曲だったから、「超孤独ライオン」では笑顔を作らないクールなパフォーマンスに苦戦して……笑うにしても不敵な笑みという感じで。グループ全体のダンスよりも、メンバー個々の表現力が試されました。

髙橋 “カッコいい”に対する恥じらいがみんなにありましたね。カッコいい表情を見せたり、セリフをカッコよく言ったりすることへの恥じらい。当時の私たちには歌やダンスよりも難しかったです。

藤沢 愛月はセリフを言うときに目が泳いじゃっていたよね(笑)。

山野 うん(笑)。

髙橋 「超孤独ライオン」はレコーディングでも緊張した思い出があります。その頃と比べると今はとても成長して、ニュアンスを変えてセリフを言えるようになりました。

藤沢 「超孤独ライオン」は一番遊びやすい曲だよね。パフォーマンスの中でいろいろとアレンジができるから楽しいです。

逢田 当時と比べて、振り入れも早くなりました。

藤沢 今までの曲の中で、どの振付が一番難しかったかな……?

髙橋 新曲の「無謀人」だと思う。

逢田 この曲は思い切りカッコよく踊らないとカッコ悪く見えてしまうので。

藤沢 確かに。ゼロか100だよね。その間がない。

逢田 落ちサビでは跳びながら、腕は殴るような、足は蹴るような動きをするのですが、力を抜けるポイントがなくて、1曲を通して本当に全力で踊っています。

──ミニアルバムには「きっと、青い」という新曲も収録されていますが、この曲は夢に向かって走り続ける仲間との絆を描いた青春ソングで、「無謀人」とはテイストが真逆ですね。

逢田 「きっと、青い」のMV撮影もすごく楽しかったです! 1シーン1カット動画という撮影に挑戦して、メンバーとの絆を感じました。

藤沢 MVは文化祭がテーマになっているのですが、撮影そのものが文化祭のようで青春感がありました。MVに映っているのは作られた笑顔ではない、本物の笑顔です。

逢田 いつカメラが回っているのかわからなくて、メンバー同士で普通にしゃべっていたら「オッケーです!」とスタッフさんに言われました。素で笑っている私たちが映っています。

口数が6倍くらい増えました

──先ほどセリフや振付に関して成長を実感したというお話が出ましたが、それ以外の部分ではどうですか?

逢田 特に愛月は大きく変わったと思います。口数が6倍くらい増えました。メンバーに心を開いてくれてうれしいですね。前は自分から発言することがほとんどない印象でしたが、今はちょっとしたツッコミを入れることもありますし(笑)、関西人らしいところが出てきたなと思います。

山野 確かに、前よりも心を開くことができたと感じています。活動していくうちに自然と変わってきて、このメンバーなら自分を出しても大丈夫だなと思えました。

──逆に、2年前からキャラクターが変わっていないメンバーもいますか? 最初から素を出していたタイプというか。

逢田藤沢 (無言で髙橋のほうを見る)

──髙橋さんはそっちのタイプなんですか?

髙橋 そうですね(笑)。メンバーに隠し事とかまったくなくて。逆に今日1日何をやったか、全部報告するタイプの人間です。珠里依も同じだよね?

逢田 そうだね。≒JOYの結成当時から同じです。人間が大好きなんですよ。だから自分の素を見せることに抵抗がないです。

髙橋 間違いないね。

髙橋舞

髙橋舞

──では、歌の面で大きく成長したメンバーはいますか?

逢田 怜音がすごく上達したと思います。もともと上手でしたが、「無謀人」で改めてそう感じました。

髙橋 最初、怜音はアイドルから少し離れた存在で。

──江角さんは大阪で空手をやっていて、アイドルと無縁な世界で生きていたところ、知らない間に親がオーディションに応募して≒JOYに加入し、グループのセンターに抜擢されたという異色の経歴を持っていますからね。

髙橋 最初はアイドルらしくいることに対して戸惑いがあったと思うのですが、どんどん頼もしい存在になっていきました。怜音がセンターにいるとグループ全体が引き締まるし、「自分もがんばろう」と思えます。

逢田 以前はセンターを務めることに対して遠慮がちな発言をすることがありました。でも今は自信や覚悟が芽生えていて。「超孤独ライオン」のあとに発表された「スイートシックスティーン」「今日も君の夢を見たんだ」「大空、ビュンと」は別のメンバーがセンターを担当したのですが、その期間があったからこそ、次の「その先はイグザルト」で怜音が再びセンターを務めたときは「やってやるぞ!」という気持ちが伝わってきました。

髙橋 あのときはすごかったよね! レッスン中の姿から気合いを感じました。

逢田 その頃から「自分がセンターだ」という自覚、覚悟が怜音に出てきたんだと思います。

革命の1年にしたい

──ところで、活動の中でプロデューサーである指原さんとの交流はどの程度あるのでしょうか?

逢田 ときどき連絡させていただいています。「無謀人」のレコーディングのあと、「感動した! みんなすごく上手になった」と言ってくださったんですよ!

髙橋 みんなですごく喜んだよね。

逢田 1stコンサートも当日のリハーサルからずっと見てくださいました。昼の公演が終わったあとに「こうしたほうがいいと思うよ」とアドバイスをいただきました。

逢田珠里依

逢田珠里依

──そういったプロデューサーとメンバーとしての交流はあるものの、距離感としてはまだ「雲の上」という感じですか?

逢田 もう雲の上すぎて見えないくらいです!(笑)

──先輩である=LOVEや≠MEのメンバーとの距離感は?

藤沢 2023年からプライベートでの交流が増えましたね。一緒にごはんに行かせていただいたりしました。

逢田 「イコノイジョイ 2022」のときは全然コミュニケーションを取れなかったのですが、去年の「イコノイジョイ 2023」では先輩方も私たちのキャラクターをなんとなくわかってくださったみたいで、自然と話しかけてくれました。

──では最後に、デビューイヤーとなる2024年の活動に向けてそれぞれ意気込みを聞かせてください。

逢田 革命の1年にしたいです! お披露目からの約2年間でかなり成長できたと感じているので、ここからさらに進化するには覚醒して革命を起こすくらいの勢いが必要だと思っています。

藤沢 デビューしたてということで≒JOYに注目してくださる人もいると思うので、この1年は1つひとつの出来事をものにしていきたいと思います。

藤沢莉子

藤沢莉子

山野 日本だけではなく、世界中から愛されるようなグループになりたいです。個人としては、1年を通して新しい自分を見つけていきたいなと思っています。

髙橋 メンバー1人ひとりが強くなれたら最強のグループができあがると思うので、私も新しいことに挑戦していきたいです!